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ルネのきままなアトリエ
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▲大日山キレット付近から大日山を見上げる


奈良県吉野郡天川村:1726m

 2006年6月4日(日) 
晴れ
 夫と


コース 広域地図
 6:25 母公堂
 7:20 法力峠
 8:36〜8:55 山上辻(稲村小屋)
 9:30〜9:53 稲村ヶ岳山頂
10:04〜10:27 大日山ピストン
11:43〜11:10 山上辻(昼食)
12:00〜12:17 法力峠
13:03 母公堂

稲村ヶ岳。
ずっと登ってみたいと思っていた山。
ピストンするにしても結構な長丁場。「老化した」膝では無理だと半ば諦めていた。

十日前に観音峰よりその姿を拝み、その思い断ち切れなくなってしまった。


5時前、自宅を出発。

出来ればごろごろ水の向こう、母公堂(ははこどう)の駐車場に車を止めたい。5,6台しかスペースがない様子。止められなければ手前の洞川温泉か、先の清浄大橋駐車場から歩かなければならない。

途中コンビにに寄りながらも、一時間ちょっとで6時前に母公堂着。
先着の車一台のみ。良かった〜。
母公堂はまだ締まっている。駐車料金は帰りに払うことにして、身支度を整え出発。

天気は下り坂だけど、朝のうちは晴れの予報。
空は薄雲が広がり、空気はひんやりとしている。

母公堂 6:25 母公堂登山口 植林帯の中の道
植林帯の緩やかな斜面を10分ちょっとで、五代松鍾乳洞からの道と合流した。

ヒトリシズカ 五代松鍾乳洞道と合流 え〜?



左に山腹を巻きながら、だらだら登っていく。
昨秋、観音峰から法力峠に出、この道を下ったけれど、疲れた膝にはこの微妙な傾斜が結構辛かった。

下るなら下る、平坦なら平坦、とはっきりして!と叫びたかった。途中何度も立ち止まりながら洞川の温泉街まで歩いたっけ。(でも、その割にはバスの待ち時間がもどかしく、観音峰登山口まで3キロを歩いて戻ったのだった(^〜^;)

登山口より一時間弱で法力峠着。

山腹を巻きながら 7:20 法力峠

法力峠からは白倉山の山腹を巻きながら、これもまた、だらだら登っていく。
ところどころ立派な歩きやすい階段が取り付けられている。
林間学校で中学生なんかも集団登山するそうだから、こんなに整備されているのだろうな。

壊れかけた作業小屋を過ぎた辺りから、ほとんど自然林の道になる。

木の間隠れに観音峰の展望台が右手後方に見えている。
つい先日、独りであそこからここを見上げていたと思うと感慨深いものがある。

峠から20分ぐらいで、右手樹間に大日山のピラミダルな姿が見えてきた。右側に重なるように稲村ヶ岳。山頂付近はガスっている様子。
う〜ん、山頂からの展望は難しいかな・・・。

立派な階段 緩やかに登る 大日山が・・・

木々の合間から、河合から陣の峯、頂仙岳を経て弥山に至る長い尾根が見えている。ここからだとちょうど真横から見ることになるせいだろうか、とにかく延々と長く連なっている。


ちょっとしたガレ場もあり 河合から弥山への長〜い尾根 緩やかな勾配の階段

何とも可愛らしいお顔だ 落ちてる・・・ 挟み込み生長する・・逞しさ

左手の斜面が低くなり、周囲が明るくなってきたと思うと、向こうに稲村小屋の屋根が見えてきた。
あっけなく着いてしまった、という感じ。
まだ時間も早いせいだろうか、小屋前の広場には誰もいない。


8:36 稲村小屋 (左:トイレ)

小屋の手前に立派な建物がある。
これがハイテクエコトイレか・・・。
屋根の上にソーラーシステムが載っている。排泄物もバイオシステムで分解するのかな?(平日は閉鎖されていて使えない)

前のベンチに荷物を置こうとして、そこに黒いウエストポーチがぽつんと置かれているのに気がついた。
トイレに入っている人のかな?
・・・気配はない。
・・・もしかして、忘れ物?

トイレに声を掛けてみる。誰も入っていない。
う〜ん・・・。
とりあえず、ファスナーをそっと開けてみる。
携帯、財布、カードケース、鍵束などが整然と収まっている。財布にはクレジットカードや免許証なんかも入っているのか、それらしきものがちらっと見える。

ありゃ〜、こんな大事なもの・・・。
忘れたことに気がついたら青ざめるに違いない・・。
その辺から慌てて駆けてくる人の姿が現われないものかときょろきょろするが、誰もいない。

山頂に行っているにせよ、下山しているにせよ小屋に預けるのが一番だろう。
小屋のご主人に声を掛け、お渡しした。



小屋からは見事なブナ林の中を行く。
向こうの瑞々しい緑の中に、ピンクの花が見えてきた。シャクナゲ。
見上げると道の上にも、シャクナゲの群落。斜面一面覆いつくすように広がっていた。

しっとりと湿り気を帯びた空気の中で、花も木も活き活きしている。

正面に大日山


上から大急ぎで下りてくる一人の男性。
ウェストポーチ、か・・・。
相方が声を掛けている。
果たしてそうだったらしい。
小屋に預けたことを告げると「ありがとうございます!」と礼を言いながらあたふたと駆け下りていった。
良かった良かった。

道は稜線の西面から乗越して大日山東面を絡む。
見上げれば垂直に切り立った断崖絶壁。

大日山が迫る 大日山東面を絡む(帰路撮影)

道はしっかりしているし、危険な所もないけれど、あの大日山のピラミダルな鋭鋒の直下を歩いていると思うと、わくわくする。

・・・なあ、なんかちょっとすごいと思わへん〜?
デジカメで花の写真を撮りながら、後ろを振り返りつつ目の前の相方に声を掛ける。
あのな〜、ハゲ太郎さんに聞いてんけど・・・

「違います」
え?

目の前に立っていたのは、見ず知らずの男性だった・・・。
後ろを振り返りながらもたもた登ってくる私を、道を譲って待っていてくれていたのだ。
そのお方にせっせと話しかけていたんだから、穴があったら入りたいぐらい恥ずかしかった(;´_`)


ミヤマカタバミ ノジスミレ?

大日キレット  う〜ん、絶景・・
大日のキレット・・・お馴染みの景色・・・この目で見ることが出来た・・


小屋から20分弱で大日のキレット。
他の方の山行レポで飽きるほど眺めた景色が目の前にある。感動だ。
キレット基部のシャクナゲが満開。

大日山は後回しにして、とりあえず稲村ヶ岳への道を辿る。


大日山西斜面  左下に観音平展望台が見える

ちょっと渋滞します
オオカメノキ(ムシカリ)

9:30 キレットから15分ちょっとで稲村ヶ岳山頂に着いてしまった。
三角点の側に鉄製の展望台が作られている。

晴れていれば360度の素晴らしい展望が広がるのだろうけれど、今日は大普賢岳から弥山にかけて雲に覆われている。

東を見る  左端:山上ヶ岳  右手雲の中:大普賢岳方面

西を見る  中央茶色い部分:観音峰展望台  右端:大日山


稲村小屋から上は「食事・テント禁止」らしい。
展望台でお茶で喉を潤し、ひとしきり眺めを楽しむ。

到着した時に居た二人の熟年男性(おっちゃん)と、後から登ってきた独りの熟年男性(おっちゃん)が山の話で盛り上がっている。
「・・・あこ(あそこ)歩かはりましたか・・・あの、あっちの・・・」
「ほれ、あの藤原岳の北のあの峠の・・・何とかいう・・・・」
・・口を挟みたいのを、ぐっとこらえる・・(^〜^;)

雲間から時折陽が射すけれど、大峰主稜線の雲は晴れそうになかった。
さて、山頂を辞し次は大日山へ。

キレット鞍部にザックを置いて、空身で大日山へ。
その直後、稲村ヶ岳への道を団体さんがぞろぞろ登っていった。
やっぱり人気の山。

梯子、鎖、岩につかまり面白いほどぐんぐん登る。10分弱。あっというまに山頂着。

大日山を登る

振り返れば稲村ヶ岳

大日山山頂 大日如来を祀る祠

山頂の大日如来にお参りをし、その脇の茂みを分け入る。眼下にミオス尾、カンスケ尾が竜の背のように延びていた。

記念撮影だけして、そそくさと山頂を後にする。

大日山のイワカガミ

大日山東面基部を行く・・・オジサン

オオイタヤメイゲツの新緑

ブナ林を行く・・・オネエサン



小屋前には6,7人休憩していた。
次から次へ登山者がやってくる。

空気はますます湿り気を帯び、今にも降り出しそうな気配。
簡単に昼食を済ませる。
食事中に小屋のおじさんが呼びに来られる。

先ほどのウエストポーチの方、埼玉県の高校の先生で、今夏のインターハイの登山コースの下見に来られていたらしい。
感謝して下山されたとのこと。

いやあ、当然のことをしたまで。
でも、山にだっていろんな人が来るからね。

けど、修験の道場大峰に来て、デキゴコロなんて起こすお方なんていないかな・・・。
勿論、私の知っている「山を行く方々」は皆、超ステキな人ばかりだけれど。

下山途中、尚もたくさんの善男善女とすれ違う。
平均年齢、かなり高い!
それにしても、皆さんお元気だ・・・。見習うべし。

途中、法力峠で大休止して1時過ぎ母公堂に帰ってきた。



無理は禁物、と今まで我慢していた稲村ヶ岳。
ちょっと損したような気持ちにもなるけれど、今まで我慢した分、辿りついた喜びも大。

何でもあっさりと欲しいモノを手に入れると、人間ロクなことはないからね〜。(そう言っている割には、結構勝手気ままにやっているような気もする・・・(^〜^;))

次は山頂から大普賢岳を望む日がくることを夢見て・・・。


翌日、ウェストポーチの持ち主からお礼の電話があり、その後、美味しいお菓子が届いた。

ん、もう〜、お気遣いなさらなくてもよろしいのに〜(* ̄∀ ̄)ノ"

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