ルネのきままなアトリエ
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〜晩秋の癒しの森を行く〜
     
2007年11月14日(木) 
晴れのち曇り
Tさん・私


▲櫃倉谷上流
晩秋の芦生の森をTさんに案内していただきました。
福井県側の名田庄村染ヶ谷林道から入山。権蔵坂を経て櫃倉(ひつくら)谷、そしてロクロ谷へ。

名残の紅葉を愛でつつ、静かな晩秋の森を愉しみました。

コース 広域地図         ルート地図
10:00 染ヶ谷林道駐車地
11:05 県境尾根(P695)
11:15 権蔵坂
12:00 櫃倉谷本流出合
12:25〜13:45 ロクロ谷出合(昼食)・・少し先まで本流を遡る
14:20 県境尾根
14:55〜15:05 P695
15:50 駐車地
map



朝5時過ぎ自宅出発。高槻市の某所に8時半着。Tさんの車に乗せていただき亀岡、園部を経て京都府南丹市(旧美山町)へ。R162を北上。堀越トンネルを抜ければ福井県名田庄村。
道の駅を過ぎ、更に10キロほど先を右折し林道染ヶ谷線に。
八ヶ峰家族旅行村の少し先、路肩に駐車。



●染ヶ谷林道駐車地 (10:00)●

この付近から権蔵坂へのかつての街道は、堰堤の工事で分断されてしまっているらしい。
藪の斜面を一登り、昔の街道らしき掘割道に出る。




林道脇に駐車
(近くにも駐車している車)

何となく踏み跡がある

斜面を登る

テープもあり、かなりしっかりした道。
植林の中に所々紅葉した自然林の残る尾根をジグザグに登り、30分ほどで林道に出る。


見上げると、所々鮮やかな紅葉が・・

すぐ上が林道

●林道●

権蔵坂への街道は、林道のすぐ上から尾根の南側を巻くらしかったけれど、途中崩壊箇所もあるとのこと。そのまま尾根伝いに県境尾根のP695へ。

県境尾根手前の自然林の斜面が美しい。


県境尾根手前の自然林の斜面



●県境尾根(P695) (11:05)●


P695から尾根伝いに進もうとすると、Tさんからストップがかかる。
一見県境尾根に見えるのは、南の支尾根だった。
50メートルほど東に戻り、左(南)へ下る。



県境尾根、権蔵坂への尾根の曲がり角にあるブナの大木

ここもP695地点同様、間違いやすいポイント。
東から来ると注意しないと、このまま西進しそうになる箇所だ。



県境尾根を東に向かう時はあまり問題ないけれど、杉尾坂辺りから尾根を西進する時、注意しないと支尾根に入り込んでしまう箇所がいくつもあるらしい。
成る程、地図で確かめると尾根が右に左に蛇行している上に、西の方に向かっていくつも枝分かれしている。





櫃倉谷枝沢の上部は、緩やかな窪地になっている。


櫃倉谷支沢上部を見下ろす・・権蔵坂はすぐ右上



●権蔵坂 (11:15)●




ここは江戸時代、芦生と名田庄村染ヶ谷をつなぐ峠だったらしい。京から櫃倉谷を経て小浜へ通じる街道。
名田庄村から米を載せた荷車を牛が引き、ここから芦生へは人の肩で運んだとか。
その米を運んだ若狭の馬方、権蔵が開いた峠との言い伝えがある。
大正12年美山町田歌から名田庄に車道ができ、この道は廃道と化したと案内板。



左に谷を下る。


谷を見上げる


谷を下る



緩やかな窪地にいつの間にかちょろちょろ水が流れ、次第に水量も増ししっかりとした谷の様相。

 
大部分右岸を下る


滝を三つほど巻き次第に広い谷に・・

広々とした気持ちの良い広場で大休止。
谷を遡った山の奥にこんな空間があるのかと驚くほどの広大な空間だ。
降り積もった落ち葉がさくさくと心地良い。

この付近、トチの木の大木が多いらしい。


広々とした空間

広場から10分弱、櫃倉谷本流出合。



●櫃倉谷本流出合 (12:00)●

出合(右:本流) 下流・・谷沿いに今までよりしっかりした道

この櫃倉谷、最近人気が出てきて登山者が増えているとのこと。
けれど、下流から遡るとなると、京大の演習林の事務所付近からかなりの距離になるらしく、まだまだ静かな谷筋を楽しめるという。

Tさんに言わせると、演習林の上谷付近の道は、おびただしい登山者が入山した結果、山道というより高速道路のようになってしまっているとのこと。

高速道路も歩いてみたくはある・・(^▽^;)>゛



今を遡ることン十年前の学生時代、京大の演習林の美しさは聞いていた。
けれど、今のようにマイカーもなく、アクセスにとてつもなく時間とバス代がかかり、行ってみたいとは思うものの実現しなかった。

山を再開してからも、あちこちの山レポで目にするものの、登山口までの中途半端な遠さゆえ、機会を逃していた。

・・そうこうするうちに、何やら比較的アクセスに便利な生杉からのルートが、三国峠と地蔵峠からの入山が規制されたとか・・・。

・・で、何と、今回が初の芦生・・。





左に本流を遡る。ここも穏やかな谷だ。
渡りやすそうなところを探して、右に左にと渡渉を繰り返す。

さすがに、枝沢より水量は多いけれど、面白い谷歩き。

長靴でジャブジャブ・・・というレポを時々見かけるけれど、
これぐらいの水深なら丁度良さそう・・。



本流を遡る


斜面を見上げると、まだ紅葉

出合から15分程でロクロ谷出合に到着。



●ロクロ谷出合 (12:25〜13:45)●



昼食の準備をしていると、上流からご夫婦らしき二人連れがやってきた。
今日初めて出会う登山者。

舞鶴の方で、私たちと同じく染ヶ谷林道から入山。
杉尾坂を回り、谷を下ってこられたとのこと。
私たちの近くに駐車されていた方だった。

しばし言葉を交わし、せっかくだからと記念撮影なども・・(^〜^;)



平日の、めったに人が入らないところで出会うと、話が弾む


・・感じのよいご夫婦だった


昼食後、本流をしばらく遡る

ここから先は植林帯が多くなり面白くないそうで、Uターン

大地に倒れ、朽ち果てていくミズナラの大木








ロクロ谷は先程下ってきた支流より少し急な谷。
滝もいくつか巻いていく。
が、その上にはまた広々とした緩やかな空間が広がっていたりする。



一番大きな滝は・・


左から巻く


炭焼き釜の跡


なめこ(?)大豊作!!
・・が迂闊に手を出せず

滝を越えるとまた緩やかな谷が広がる

初めての道は楽しい〜♪♪



その上が県境尾根。名残の紅葉が目を愉しませてくれる。




●県境尾根 (14:20)●


県境尾根出合にて


ここから県境尾根を西に、P695まで戻ったけれど、途中の小さなピークはやはり、注意しないと思わず枝尾根に下ってしまいそうになるややこしい地形だった。

緩やかなアップダウンの気持ちの良い自然林の尾根。








●県境尾根(P695) (14:55〜15:05)●

3時を過ぎると急に風が冷たくなってきた。
辺りにはすでに夕暮れの気配。




右・・八ヶ峰


●染ヶ谷林道駐車地(15:50)●







五波峠





萱葺き屋根の民家
美山町(現南丹市)北地区)



初めての芦生。
尾根の北側はもう若狭。
これからしばらくは深い雪に閉ざされる・・。

来年また歩いてみよう。
雪融けの頃・・。
芽吹きの頃・・。
そして、青葉の季節、水しぶきを上げて清流を・・・。


Tさん、一日ありがとうございましたm(_ _)m




ポルシェ(当然愛称)をぶっ飛ばし、自宅に帰り着いたのが9時過ぎ。
途中、家族には「夕食は自己責任で」とメールしておいたけれど、帰ると既に皆帰っていた。

「・・ただいまぁ・・」とおずおずと居間に入るも、誰からも返事もなし。
それぞれ、PCやテレビ、漫画と好き勝手なことをしてくつろいでいる。

・・な、なに・・・この空気・・。

「・・これ・・お土産ぇ・・・」
差し出したたこ焼にも、誰も見向きもしない・・・。

あんのぉ・・・
そんなにユルサレナイことなんですかぁ〜
主婦が一日夕食を作らなかったことがぁ・・・(T〜T)


普段が普段やから・・・という声もある・・(>ω<;)・・
いざという時のタメに、貯金はしとかなあかんとゆーことか・・・(涙)・・)






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