ルネのきままなアトリエ
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▲檜塚奥峰より檜塚を望む
明神平:奈良県吉野郡東吉野村:1323m
檜塚奥峰:三重県松阪市飯高町:1420m
2006年10月28日(土)
晴れのち雨
単独
コース
広域地図
詳細地図
9:08
林道駐車場
9:56〜10;05
明神滝
10:50
明神平
11:00〜11:07
三ツ塚分岐手前
12:05〜12:41
檜塚奥峰(昼食)
13:25〜13:31
明神平
14:36
林道駐車場
翌日のwolfgangさん企画の釈迦ヶ岳山行を控えて、今日は大人しく家事に専念・・・した方がいいに決まっている。・・・が、青空を見るとどうにも我慢ができなくなった。
オマケに、どうやら今日の夕方ぐらいからお天気は下り坂とのこと。
こんな日に出かけなくてどうする!
家事なんてその気になりゃ、いつでもできる!とばかり家を飛び出した。
「おなか空いた〜」と膝にすがりつく子どもらを押しのけ蹴倒し・・・。
(ハタチを過ぎたら、母の留守にはご飯は自分でしてね!(;^_^A)
鈴鹿、竜ヶ岳にもココロがそそられたけれど、今からじゃアクセスに時間がかかり過ぎる。
それに、明日に備えて体力も残しておきたい。
で、久しぶりの明神平に行くことにした。
トレーニングに手頃なコース。子供が小さい頃はよく登った。
今年は遠出ばかりしていて、1月以来ご無沙汰している。
前山の斜面でスケッチしても良い。檜塚まで足を延ばしても良い。
林道終点手前の駐車場に着いたのが、9時前になっていた。
既にずらっと20台近くの車が並んでいる。
隣の三重ナンバーの男性が、一足先に身支度を整え出発していった。
来週知り合いを檜塚まで案内するための、今日は下見に来られたとのこと。
身支度を整え出発。
今日も熊よけの鈴を二つ、勢いよく鳴らしながら歩き始める。
林道の両端には既に茶色の落ち葉が積っている。けれど、周りを見回すとまだ色づき始めたばかりの木々が目に付く。
林道終点に登山者のものとおぼしき2台の車。林道の工事も今は一段落したのだろうか。日曜以外は工事用の車が出入りしていたけれど、今日はその姿も見えない。
谷を4度渡渉し、明神滝手前で先行の男性に追いついた。
しばらく話をしながら一緒に登る。
明神滝下で小休止。
この辺り、登山口よりかなり紅葉が進んでいる。
滝の下からいったん谷を離れ、左の山腹に取り付く。登山道から見える明神滝は、このところの少雨のせいか、水量はかなり少ないような気がする。
滝の写真を撮られる三重の方に別れを告げ、山道を独り辿る。
滝の上のベンチを過ぎ、橋の落ちたところも過ぎてしばらく行くと、山腹を大きくジグザグに登る道に入っていく。
橋の倒壊現場を過ぎ・・
山腹をジグザグに登る道に・・
鮮やかなカエデも所々に・・
この、何度も大きく折り返しながら登っていく道、大好きな道の一つ。
どうってことのない道ではあるけれど、なかなか良い。
ぽつんぽつんと所々に色づいた木があるものの、林全体が紅葉しているわけではない。まだ少し色づき始めたばかりの青々とした木も目立つ。
なのに、道には枯葉がうず高く積もっている。
がさごそと音を立てながら、落ち葉に覆われた道を登っていく。まるでぶ厚い絨毯の上を歩くような優しい感触。
立派なヒメシャラも所々にある
薊岳への稜線が次第に見えてくる
足元に色鮮やかな葉っぱが落ちている。見上げると・・
鮮やかに色づいた・・ウリハダカエデ
いったん山腹を大きく左に巻き小さな沢を二つ渡り、また右に折り返し水場を過ぎると明神平が見えてくる。
手前に西に展望の開けたところがあり、今登ってきた明神谷の遥か向こうに金剛山・葛城山が見えた。
ススキの向こうに明神平の小屋
中腹の色づいた木々が美しい
人気のない明神平はひっそりと静まり返っていた。
先ほどまで青空が広がり、木漏れ日が林の中を明るく照らし出していたのに、空には薄雲が広がり始め、太陽を隠してしまった。
明神平の向こうに水無山
とりあえず明神岩の向こうまで行ってみることにする。
東屋の向こうを右折。
明神平を見下ろしながら斜面を登る。
明神平を隔てて反対側の水無山の斜面が次第にせりあがってくる。
明神岩を過ぎ三塚の分岐手前、前山が見渡せるところまで来る。
この付近のブナはほとんど葉を落としてしまっていた。
今日は前山の斜面で日向ぼっこをしながらのんびりスケッチもいいかな・・と思っていたけれど、太陽を隠している雲はなかなか晴れそうにない。
陽の当たらない前山の斜面は、何だか寂しげだ。
スケッチは諦め、檜塚奥峰まで足を延ばすことにする。
●前山斜面から秋の明神平 2003年10月15日●
その向こうが三塚の分岐
三ツ塚の分岐から明神岳へは、ブナ林の尾根を20分ほど。
明神岳のピークは今日はパスし、斜面の北側を巻くことにする。適当なところで左の林の中に入っていく。
向こう明神岳・・巻くことにする
落ち葉がうず高く積った林の中を、コンパスで方角を確認しながら適当に歩く。
誰かがつけたテープも所々に残っている。
10分ちょっとでピークから檜塚奥峰への道に出た。
どこを歩いても、そこが道
・・
檜塚奥峰までは、明神岳から東に派生する広い尾根を辿る。静かな林の中の道。時折、鳥のさえずりが聞こえる。梢を揺らして風が通り抜ける。
雪の積った時期にスノーシューで歩くのもいいだろうな・・。
でも、明神平まで登るので精一杯かな・・。
檜塚奥峰への道
緩やかにアップダウンを繰り返し、小さなピークを三つ越える。三つ目のピークの手前でやっと登山者にすれ違った。山頂で誰かいるか聞くと、「6,7人いますよ」の返事。
時折、雲間から光が射すけれど、雲はますます広がってきた。独りの山頂というのも、少し寂しい。熊が出没するこの時期は特に・・。(なら、独りで行くなと言われそうですが・・・汗)
正面に展望の開けた場所に出る。
檜塚奥峰北斜面の笹原が美しい・・高見山、曽爾方面も見える
笹に覆われた広々とした斜面を一登りで奥峰山頂。
笹原を一登り・・その向こうが山頂
木立に囲まれたピークには人影はなかったけれど、右手の肩に人影が見える。
檜塚奥峰山名板
三年前、最初に来た時は幹に付けられていた。
昨年来た時は、枝から外れたのか、切り株の上に置かれていた。
今日はビニールテープで・・。
肩に出ると、男性が4人いたけれど、すぐに出発してしまった。
が、食事の準備をしている間に次から次へと人がやってきて、たちまち賑やかになった。
来る途中、人の声すら聞こえなかったのに・・。
檜塚へ延びるなだらかな尾根
赤ー山・池小屋山方面
大峰・大台は、低く垂れ込み始めた雲に覆われそれと分からなかった。
目の前の赤ー山や池小屋山もぼんやり霞んでいる。
檜塚の右手に見えるのは迷岳。南のヤチ山林道からの手軽な登山を目論んでいたけれど、実現しないまま林道が通行不能になってしまっているらしい。
(この1週間後、三峰山で迷岳登山の耳寄りな情報を入手。実現の機会を狙っています(^-^)v)
迷岳、待っててね!
(中央)
たちまち賑やかに・・
隣で昼食中の、いかにも山慣れた感じのする男性3人と女性1人のグループ。
「後は下りだけやな・・」の言葉を耳にし、どこから登られたのか聞いてみると、奥香肌峡沿いの林道から千石山(奥ノ迷岳)付近の稜線に出て明神岳経由で回ってきたとのこと。
帰りは檜塚と奥峰の鞍部付近から林道に降りていくという。
沢登りのルートでもないらしい。目印のテープもあり、それほどの激登りというわけでもないとのこと。
でも、パーティ山行でないと、そんなバリエーションルートは無理かな・・。
雲が次第に厚くなり、空気も湿り気を帯びてきた。今にも降りだしそうな気配。
そそくさと片づけをして、山頂を後にする。
明神岳手前でしとしと雨が降り出した。止みそうにない雨。
雨具を着けるのがもどかしく、明神平の東屋まで我慢して走る。
東屋で雨宿りをしていた人たちの側で慌しく雨具を着け、先に飛び出し一目散に下山した。
前山も雨で煙っています
落ち葉も濡れて・・
思ったよりお天気の移り変わりが早かったみたい。
明神平も檜塚奥峰も、何度でも訪ねてみたい山・・。
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