前日、大学生の長男に、明日予定がなかったら一緒に山に行かへん?と声を掛けた。どうせ、乗ってこないに決まっている・・・と思いつつ。
ところが、意外なことに「行ってもええで〜」との返事。
長男が最後に山に行ったのは確か、小学5年ぐらい。中学高校とクラブ活動に忙しく、家族と行動を共にすることなど皆無だった。
大学に入ってからは、もっぱら友達との予定が優先。
おまけにこの息子、小さい頃のアルプスの稜線歩きが余程怖かったのか、少々高所恐怖症気味なのだ。
GW真っ只中の人気の山に独りで出かけるのも何だか寂しい。
ダメモトでと思い声を掛けたのだけれど・・・。
前夜、日付が変わろうかという時刻になって友人から誘いの電話があり出かけていった息子。
やっぱり明日は独りの山か・・・と諦めていたのだけれど、朝4時半に起きると、何と、居間に毛布にくるまって息子が寝ていた。
「2階に寝に行くと朝起きられへんと思て・・・」真っ赤に充血した目で、そうのたまう。
あんな〜、そんな寝不足で山歩きなんかできるわけないやろ!!
とは言ったのだけれど・・・。
何といっても鈴鹿はやっぱり遠い。
息子に「車の中でゆっくり寝て行き〜」と、針インターから名阪国道へ。
ところが、私の運転テクニックが冴え渡っていたせいか、20分も走らないうちにパッチリと目を覚ました息子。
「寝ている間に、気がつくときれいな花が咲き乱れるトコロやった・・なんて、たまらんもん・・・」と。
何言うてんの。あんたが行くのは、血の池とか、針の山とか、糞尿地獄とか・・・やろ。・・・などと、縁起でもないことを平気で口走る母さんなのでした。
針の山に辿り着くこともなく、針のようにとんがった鎌ガ岳を見ながら、無事、武平峠に到着。
トンネル西口の駐車場は、かなり車で埋まっていた。雨乞岳方面への車と半々ぐらいか?
丁度2年前のこの時期、wolfgangさんとFloraさんとここから雨乞岳に登ったことを懐かしく思い出す。
空は晴れ渡り、空気が澄み切っている。朝の冷気が心地よい。 今日は鎌ガ岳への最短コース。御在所岳へと連なる稜線を登る。
武平峠の標高が875メートル。高度差300メートル弱ぐらいか・・・。
10分で峠着。登山届に記入、提出。
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