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ルネのきままなアトリエ
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上:戒長寺のお葉つきイチョウ


奈良県・標高813m
 2006年4月18日(日) 
晴れ
 単独


コース 広域地図  詳細地図
11:05 十八神社(駐車)
11:50〜12:05 額井岳山頂(813m)
12:30 戒場峠
12:54 戒場山山頂(738m)
13:16〜13:50 戒長寺
14:50 十八神社

榛原町から名阪国道の針インターに向かう途中、右手に見える姿の美しい山が額井岳(ぬかいだけ)だと知ったのはここ3年ほど前のこと。

一度登ってみたいとは思うものの、山の行き帰りにしょっちゅう目にしている山だけに、いつでも登れる・・・と、後回しにしていた。

うららかな春の陽気に誘われて、額井岳から戒場山への道を辿った。



十八神社 のどかな山村風景
登山口の十八神社(いそはじんじゃ)に着いたのが11時近くになっていた。
神社下の農道の少し広くなった所に駐車。既に車が3台停まっている。登山者のかな・・・とこの時は思ったけれど・・・。
前の棚田には既に水が引いてある。
もう田植えが始まる季節なんだ。
黄砂のせいか、向こうの山がぼんやりと霞んでいる。
神社にお参りをして、鳥居の前の道を左に進む。
すぐに階段状の山道に入る。

ショウジョウバカマ 林道の登り口
ふと傍らを見ると、ショウジョウバカマが数輪咲いている。
少し色褪せかけているが、咲いていたのはここだけだった。
いくつか分かれ道があるが、立派な道標があり、それに従い緩やかに上っていく。
植林帯の単調な道。
足元を見ながらぼんやり考え事をしていて、ふと顔を上げると、目の前に上から下りてきた男性が立っていて驚く(;´_`)
慌てて挨拶を交わしすれ違う。

もうだいぶ歩いただろうと思い時計を見ると、驚いたことにまだ20分ほどしか経っていない。
朝ごはんを食べてから時間が経っているせいか、かなり空腹を感じる。
程なく峠着。
香酔峠の吐山(はやま)側からの道と出合う。
香酔山 少しキツイ登り 西南尾根を見上げる
峠から潅木越しに香酔山が見えた。 峠で右折。岩交じりの急な斜面をぐんぐん登る。
登るほどに下からいろんな音が聞こえてくる。車の音、学校の放送の音、選挙カーの声も聞こえてくる。
あ〜、合併で宇陀市になって初めての市議選なんだ。

しばらく頑張って登る。
辺りに熊笹が現われたと思うと、程なく頂上だった。


額井岳山頂

山頂は、杉の古木に囲まれた広場だった。
水神を祀る小さな祠と、横に休憩所。
祠の後ろに隠れるように四等三角点がある。
そして、南にバルコニーのように張り出した展望台があった。

南の眺め  左:三朗ガ岳     右:伊那佐山

黄砂のせいで、景色はぼんやりと霞んでいる。
すぐ向こうに見えるはずの室生ダムも、それとわかるまで時間がかかった。
真下の榛原の町並みも靄がかかったようだ。

晴れていれば、高見山から大台ケ原に連なる台高山脈、そして大峰まで見えるらしいけれど、今日は到底望めそうにない。

山名、間違っていればご指摘を・・・
北東の眺め ・・・多分・・・左:鳥見山(とみやま)  中央:貝ガ平山  右:都介野岳(つげのだけ)

遠く霞む山並みに目を凝らしていると、12時のサイレンの音が聞こえてきた。
お腹の虫もグーグーうるさく騒ぎ立てるけど、まだ行程は長い。

とりあえずアンパンを一つ齧り、一息つく。
誰か登ってこないかと、しばらくぐずぐずしていたけれど、平日で、しかもこんな時間に登ってくるはずがなかった。

尾根を下る 戒場山(中央)
山頂からは戒場山へと尾根を縦走する・・・というほどたいそうなものでもないけれど・・・。
植林と潅木の混在する中、もったいないほど下っていく。
ひとしきり下った所に、大きな無線反射板があり、向こうに戒場山と戒長寺のある戒場の集落が見えた。

少し痩せ気味の尾根を歩いたりしながら、小さなピークを二つ越える。

杉の幹越しに戒場山や戒長寺が見える。
戒場峠(振り返ったところ) 戒場峠にて
額井岳山頂から30分足らずで戒場峠に着いた。
右に進むと山部赤人の墓だ。
戒場山も初めてなので、直進する。

この辺り、丁度潅木の芽吹きの季節。
生まれたばかりの葉っぱが、レースをまとったように見える。


戒場山への登り

山道を彩るミツバツツジ

戒場山への道沿いにミツバツツジがたくさん生えている。
花は咲き始めたばかり。
もう一週間もすれば、山道は薄紫の花で彩られるだろう。

峠から20分余りで戒場山山頂に着いた。
びっしりと杉木立に囲まれ、三角点の周囲だけ広場になっている。
展望は全くない。

戒場山山頂

木の間より仰ぎ見る額井岳 かなりの下り
山頂から2,3分の所に、木々の合間から額井岳が望めるところがあった。
そこからは戒長寺までは、ぐんと下る。
20分余りで戒場神社の横手に飛び出した。

目の前に注連縄の掛けられた巨木が、見上げるように聳えている。
丁度新しい小さな葉が芽吹いている。
この葉の形、つい先日公園で見た・・・。ホオの木だ!

神社の正面に回ると、案内板があった。ホオの木だった。
県指定の天然記念物らしい。

ホオの巨樹
幹周り6,2メートル:樹齢推定300年
戒場神社と戒長寺は同じ敷地内に並んで立っている。

案内板によると、戒長寺は真言宗の古刹。
所蔵する仏像などから、創建時期は平安時代後期と考えられるとのこと。創建当初は相当な規模の境内を構える寺院だったと考えられるらしい。

境内の桜が満開だった。
桜の花越しに、戒場山中腹の芽吹きの萌黄色が美しく見えている。

境内 満開の桜

境内の東端、鐘楼門からは、のどかな春の風景が広がっていた。

その横には、イチョウの巨樹が聳えている。
このイチョウは、種子を葉につけることから「お葉つきイチョウ」と呼ばれており、植物の進化を考える上で貴重なものらしい。これも県から天然記念物に指定されている。

新しく生まれた小さな葉っぱの緑が美しい。
秋の黄葉の頃は、さぞかし見事だろうな・・・。

お葉つきイチョウ(幹周り:4メートル 樹高:30メートル)

のどかな景色を眺めながら・・・
西側に寺の庫裏があるようで、話し声が聞こえてくる。それ以外は人の気配は全くない。
時折鶯のさえずりが聞こえる。

お弁当を食べ、境内を後にする。
鐘楼門とお葉つきイチョウ
境内の石段より見上げる 見下ろす・・・桜が・・・
目の前に広がるのどかな春の景色を眺めながら、境内の石段をゆっくりと下る。

石段を下りきり、車道を右にとる。
角に野菜の無人販売の屋台。
ビニール袋に入れられたみずみずしい菜の花がたったの50円。
思わず買いそうになったが、思いとどまる。(母が作ってくれた野菜が山とあるんだった・・・(^^;))

道端のソメイヨシノも満開。
その脇の八重の椿も美しい。
畑の向こうに、額井岳がこちらを見下ろしている。
のどかな景色・・・。

「奥さん、野菜、買うていかへんか?」
突然、右の一段高くなった畑から声が降ってきた。
おばあさんが一人、畑仕事の手を休めて笑顔でこちらを見ている。

しばらくおばあさんと話をする。
昨日は名古屋から団体さんがやってきて、野菜は完売だったらしい。
今日はほとんど誰も通ってないとのこと。
若い頃はスクーターに乗って、榛原まで買い物に出かけたが、歳をとるとそれもままならない。
この冬は12月から雪がいっぱい積って、大変やった・・・など、問わず語りに話してくれた。


右:額井岳

のどかな景色の中を・・・

振り返ると戒場山。
中腹に戒長寺のお葉つきイチョウが見える。
左手に、室生の山並みを眺めながら・・・

山里の春を
時がゆっくり
通り過ぎていく・・・
←山部赤人の墓
←遠く三朗ガ岳をバックに記念撮影

駐車地から東を見る→
十八神社に戻ってきました。
車が増えているけれど、ほとんど農作業の方の車だったみたい。
帰りの道で・・・

今年に入って春の便りを聞かれるようになってからも、惜しむように雪を楽しみました。
けれど、芽吹きの季節を迎え「山笑う」頃になると、山里ののどかな景色の中に埋没したくなります。

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