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ルネのきままなアトリエ
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●画像が重く、表示に時間がかかります。鼻歌でも歌ってしばしお待ちを!m(_ _)m●




燕岳:2763m  大天井岳:2922m  常念岳:2857m  蝶ヶ岳:2664m  



―3日目― 8月30日(水) 曇り時々小雨


コース 広域地図  コース
 7:55 蝶ヶ岳ヒュッテ
10:05〜11:05 徳沢園
11:55〜12:25 明神(明神池へ)
13:05 河童橋



さて、いよいよ3日目。下山の日が来た。(・・・と言っても2日歩いただけですが・・・(;^_^A)

今日も天気ははっきりしない。どんよりと雲が垂れ込め、穂高の稜線はやはり雲の中。

やはり雲が・・・(T〜T) 朝ごはんも完食!

ゆっくりと朝食を摂り、出発の準備をする頃にはほとんどの登山者は出発していた。

今日は、長塀(ながかべ)尾根を徳沢に下りる。徳沢まではコースタイムでは2時間40分の下り。そこから更に平坦な道を、明神を経て2時間で、上高地バスセンターに着く。


一足先に下山される北九州のご夫婦を見送る・・・お元気で〜またどこかの山でお会いしましょう!(^O^)/゛

もう少し元気ならば、蝶ヶ岳から更に南に大滝山から徳本(とうごう)峠まで縦走し、明神に下りる手もある。明神まで7時間の行程。

が、この2日間でエネルギーを使い果たし、どこを探してもそんな体力も気力も残っていない。
潔く下山。

・・・の前に、大滝山への途中の花畑を見に行くことにする。(ちっとも潔くない)
テント場を突っ切り、20分ほど。

春、雪融けの頃、安曇野から眺める蝶ヶ岳山頂のすぐ下に、大きな蝶が羽を広げたような雪形が残っている。蝶ヶ岳の名前の由来になった雪渓だ。

この冬の大雪のせいで雪融けが遅く、まだ花がたくさん咲いているらしい。

  昨日は姿を見せてくれなかった奥穂が見えた・・・小出しに姿を現す


すぐそこまで、ちょこちょこ・・・っと、やから・・・

言いながら、相方の返事も待たず歩き出す。相方も渋々付いてくる。

花にはさっぱり興味がない相方。・・・という私も、知識の乏しさには自信がある。エヘン!( ̄¬ ̄)。 (いばってどうする!)

大滝山への道より常念岳を見る・・・左端に蝶ヶ岳ヒュッテが見える

山を歩きながらいつも思う。
木や花についての知識があれば、山歩きの楽しさは倍増するだろう・・・と。
同じ景色を見ていても、見えてくるものは全く違うんだろうな。

知識も乏しく、聞いたことも即座に忘れる。エヘン!( ̄¬ ̄)  (・・┐( -_-)┌)


花畑が広がる
向こうの大滝山は時々ガスって見えなくなる

道はすぐに背の丈ほどの潅木の中に入り、階段が下に続いている。

「えっ、下るんか?」と、早くも尻込みする相方。
少し下ると、向こうに大滝山のなだらかな稜線が見えてきた。
道はまだ下っている。

「え〜、まだ下りるんか〜?」

もうちょっと、もうちょっと・・・と言いながら、三股への分岐を過ぎると、その向こうの緩やかな斜面一面、花畑が広がっていた。

盛りは過ぎているけれど、色とりどりの可憐な花々が、しっとりと露に濡れている。


上の斜面にはトリカブト


ウサギギク

●クリックで大表示●


デジカメのシャッターを切りながら、更に下る。
「帰るぞ〜!」
上の方から相方の声が聞こえてくる。

ミヤマキンポウゲ

●クリックで大表示●


あっちの方がもっとキレイ・・・。
あ、あそこも・・・。

きれいな花を求めてどんどん森の奥深く入り込んでいった赤頭巾ちゃんのように(似ても似つかない・・(⌒〜⌒;))、デジカメのシャッターを切りながら尚も下っていく。


薄紅色が花と同じぐらい美しい・・・花の終わったチングルマ


はっと我に返ると・・・。

しっとりと湿った空気。
辺りはしんと静まり返っている。時折、風が花を揺らしながら通り過ぎていく。
向こうの大滝山もガスで白くぼやけている。

突然、傍らの茂みがガサガサ・・・と動き、毛むくじゃらの黒い顔がぬっ・・!と姿を・・・現したら大変!!

お父〜ちゃ〜ん!!

一目散に坂道を駆け上がった。ぜーぜー息を切らし、大声で歌いながら・・・。

♪♪ある〜日 森の中 くまさんに出会った・・♪
 (なぜか、この歌しか思いつかなかった・・・(;´_`))




ヒュッテまで戻ってくると・・・おお!槍穂がかなり姿を見せているではないか!

もう一息・・・もう一息・・・頑張れ・・・頑張れ・・・(誰が何をどう頑張るのか・・不明)

下山を前に、尚も未練たらしく槍穂を見つめる。


穂高をバックにはしゃぐ登山者 瞑想の丘より槍ヶ岳


同じ景色を見ていても、想いはそれぞれ・・
次はあそこや・・・なんて言い出しそうな気配や・・・
ああ、もう頭が痛なってきた・・・
どうやって連れて行こう・・・携帯酸素だけでは不安やな・・何か、ええ方法はないものかしらん・・・
ああ、頭が痛い・・


最後の記念撮影
・・もう、思い残すことはない・・・今は・・( ̄〜 ̄)ξ

長塀尾根の下りは、特筆すべきことは何もありません。(えっ!それだけ?)

山頂からしばらくハイマツの稜線を歩き、すぐに樹林帯に入る。そこからはひたすら下るのみ。

時折、木の間より槍ヶ岳が見えるが、それも間もなく隠れてしまう。

山頂で、しとしと降り出した雨は、降ったりやんだり。樹林帯なので、ほとんど濡れないけれど。

長塀山の三角点も木々に囲まれ展望はない。
(画像なし・・バッテリーが点滅している・・・)
♪♪穂高よ さ〜ら〜ば〜♪♪

ゴゼンタチバナ
一箇所、まだ、たくさん咲いていました

またしても下りは延々と続く。

更にだいぶ下ったところで、登ってくる高齢の男性に出会う。初めての登山者だ。

長塀山まで後どのくらいか聞かれた。徳沢からここまで3時間かかったとのこと。

コースタイムの倍はかかっている・・・。後3時間ぐらい・・・とはさすがに言えなかった。

その方と少し言葉を交わす。
常念岳まで行くつもりで家を出たらしいが、昨夜宿泊した徳沢園で「キツイから止めた方がいい」と言われたとのこと。
ならば蝶ヶ岳だけでも・・・と思い、登ってきたと言う。

ゆっくりしか歩けないので、いつも倍の時間がかかります。でも、時間はたっぷりありますから、と笑顔でおっしゃった。

もう少し雨、持ってください・・・。心から願う。
合羽を着てこの登りはきつすぎる。
そして、山頂から少しでも穂高の展望が得られますように・・・。

 

うんざりするほど下って、徳沢に到着する頃には、雨は止み時折薄日が射してきた。

徳沢園の前には、ちらほら観光客の姿も見える。

10数年ぶりの徳沢。
若かりし頃の思い出の地だ。(もちろん今も若々しいが・・・)

徳沢園の建物も、前のテント場も昔と同じ・・ような気がする。

前のベンチでカップ麺と美味しいコーヒーで乾杯!・・・しようとしたら、雨が降ってきた。
慌ててスープを飲み干し、片付け。
徳沢園
それにしてもよく手を上げる人だ・・
(足を上げるより疲れない・・・肩の凝りも取れる・・)


 
梓川と明神岳
梓川沿いの道を、明神岳の岩壁を見ながら明神までは1時間弱。雨はすぐに止み、また陽が射してくる。

それにしても観光客の多いこと!
ぞろぞろ列を成して歩いてくる。

上高地は夏の間週末を中心に、観光バスの規制もある。沢渡や平湯で観光バスからシャトルバスに乗り換えないといけない。その規制がない日は、観光バスが大挙して押し寄せる模様。

昨夜同宿だった方の話では、昨日は上高地の手前で大渋滞。シャトルバスも巻き込まれ、1時間以上動けなかったらしい。


せっかくだから、明神池にも寄る。
明神池二の池

向こうからぞろぞろやってくる観光客の合間を縫って1時過ぎ、河童橋に着いた。
うわあ!京都の四条大橋並みの人混みだ!

あれ?あの人は・・・。
人でごった返す橋の上に見覚えのある顔。例の北九州のご夫婦だった。
またお会いできるなんて!

一緒に記念撮影。どこかの山での再会を祈り固く握手し、今度こそ本当に別れを告げた。

 
河童橋


梓川畔より穂高連峰・・・おなじみの景色です


乾杯!!
この後運転が待ってますんで、
これで我慢
(^〜^;)

2時発の沢渡行きシャトルバスに乗車、上高地を後にする。
30分ほどで沢渡の駐車場着。
豊科から陸送してくれていたマイカーが待ってくれていた。
陸送料8000円。決して高くはない!
 





人それぞれ、自分に合ったやり方で、山を楽しんでいる。
改めてそう感じさせられた山旅だった。
原点は、
あの頂に立ちたいという想い。

私は、何のために歩くのだろう・・・?
山に登るほどに、次なる山への思いは募る。
けれど、その全てが叶えられることなどあるはずもない。無理をせず、人と比べず、羨ましがらず、自分らしい山との付き合い方を探していこう。ゆっくりと。





昔のアルバムの1ページに、書き留めてあった一文。
どこから書き写したのか記憶にないのですが・・・。



雲海に浮かぶ黎明の山
藍色の稜線が静まる夕べの山並み―

山を思うとき
人は心を自然の悠久に馳せ、

山に向かうとき
人は心に希望を育てる。

山に立つとき
人は心に究極のよろこびをかみしめる。


                                      
(田淵行男)








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