行く手に真っ白な三峰山 神末より
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10:20 旅行村出発 |
御杖村神末の集落から前方に真っ白な三峰山が。
これで青空が覗いてくれれば言うことないんだけれど・・・。
御杖青少年旅行村ゲート前の駐車場には、先着の車2台。 身支度をして出発。 |
今日は不動滝ルートを登る。
林道をしばらく行くと、道はうっすら雪が覆っている。
すぐに登り尾ルートへの分岐がある。
その斜面を見て厚あげちゃん、
「どこに道なんかあるの?!
何にもないやん!!
山だけやん!!」と叫ぶ。
ふふふ・・・、今日も笑わせてくれそうだ・・・。
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林道から不動滝ルートに入る
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10:55 不動滝で水を調達するご主人 |
・・・と、その時は思ったのだけれど、それから先は意外な展開をみせたのだった。
林道から不動滝ルートの山道に入る。
あれ?厚あげちゃん、何も言わない・・・。
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すぐに不動滝。冬とはいえかなり水量もあり、見ごたえのある堂々とした滝だ。滝の両側の飛沫が凍っている。
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見事なツララ |
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滝の手前の橋の下に長いツララが出来ている。
その橋を渡り、右手斜面から滝の上に出る。
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滝の上から間近に氷が見られる。
ジグザグに斜面を登っていく。
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11:04 植林帯の道が続く
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11:23 厚あげちゃんのアイゼン装着を手伝うご主人
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鹿よけネットを二つくぐり、ずっと植林帯の中、階段状の道が続く。
雪が薄っすら積って滑りやすい。ダブルストックにすがりながら、よたよた登る私の前を、厚あげちゃんは何も言わずすたすた登っていく。
・・・おかしい・・・。様子が違う・・・。
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先頭を快調に登っていくご主人は、時折立ち止まって後ろを気遣ってくれる。
滝から20分あまり登ったところで、アイゼンを着ける。 |
11:53 避難小屋 |
12:14 霧氷の杉林の中を登る |
不動滝から一時間弱で、登り尾ルートとの合流点にある避難小屋着。
中には誰もいない。小休止。
いつものアンパンを食べてエネルギー補給。
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小屋のすぐ上から霧氷が見られる。 |
12:14 人工林もこんなに美しい |
12:19 すぐ向こうに三畝峠 |
杉の幹にも枝にもびっしりと霧氷が付いている。
杉林を抜け、自然林の中を10分足らずで三畝峠に着く。
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三畝峠の少し手前から自然林の霧氷が美しい。
時折粉雪が舞ったり薄陽が射したり。
霧氷をカメラに収めながら快調に登っていく厚あげちゃん。
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八丁平との分岐 |
山頂への稜線を辿る |
峠から八丁平への分岐はすぐ。山頂への道をとる。
12月に来た時は青空だったけれど、寒さが緩んで霧氷は融けかけていた。
今日は一日気温は余りあがらないようだ。
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北側斜面が切れ落ちた稜線を緩やかに登っていく。
細い枝先の一本一本にもびっしりと張り付いた純白の霧氷。
不動滝からのしんどい登りの疲れもどこかへ飛んでいく。
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御岳山ビューポイント |
ビューポイントからの眺め |
北側に展望が開けたところ、晴れていれば神末の集落の向こうに古光山、倶留尊山などの室生の山並みが広がっているけれど、今日は雲の中だ。
厚あげちゃんは相変わらず撮影に余念がない。 ・・・厚あげちゃん、今日は変だよ。 |
あの曽爾高原の亀山の斜面でさえ私に「そんな崖っぷちに行ったらあかん!!落ちたらどうすんのーー!!」と叫んでいたのに・・・。
今日は崖っぷちに立ってクールにカメラのシャッターを切っている。
・・・まるで別人だ・・・。
もしかしたら、本当に別人かも・・・。
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霧氷のトンネルを行く
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写真を撮りながらゆっくり歩いて、峠から20分弱で山頂着。
山頂は木がない分、風が結構きつい。
記念撮影し、霧氷の撮影に走り回る。
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12:38 山頂着 あいにくの眺め |
記念撮影
マーク・・・ご主人提供画像 |
こっちもきれいやで〜 |
は〜い、こちら向いてくださ〜い |
山頂にて |
イェーイ!!
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ああ、忙しい・・・
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風を避けて、山頂から八丁平に少し下った林の中で昼食にする。
お湯を沸かし、暖かいカップ麺。厚あげちゃんのおにぎりも頂く。
「あっ、箸がない!」と厚あげちゃん。
でも、大丈夫。
ご主人がナイフで器用に枝を切って作ってくれた。頼りになるなあ〜。
それにしても寒い!!
さらさらと粉雪が吹き付ける。
早々に切り上げ八丁平へ。
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暖かいカップ麺が美味しい! |
ご主人作のお箸 |
八丁平への下り、林の中を即席ソリで滑ろうと試みる。
冷ややかにこちらを見る厚あげちゃん。
厚あげ 「ソリなんてどこが面白いん。寒いだけやん。」
面白いで〜。ズリズリ・・・。
厚あげ 「全然分からんわ。しょうもな。寒っ。」
情け容赦ない。
懸命にズルズルを試みる私を、慈愛に満ちた眼差しで見守るご主人。
・・・何だか自分がとんでもない間抜けに思えてきた・・・。
やめとこう・・・。
八丁平は強風が吹きつけていた。
カメラのシャッターを切る間に、指の感覚がみるみる無くなっていく。
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厚あげ「うう、寒いな〜」
ルネ「こんなん、へ〜っちゃらや〜」
(ルネはん、あんた、自前の肉布団、着てはりますやんか〜)
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うう・・寒っ・・・けど、写真写しとこう・・・
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八丁平より三峰山頂を見る |
こんなに寒かったら、かなんわ〜
帰ろ帰ろ〜 |
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ああっ!あっちもきれいやで〜!
写しとこ〜
手袋着けたりはずしたり・・・忙しなぁ〜
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写真いっぱい撮ったから、もう用はないわ。
帰ろ帰ろ〜
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ココア、コーヒー、ポタージュスープ、お好み次第
(登り尾避難小屋にて) |
寒風吹きすさぶ八丁平を後にし、三畝峠を過ぎ登り尾ルートへ。
もう少し天気が良ければ、新道峠に行きたいけれど、次回の楽しみに取っておきましょう。
避難小屋を過ぎ、どんどん下って、あっという間に登り尾林道終点の避難小屋に着いてしまった。
ここにも人気はない。
小屋でご主人に暖かいココアとコーヒーをご馳走になる。
指導されているボーイスカウトの話やら、楽しい話をしているとあっという間に時間が過ぎてしまった。
小屋から旅行村までも、すぐだった。
ちらほらぼたん雪が降る中、振り返ると三峰山は雲の中に入って見えなくなっていた。
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