ルネのきままなアトリエ
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▲談山神社十三重の塔



奈良県桜井市:607m

 2006年11月21日(火) 
晴れ
 単独


コース 広域地図  詳細地図
12:10 石舞台
13:23 西大門跡(冬野分岐)
13:30〜13:43 談山神社
14:00 御破裂山
14:18〜15:07 談山神社・南山荘前
15:20〜16:00 桜井市北山分岐(昼食)
17:02 石舞台



明日香の石舞台から冬野川を遡り、多武峰(とうのみね)の談山(たんざん)神社を抜け、御破裂山(ごはれつやま)に登った。

中臣鎌足(後の藤原鎌足)と中大兄皇子が蘇我入鹿暗殺の密談をしたという談山神社。
境内から10分ほど登ると、本殿の裏山である談山(かたらいやま)。
御破裂山は更に10分ほどの所にある。
山頂には藤原鎌足の墓があり、その後ろの展望台から木の間越しに大和盆地が見下ろせる。

談山神社は自宅から車で20分ほどの距離。何度も来ているけれど、御破裂山に行くのは初めてだった。

数日振りの秋晴れ。
境内は今まさに紅葉の真っ盛り。錦織りなすとはこういう情景を言うのだろう。
朱塗りの社殿を彩る目の醒めるような紅葉。
十三重の塔越しに見上げる山の斜面も、燃え立つような艶やかさだった

杉木立の中、一登りで御破裂山に。
大化の改新発祥の地に立ち、煙たなびく大和国原を見下ろす。
悠久の歴史に思いを馳せたひととき。

(あ、あの煙は民のかまどから立ち昇る煙ではなく、工場の排煙だわ・・・)







石舞台の横を抜け、吉野と多武峰の分岐にある広場に駐車


稲淵の棚田が目の前に広がる


側の柿の無人販売。
小さいので10個ほど、大きいので5個ほども入って100円。安い!

冬野川に沿う道を登る。
細川の集落から、左に旧道を行く。

下りてくる多数のハイカーにすれ違う。
冬野川に沿って、尚も登る。

振り返れば葛城山、金剛山が次第にせりあがってくる。


気都和既(きつわき)神社と「もうこの森」
その名の由来は鎌足が飛鳥板蓋宮で暗殺した入鹿の首に追われてここまで逃げ「もう来ぬだろう」と言ったことに由来するとのこと。
更に5分程で林道から山道に入る。
石舞台から談山神社への自動車道はまだ完成していない。15年以上も前から工事に取り掛かっていると思うのだけれど・・。
工事中の道を4回横断する。

多武峰側は舗装まで出来ている。
途中架橋工事をしている所もあるようで、まだ貫通には時間がかかるかも。
便利にはなるが、寂しい。
ここはやはり歩いて辿りたい道。




山道から林道に出てしばらく行くと、西口の分岐。
右に進むと談山神社。左は桜井北山から倉橋に車道が通じている。
後から分かったけれど、ここを左に行くと、神社の境内を通らずに御破裂山に行ける。つまり、500円の拝観料を払わなくて済む。
向こうに西大門跡が見えてくる。
駐車場から溢れた車が路上駐車。

西大門跡から右に行けば、明日香冬野を経て、石舞台に下りていける。


西大門跡の女人禁制の石柱。
鎌足を祀るために中世に建立された多武峰妙楽寺。
明治元年の廃仏毀釈で談山神社となり、女人禁制も解かれたという。





西大門跡からは、鮮やかなモミジが出迎えてくれた。
ここから神社西入口の御幸橋まで5分余り車道を下る。



御幸橋から境内へ。拝観料500円なり。
翌日NHKの中継があるとかで、中継車が停まっている。


絢爛豪華に彩られた境内。


紅葉狩りのたくさんの観光客で境内は賑わっている。今日はストックこそ持っていないけれど、登山靴にザック姿。かなり違和感あり。

十三重の塔の裏の紅葉がひときわ艶やかだ。

重文鎌足公神像が特別拝観中。パス。



重文十三重の塔。桧皮葺の実に端正な姿。



光を浴びて燃え立つような鮮やかさ




境内の比叡神社前から山に入る。
談山(かたらいやま)これより280m。10分。御破裂山510m。20分の標識あり。
美しく色づいた大イチョウ、コウヤマキの大樹を見上げながら階段を登ると分岐。右に行くとすぐに樹木に囲まれた小さな広場が談山。

境内から足を延ばし登ってくる人も結構多い。

左にしばらく行くと林道に出、すぐに林道終点。石段を上がると鎌足の墓がある御破裂山の山頂。
山名の由来は、国家に不祥事があると「神山が鳴動した」と伝えられていることによるとの案内板。
墓所の前を左に100mほど行くと展望台。
木の間越しに大和盆地が見下ろせる。耳成山、畝傍山が大海原に浮かぶ小島のよう。

しばし大和国原を眺め、元来た道を神社境内に戻る。

それにしても、お腹が空いた。
今日は無性に鍋焼きうどんが食べたく、途中で買ってきたけれど、食べるところなんかあるはずもない。



樹高20メートル近くありそうなコウヤマキ


側のイチョウも美しい



賑わう境内


再び人で賑わう境内に戻り、ひとしきり写真を撮る。
コンパクトなデジカメで撮る写真なんか、たかがしれているけれど、余りにも絢爛豪華な紅葉に撮らずにはいられない。


明日の中継を控えて、NHKのスタッフが忙しく走り回っている。
せいぜい5分程度の中継だろうに、大変な準備が必要なんだ・・と改めて感心する。渦巻きに置かれているケーブルだけでも何百メートルという長さだろう。


境内を出て、前の南山荘前の広場に行く。
ここの紅葉も境内に勝るとも劣らない素晴らしさ。



南山荘広場の苔むした石段越しに見上げる紅葉





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3時を過ぎて、風が冷たくなってくる。お腹も空いた。
西大門跡を通り西口の分岐まで戻り、コースをそれて右に50mほど登ってみると、正面に金剛・葛城が見渡せる畑に出た。すぐ先に民家がある。
その家の方が出てこられたので、声を掛けて畑の畦で念願の鍋焼きうどんを作る。
あ〜、美味!(何が何でも食べて帰りたかった・・・(^▽^;)>゛)



西大門前の紅葉。西日を受けて・・・ 夕暮れの金剛・葛城を眺めながら

海老天、温泉卵入り鍋焼きうどん(^-^)v


山際を茜色に染めて、金剛山に日が沈んでゆく・・。

石舞台側の駐車地に戻ってきた時には、辺りは薄暗くなっていた。




談山神社ホームページ

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