ルネのきままなアトリエ
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上:山頂北斜面の霧氷 下:山頂の山座同定盤



岐阜県郡上市:1709m

 2007年1月28日(日) 
曇り時々雪
 夫と


コース 広域地図  
10:00 ゴンドラ終点
10:20 前大日
10:58〜11:32 山頂
12:17 ゴンドラ終点

白山山地の南端に位置する大日ヶ岳。
山頂から360度の展望が広がる。特に白山の眺めが圧巻だという。

生憎、吹雪とガスで視界は20メートルほど。期待していた白山は見ることができなかったけれど、今季初のスノーシューを楽しんだ。


朝4時半、真っ暗な中、こそこそと自宅出発。
天気予報では、曇り。午後から回復するらしい。が、太平洋側の方が天気はいいみたいだ。
何も、わざわざ中部山岳の雪雲の中に突っ込んでいかなくても、他にも山はいっぱいある・・っちゅうもんやのに・・臨機応変に対応できるだけの山情報を持ち合わせていない悲しさよ・・じっと手を見る・・何のこっちゃ・・(^▽^;)>゛

一宮JCから東海北陸自動車道に入った途端、沿線のスキー場に向かうのか車がぐっと増えた。
案の定、前方の空は雲が垂れ込めている。

美並IC手前から、やはり渋滞が始まった。一般道に下りていく車も多い。けれど、ま、それほど大したこともないだろうとそのままのろのろ進む。

1時間余りでようやく渋滞から抜け出す。
白鳥ICを過ぎ、晴れていれば左手前方に見えてくるはずの大日ヶ岳も雲の中。




高速の短いトンネルを抜けると、
そこは雪国だっ・・た

高鷲IC手前のトンネルを抜けるとそこは雪国だった(;^_^A
高鷲ICから国道156号を標識に従って高鷲スノーパークへ。
小雪がちらほら舞いだす。山の斜面には積雪があるものの道路は除雪されている。

・・・が、スノーパーク手前から融け残った雪が凍結。事前に問い合わせしていたので慌てることはない。
それに、何と!!前日、遂に、スタッドレスを購入したのだ!!(パチパチ・・)


普段の通勤にスタッドレスが必要なことなんぞ、まず、ない。おまけに毎日通勤で50キロ余りを走る。スタッドレスを着けたままでは燃費も落ちる。タイヤも減る。

前々から「冬の山にはやっぱり不可欠やわな〜〜」と言いながら、そこは健全な家計運営をモットーにしている賢い主婦としてこれ以上の出費を許すわけにはいかなかった。(・・って、誰のことやねん)

ほんまに、もう、道楽もここまでくると、困ったもんだ・・・( ̄〜 ̄)ξ・・って、誰のことやねん・・(^▽^;)>゛


スノーパーク入口で駐車料金1000円支払う。

「天気がいまいちなら、行き先を変更してもええやん・・」と家を出たのに、あれよあれよという間にここに来ているではないか。
・・1000円払うてしもた・・もう、後戻りはできひん・・('〜')

スノーパークの広い駐車場は既に第3まで満杯。第4駐車場に停め、身支度を整える。

周囲をきょろきょろ見回すが、登山者の姿は見えない。
カラフルなウェアーのスキーヤーやボーダーの姿ばかり・・・と、一昔前なら書いただろうけど、ウェアーってずいぶん変わってしまったんですね。

街着と変わらないシックでおしゃれなウェアー姿の若者ばかり。
原色の(ダサい)防寒着代わりのレインウェア姿の、しょぼい中年夫婦は嫌がなしにも浮いている(^〜^;)。

相変わらず小雪が舞っている。
ゲレンデ中腹から上は厚い雪雲。

既に長い行列が出来ているリフト券売り場を素通りし、インフォメーションで登山用のゴンドラ1回券を購入。これも、前日に問い合わせておいた。1人1500円なり。
あ〜払てしもた・・・もう後戻りできひん・・('〜')

登山届の用紙も頂き、提出。


「お気をつけて!」
インフォメーションのオネエサンの明るい声に見送られてゴンドラ乗り場の行列に加わる。

高鷲スノーパーク



ボーダーたちで賑わう

・・・ほんまに行くんかいな・・・
上に登っても、何にも見えへんやろし・・・おまけに、雪・・(T〜T)
上は吹雪いているかもしれへん・・初めての山やし・・

自分の意思とは関係なく、動き始めたらどんどんコトが進行していく時があるけれど、丁度そんな具合で、気がついたらぎゅう詰めのゴンドラの窓からゲレンデを軽やかに滑降するスノーボーダーたちをぼんやりと見下ろしていた。
・・無情にも相方とは別のゴンドラに引き離されてしまった・・

・・お、お父ちゃ〜〜ん、ご無事で・・うるうる・・(・・などと言うはずないわなぁ・・・(^▽^;)>゛)


●ゴンドラ山頂駅(1550m)●


山頂カフェの後ろが登り口(帰路撮影)


ネットの横から斜面に・・

10分ほどで標高1550メートルの山頂駅着。

登り口の山頂カフェの方に目をやると、ボードを担いだ5人程のグループが稜線目指して登っていくのが見えた。

カフェで身支度とトイレを済ませ、スノーシューを着ける。
・・い、行くんかいな・・
ココロのためらいとは無関係に、せっせと身支度を整えている自分・・。

こんな時、大抵は相方がブレーキをかけて暴走を止めてくれるのだが、今日はえらい乗り気だ。・・登っても、山、見えへんのに・・。


●出発(10:00)●

カフェ横のネットの横をすり抜け、斜面に取り付く。

気温はそれほど低くないものの、相変わらず雪が舞っている。
視界は20メートルといったところか・・。
人影は見えない。
さっきの5人組はずっと先に行ってしもたんやろか。

5,6分で稜線に出た。ここから山頂までは稜線を辿る。
帰路、稜線からの下り口を見落とさないように木立の形をしっかりと覚えておく。

雪は舞っているけれど風はそれほど強くなく、2,3時間でトレースが消えるとも思えない。が、吹雪になってトレースが消えてしまうことだってないとは言えない。


雪と共にガスも出てくる。
目の前の雪の斜面は見えるものの、斜面の形がどうなっているのか全体像がつかめない。

登りは稜線をはずすことはまずないと思うけど、下りに支尾根に迷い込むのが怖い。

コンパスで方向を確認しつつ、振り返り振り返り後ろの木立を確認しつつ登る。

いつになく慎重な母さんだ。
積雪がどのくらいか分からないけれど、コースをはずすとスノーシューのまま膝まで雪の中に沈み込むふかふか雪。

20分も登ると汗が出てくる。
中に着込んでいたフリースを脱ぐ。

相変わらずガス。



霧の中の霧氷が神秘的だ



ガスの中を・・

ちょっと勾配のキツイ斜面に取り掛かると、上から話し声が聞こえてきて、ガスの中に黒い人影。
先程出発していった5人組のボーダーだった。

登りきったところが前大日の様子。
晴れていればここからも素晴らしい眺めが見られるらしいけれど・・。

少し下り、だらだら歩く。東にかなり雪屁が張り出している。幾分西側を注意して歩く。

更に、ちょっとした勾配を登ると・・・
あれ?・・向こうに見えるのは山頂・・?

ガスの中に山名盤と大日如来らしきお姿が見えた。

・・あっけなく着いてしまった・・。


●大日ヶ岳山頂(10:58)●

山頂には単独の男性と、前を歩いていた5人組。
いずれもボードで滑り降りるために重いのを担いできたみたい。


山頂にて

大日如来様

月光菩薩とおじさん
(ちなみにluneは「月」の意味。
ま、さしずめ「月の精」ですな・・ははは・・)
ガスの中の海老の尻尾



展望なし。
山頂からは桧峠とひるがの高原へ登山路があるけれど、いずれの方向にも人が歩いた形跡はなし。
真っ白なバージンスノーが広がっている。


単独のお兄さん、ちょっとイケメンだったので、つい声をかけてしまった。
ここから1300m地点まで滑り降り、そこからゲレンデに出て行かれるそうな。山頂までの登り、今日はすごくコンディションが良かったらしい。雪質天候なんかの具合で1時間半以上かかることもあるらしい。

ついでに5人の若者の行動もチェックしておく。
彼らはちょっと下まで滑り、また前大日まで登り返すのだとか・・。
いやはや、ご苦労さん・・。

戯れるボーダーたち

昼ご飯にするにも、全くお腹が空いていない。
相変わらず雪が散らついて、ザックを開けるのも面倒臭い。

その辺をうろうろ歩いているうちに、雲の切れ間に青空が覗くようになり、北東の方角が薄っすらと見えてきた。

おお・・!!



北東方向ひるがの高原方面

麓のひるがの高原もぼんやり見えている。
・・こ、このまま晴れていけば、縦走できそうではないか・・・。すぐ下に見えてるしぃ・・。
手元の地図では下りのコースタイム2時間。

「ひるがの高原まで行けるんちゃう・・?」

・・が、この提案も相方にあっさりと却下されてしまった(>_<;)・・はいはい・・。



山頂北斜面の霧氷(平地に見えますが、かなりの傾斜です)



これから滑られるオニイサン・・お元気で・・(^^)/~
ボーダーたちも去り、山頂に残されたオジサンとオバサン。
これ以上待っても急には天候は回復しそうにない様子。
北西の眺めも、またガスの中に閉ざされたりしている。

そろそろ下山しますか。
山頂で結局40分近くもうろうろしていたけれど、お茶とチョコを食べただけだった。

●下山(11:32)●

山頂を後に元来た道を引き返す。
向こうからボーダーの行列がやってくる。

その後も、チラホラとボーダーたちが登ってくる。
皆さん、ご苦労さん。ようやるよ〜、重たいの担いで・・。
何の得にもならへんのに・・。

・・え?
お前も一緒やって・・?
・・う・・( ̄〜 ̄;)

左上が前大日
眺望はないものの、登りの時よりガスが切れている。
前方の稜線が姿を現している。

は〜ん、こんなふうになってたんや〜。
振り返るが、やはり山頂方面は雲の中だった。

少しガスが切れてきた


東にかなりの雪屁


霧氷が美しい


おや?ドラ○もん?



ゴンドラ山頂駅がすぐ下に・・

北東尾根の雲が少し切れてきました


カメラのシャッターを切りながらだらだらと、登りとさして変わらないぐらいの時間をかけゴンドラ山頂駅に下りてきた。
まだ12時過ぎ。相変わらず賑わうゲレンデ。

・・が、もう何もすることがない。
(・・ってあんた、わざわざはるばるスキー場まで来てんのに、することがない・・ってか?)

下山する。

下りのゴンドラは当然貸し切り状態。
ガラス越しに日が射し始めた山麓をぼんやり眺めながら、あっという間に下界に下り立ったのでした。



山頂駅 下までしっかり雪あり 大駐車場満杯



冬眠から目覚めるクマ・・ではなく、
のっしのっしと雪洞から這い出るドラ○もん




高鷲IC付近から山頂を振り返ると、何と、雲が切れて山頂が姿を見せているではないか!
う〜ん、残念!

・・でもな〜、晴れた日もありゃ雨の日も。風も吹けば雪も降る。
そんな自然の営みの全てをひっくるめて、その中に入っていくのが山歩きの魅力なのだ。

今回、楽しみにしていた展望は次回のお楽しみってことで・・。


ちょっと歩き足りず、帰りに岐阜市の金華山(329m)に登りました。
馬の背から山頂へ。百曲りを下山。
今日のメインの大日より登り応えがありました。面白かった!(^-^)v


馬の背の激登
岐阜城天守閣から馬の背を見下ろす(向こう長良川)


朝4時半自宅出発。渋滞にも引っかからず夜9時前帰宅。
ふ〜、長い一日やった〜〜。





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