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ルネのきままなアトリエ
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奈良県吉野郡天川村:1347m
 2006年5月25日(木) 
晴れ  単独

観音平展望台より稲村ガ岳を望む

3度目の観音峰。
最初は雪の中。2度目は昨年10月。
いずれも稲村ガ岳の稜線は雲の中だった。
3度目にして遂に、青空をバックに稲村ガ岳を拝むことができた。


コース 地図
12:04 観音峰登山口(駐車)
12:55 観音平
13:20 観音平展望台
14:10〜14:30 観音峰山頂(昼食)
15:00〜15:30 観音平展望台(スケッチ)
16:22 観音峰登山口


青空に誘われて無性に山を歩きたくなった。
時刻は既に10時を回っていたけれど、そそくさと家を出る。

先日、稲村ガ岳付近に咲くというオオミネコザクラの話を聞いた。
稲村ガ岳は無理でも、観音峰ピストンぐらいなら今からでも大丈夫だろう。
うまくいけば、双眼鏡でオオミネコザクラが見えるかもしれない・・・んなわけあるはずもないが、何とはなしにその方角に心が惹かれた。



天川村河合で左折。
すぐに行者還林道を右に見送り、左洞川へ。(行者還林道夜間通行止めの標識。但し、5月30日までだったらしく、今現在は通行止め解除されているらしい。5月31日天川村役場に確認)

虻トンネルを出てすぐの観音峰登山口駐車場に着いたのが12時前。
駐車場は8割方埋まっていたが、御手洗渓谷散策の車もあるのだろう。
そそくさと準備を整え出発。

御手洗渓谷に架かる吊橋を渡る。まばゆいばかりの新緑だ。
突然、傍らから声がかかる。

「オネエサン、どこいくの?」
オネエサン?
・・・私のことか・・・?
吊橋の横の東屋の手すりによりかかって50代くらいの男性がこちらを見ている。後に奥さんらしき女性が笑顔で立っている。

観音峰まで行きますねん。
「それ、どこ?」
う〜ん、説明するのも面倒くさい。・・・が、さして歳の違わないお方からオネエサンなどと声を掛けられ、まんざらでもない。

で、愛想よくひとしきり何やらかやら、教えて差し上げる。
(なんせ、オネエサンだもんね(* ̄∀ ̄)ノ"

橋を渡り、すぐに御手洗渓谷の遊歩道を横切り、植林帯を上っていく。


登山口の吊橋 新緑がまばゆい御手洗渓谷  植林帯の道

観音の水まで、道は大きく左に迂回しながら登る。
傍らにチゴユリが数輪ひっそりと咲いている。
10分ちょっとで観音の水着。
清水という言葉がぴったりのような、美味しい水。

チゴユリ・・・ピンボケですが・・・ 観音の水

更に10分弱で第一展望台。左に10メートルほど登る。

見えた!
目の前に陣の峯の稜線。頂仙岳を経て、左端に弥山が。その右横に重なるように、八経ガ岳。
こんなに綺麗に見えるのは初めてだ。

この調子だと、観音平展望台からの眺めにも期待が持てる。

第一展望台  手前の馬酔木の褐色の若葉が美しい 左端:弥山 右隣:頂仙岳 


植林帯の道を途中小沢を3つほど越え、緩やかに登る。
時折、鶯のさえずりが聞こえる。
今日観音峰に登った人も、法力峠への周回コースをとる人が多いのか、下山してくる人もいない。

傍らの小さな花を眺めつつ、まばゆいばかりの緑を堪能しつつ、ゆっくりと登る。

・・・と、気のせいか、後から人の声が・・・。
すぐに若い女性の声だと分かる。盛んに笑い声が聞こえる。姿はまだ見えない。
少し足を速める。
もしかして、御手渓谷散策から、ちょっと行ってみようよ〜、なんて勢いで登ってきたのかも・・・。

下を見ると、案の定、肩からショルダーバッグをぶらさげた女の子。同い年ぐらいの青年・・・っちゅうか、男の子。

たとえ両手に杖を持っていても、そんで、その杖がなければ一歩たりとも歩けなくても、そんで、ぜ〜ぜ〜息を切らしながら汗だくでふらふら歩いていようと、私は登山者だ。登山者としてのプライドがある。
追い越されるわけにはいかない。

・・・ってんで、両手の杖をものすごい勢いで前後させながら必死で歩く。

が、その甲斐も虚しく、カップルは驚くべきスピードで迫ってきた。
ああ、これ以上は無理。

で、デジカメを取り出し、まばゆい木漏れ日を撮影し始める。

傍らをカップルが通り過ぎていく。
こんにちは〜と、ぜ〜ぜ〜を悟られないように声を掛けると、意外に爽やかで感じのよい声が返ってきた。うちの子供らと同い年ぐらいか。
二人ともスニーカーながら、男の子はちゃんとデイパックを背負っていた。
気まぐれに迷い込んできたのでもなさそう。

し、しかし・・・あんたら、それは山を歩くスピードちゃうで・・・(^〜^;)
街を大急ぎで歩くような感じで、みるみるうちに遠ざかってしまった。

・・・それにしても、私もまだまだ修行が足りんな・・・。
ムキになって競り合おうとするなんて・・・( ̄〜 ̄;)。
少々反省する母さんなのでした。あ、間違い、オネエサンなのでした。

程なく、自然林に囲まれた観音平の休憩所。
後醍醐天皇の皇子で、元弘の乱に僧兵を率いて活躍した護良(もりなが)親王ゆかりの神社跡だとか。(元弘の乱がいつ頃のことなのか、もひとつピンとこないけれど、たまにはベンキョウになることも書かないと・・・)

いつもならここで休憩するのだけれど、先の二人がそのまま登っていくので、つられて登る。(だから〜、張り合うたらあかん、ちゅうのに・・・(^▽^;)>゛)

すぐ上に歌が掘り込まれた3メートルぐらいの大岩がある。「お歌石」と言って護良親王が詠まれた歌が刻んである。
元々あったものを、平成11年に新たに造り直した、と書いてある。
この辺りヒトリシズカの群落。まだ蕾。

観音平の休憩所 ヒトリシズカ お歌石


すぐに道が二手に分かれる。
右、100メートルほど上がると、十一面観音を祀る祠のある観音の岩屋がある。今回はパス。

左にトラバース気味に登っていく。
植林帯に入り、ジグザグに高度を稼ぐ。
上からご夫婦らしき二人連れが下りてくる。今日始めてすれ違う登山者。

ススキとササが現われ視界が開けてくると展望台はすぐ。
階段を数段昇ると・・・

ああ、見えた!
正面に稲村ガ岳!左に大日山の鋭鋒。右にバリゴヤノ頭の鋸歯状の連なり。
3度目にして、やっと目にすることが出来た展望!


う〜ん、この景色が見たかった・・・
とんがり:大日山  そのすぐ右:稲村ガ岳   右手鋸歯状の連なり:バリゴヤノ頭  

更に右手南に目をやると、奥駈道から弥山。頂仙岳から河合に延々と連なる陣の峯。
八経ヶ岳は・・・右側に重なるように見えているの・・・かな?。

観音平の展望台にある石碑の向こうに、観音峰の瑞々しい緑。

観音平展望台

南の展望   中央平たく見える山:弥山   その左:鉄山    


観音平の石碑の上で、先ほどのカップルが食事をしていた。
側で一緒に休憩しようかとも思うが、若い二人の邪魔をするほど無粋ではない。
それに、ほれ、登山者としてのプライドがある。(まだ言うてる・・・(^〜^;))
こんなところで休憩するわけにはいかない。

シャッターを押してもらう
感じのいい若者達だった

若者達に別れを告げ、オネエサンは一人寂しく観音峰への道を辿る。

観音峰の左、北西に遠く葛城山・金剛山が見える。
登りに差し掛かる手前に、一群れのヤマツツジが咲いていた。鮮やかな花のオレンジ色と、若々しい黄緑の葉が目の覚めるような美しさ。

若々しいのは何につけても新鮮だ。
人も花も・・・。
盛りを過ぎて、よれよれになってしまうと、もう、誰も振り向いてもくれない・・・。(いや、盛りの頃でも誰も振り向いてくれなかった・・・人もいる・・・らしい・・・(^〜^;))

だがしか〜し、問題なのは、精神の瑞々しさだ。
精神の若さ、新鮮さ、謙虚さなのだ。(そのいずれも持ち合わせていないことに気付いていない人間もいる・・・ふ〜ん・・あんたや!・・・えっ?)← 一人ボケ、一人ツッコミは忙しい・・・(^〜^;)

薄っすらと金剛・葛城 ヤマツツジ

振り返れば、観音峰展望台の向こうに弥山への稜線が長く尾を引いている

瑞々しい新緑の中の道を緩やかに登る まぶしい!

展望台から10分ほど登った所で、東に展望が開けたところがある。稲村ガ岳を眺めながら小休止。

逞しい生命力!

ブナの巨木や・・・

ちょっとした痩せ尾根も・・あり 下草のないカエデの林を緩やかに登る


左手に薄暗い植林帯、右に自然林を見ながらひとしきり登ると、向こうに見覚えのあるトリカブトの茂みが見えてくる。
山頂はその向こう。
昨年10月の初め来た時はトリカブトが盛りだったけれど、今は葉の緑が美しい。

植林と自然林の境を行く 山頂手前のトリカブト

観音峰山頂は、木立の中の小さな広場。
三角点や山名が書かれた標識がなければ山頂とは気付かずに通り過ぎてしまうだろう。


山頂にて・・・え?モデル?

山頂の三等三角点

ひとしきり写真撮影後(・・・というほど撮るものはない・・・)お弁当を広げ食べかけたけれど、どうも居心地が悪い。
植林帯に背を向けて座っているのだけれど、人気のない薄暗い木立の中は静まり返っている。小鳥のさえずりさえ聞こえてこない。

半分ほど食べたところで箸を置いた。
残りは展望台まで下りてからにしよう・・・。
食べかけのお弁当をそそくさとザックに押し込んで、山頂を後にした。


瑞々しい緑を見ながら下る 木の間隠れに大日山・稲村ガ岳が見える

道々、目に付いた木の幹や葉を手当たり次第撮りながら下る。
(木の名前を知っている人・・・っていいですよね)


展望台近くになると、正面に弥山を見ながら・・ 観音峰展望台が見えてきた
ここも誰もいない・・・
右端:天和山

ツツジの向こうに弥山が・・・オオヤマレンゲも見てみたいな・・・

展望台まで下りてきて、大展望を前に残りのお弁当を食べる。
その後、稲村ガ岳をスケッチ。

雲がかなり出てきた。
そろそろ下りようか・・・。

去りがたい思い・・・

稲村ガ岳・・・いつか登ろう・・・

チゴユリ テンナンショウ(マムシ草)

駐車場に戻ってくると、既にほとんどの車が姿を消していた。


3度目にして、やっと仰ぎ見た観音平からの稲村ガ岳・・・。
想いはますます募っていくのでありました(T〜T)

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