ルネのきままなアトリエ
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  〜アカヤシオの馬の背尾根から山頂へ〜 滋賀県甲賀市・標高1161m
2007年5月3日(木) 
晴れ
メンバー:Floraさん・私


▲アカヤシオ越しに鎌ヶ岳を望む
鈴鹿鎌ヶ岳を馬の背ルートで登った。
快晴。
芽吹き始めた木々の萌黄色に彩を添えるアカヤシオの優しいピンク。花崗岩の白い岩肌。

眺め、登山路の面白さ共、超一級だった。



鎌ヶ岳。
天を突き刺すその姿は、どこから見ても魅力的だ。
登山ルートも谷筋、尾根道、縦走路と変化に富んでいるという。

馬の背ルートは距離が長いものの、アカヤシオの眺めが特に美しいらしい。どうしても登りたい。

鎌ヶ岳には何度も登り、このルートもご存知のFloraさんに声をかけた。

「え〜、馬の背?
長いよ〜
他にもコースいっぱいあるよ〜
・・ほんまに行くん?」

どうやら彼女、いつもストック頼りによたよたと歩いている私を危ぶんでいる様子。
よ〜し、こうなったら意地でも登ってやろうやんかーーー!!
よし、今日は奮発してストック3本といくか!!(・・って、邪魔で歩けません!!)

コース 広域地図     コース地図 
 8:24 駐車場
 8:41 三岳寺
 8:47 観音山遊歩道23番
10:27 長石谷分岐
11:06 雲母峰分岐
11:36 カズラ谷分岐
12:04 岳峠
12:14〜13:27 山頂
14:15 武平峠
※コースタイムは休憩時間を含みます


●駐車場出発(8:24)●

登山口は湯の山温泉の三岳寺。
下山ルートは状況を見てからということにして、とりあえず車1台を武平峠にデポしておく。

スカイラインをまた下り、湯の山温泉入口のみやげ物店の駐車場に停める。(800円)
道標に従って大石公園への道に入り、更に三岳寺への近道の階段を登ると、程なく鮮やかな紅色の2本の木(ハナノキとカエデ)の境内が見えてきた。

三岳寺の観音山遊歩道23番の最高地点が馬の背の登山口になる。23番へはは右回りで登るのが近そう。

この遊歩道には西国三十三観音石仏像が安置されている。御在所岳、鎌ヶ岳、国見岳が男性の行場であったのに対し、女性の行場として江戸時代に創られたと、案内板。

小さな観音像が安置されている行場を一登り、5,6分でで23番の最高点の展望台に着いた。
朝日を浴びた御在所岳が眩しい。



温泉入口P(800円)
ハナノキとカエデが鮮やか
展望台から御在所岳
土産物屋のPに駐車。
帰宅後ネットで、蒼滝のPに停めれば無料だったことを知る(;_;)
10分ほどで三岳寺。 23番が馬の背の登山口。
真新しい木製展望台があった。

●観音山遊歩道23番(8:47)●

ここから馬の背の登山路へ。
芽吹き始めた木々の中、緩急をつけながら尾根上を道が続いている。

所々、痩せ尾根や踏み跡の乱れた箇所、尾根芯を西から巻く箇所などもあるけれど、概して分かりやすい道だった。

足元のイワカガミの色とりどりの紅色が、目を楽しませてくれる。
登っても登っても咲き続けている。


山道へ

イワカガミ
イワカガミの斜面を登る

木の間隠れに御在所岳を仰ぎながら722ピークらしき箇所を過ぎ、公園の遊歩道のようなザレ尾根を下った先の広場で小休止。
登山路に入り1時間ほど登っている。
若葉を透かして青空が眩しい。


722ピークを過ぎ・・

木立に囲まれた広場で小休止


少し南寄りに方向を変え、
同じような登りが続く。

この辺りから
アカヤシオが姿を見せる


右手のアカヤシオに見とれていると、尾根が広がったところで右の長石谷に下りていきそうになる。左に5メートルほど軌道修正。
男性2人組を追い越す。



●長石谷分岐(10:27)●

休憩から20分ほどで長石谷分岐。
この道標、丈が30センチほどで見落とし易いらしい。

道標の前の斜面を登る。



見落としがちな道標

長石谷分岐の道標の前の急な尾根を登る。
痩せ尾根を登る
5分ほど激登りし、を横切り前の斜面を登る。。
ここも間違いやすそうなところ。溝が一見登山路に見えて、右に進みやすそう・・。

後から聞こえていた2人組の男性の声がこの直後聞こえなくなってしまい、1時間以上遅れて山頂に到着されたのはこの辺りに迷い込んだんちゃうやろか・・??
溝は横切る
しばらく、木の根につかまりながらの登りが続きぐんぐん高度を稼ぐ。

正面に鎌ヶ岳・・ ・・右手に御在所岳

分岐から10分ほどで見晴らしの良い斜面に出た。大休止。



芽吹きの木々とアカヤシオが夢のような美しさ・・・左上に白ハゲも見えてきた





美しい眺めを楽しみながら大休止・・



日が昇るにつれて陽射しはきつくなり、汗が滴り落ちるけれど、湿度が低いのか爽やか。
素晴らしい眺めに見とれつつ、カメラのシャッターを切りながらゆっくり歩いているせいか、ロングコースにも関わらずほとんど疲れを感じない。

ここから先は益々、カメラを構えて立ち止まる時間が長くなった。
「ホンマにキレイやね〜〜」
一足ごとに口をついて出る台詞。
・・せやけど、・・何度言っても言い足りない・・。


アカヤシオを愛でつつ木立の中を行く

木の間隠れに鎌ヶ岳


イワウチワも少し
(2年前にFloraさんが来た時には
もっと下からたくさん咲いていたらしい)




●雲母峰分岐(11:06)●



左に雲母峰への道を分ける




左手の眺め・・白い花崗岩に、萌黄色とピンクが美しい




後には雲母峰への尾根が続く

この辺りから、白ハゲ上部の登り。
白い岩肌の斜面をよじ登る高度感溢れる面白い道。
鎌ヶ岳が間近に迫ってくる。


画像提供:Floraさん

岩を掴んでぐいぐいよじ登る



正面に鎌ヶ岳・右手に御在所岳を従えての登り


振り返ると、今辿ってきた馬の背がうねりながら下っている。
胸のすくような眺め・・・。



見下ろす・・先程の休憩地が白く見える


再び木立の中へ 満開のアカヤシオ

ハルリンドウが少し リンドウにも負けない可憐さ・・・・Floraさん
(よいしょ!)・・何の音や?!(^^ゞ


●カズラ谷分岐(11:36)●

左からカズラ谷の道と合流。

カズラ谷を経て宮妻峡へ下りていける。カズラ谷ルートとは言うものの、ほとんど尾根道らしい。

宮妻峡から水沢岳、鎌尾根を経て山頂への周回コースも面白そう。
次の鎌ヶ岳はこのコースやな・・。但し、鎌尾根のガレ場はかなり注意が必要らしい。若い間に登っておこう・・・イテッ!\(-_-)


しばらく展望のない木立の中を登る。女性と男性2人の3人組を追い越す。

この辺りでどこからか風に乗ってオカリナかケーナの音色がかすかに聞こえてくる。
「御在所の山頂でスピーカーで流してるんとちがう?」と言い合っていたけれど・・。
しばらく行った木立の中で小休止。
そこから、背丈ほどもあるクマザサの斜面をトラバースすると岳峠だった。



●岳峠(12:04)●


岳峠



山頂の肩
20メートルほど先の鎌ヶ岳の肩には、たくさんの人が休憩していた。

ここまでほとんど人に出会っていないだけに、いきなりの賑わいに少々戸惑う。

山頂は、目の前に立ちはだかる斜面を一登り。
ここでも数人を追い越した。
Floraさんは鉄の足と心臓の持ち主だけど、今日は私もすこぶる快調!

展望が開けてからというもの、歩くより立ち止まって景色をみながらカメラを構える時間の方が長かったせいか、まだまだ余力が残っている。

この分なら、武平峠から御在所岳を一登りもできそう。・・・冗談です(^▽^;)>゛
画像提供:Floraさん
笑みさえ浮かぶ・・(^_^)v



振り返ると鎌尾根




●山頂(12:14〜13:27)●

山頂は予想通り、人でごった返していた。
GWの真っ只中。おまけに快晴とあっては無理もない。

オカリナ(ケーナ?)の音色は、長石尾根を一下りしたところから聞こえてくるのだった。誰かが演奏しているらしい。



山頂にて記念撮影



鎌尾根を眺めながら・・



鎌尾根を見下ろすスカイラウンジ(オカリナの生演奏付き!)で豪華昼食。
・・といっても、今日は荷物の軽量化を図りコンロは持参せず。
おにぎりとテルモスの湯で豚汁。
と〜っても美味しゅうございました(^з^)〜♪


このオカリナ(?)の演奏、食事中も途切れることなく延々と続いていた。聞こえ始めてから1時間半以上経っている。
いいよなぁ、山でこんなことができるなんて・・・。
山歩きが倍も3倍にも楽しくなるんやろな・・・。
私のスケッチブックはザックの中で眠ったまま・・・(×_×;)





北には雨乞岳から御在所岳が横たわる


山頂には入れ替わり立ち代り人がやってくる。
登山者に交じって家族連れも目立つ。小学生は勿論のこと幼児もいる。
武平峠からはすぐ、といっても山頂直下のザレ場など結構きついものがあると思うけれど・・。
天然のアスレチック感覚・・なのかな・・?

1時間以上ものんびりし、下山することに。
長石尾根に未練は残るものの、帰りの渋滞と明日からのことを考えると、武平峠に下山したほうが良さそう。

明日は仕事。で、夜、信州に向けて出発する予定。
歳を考えて行動しないといけない・・。
・・もう40歳を過ぎた。若くはない・・。(°O゜)☆\(^^;) バキ!

Floraさん、我がままに付き合わせてごめんね・・・。



●下山開始(13:27)●


山頂直下・・渋滞中


山頂北側の岩棚スカイラウンジ

余裕です・・・若い! 画像提供:Floraさん
余裕です・・・若い!イテッ!\(-_-)



雨乞岳



山頂に突き上げる斜面・・・左下に長石尾根のルートが見えている



振り返れば鎌ヶ岳




●武平トンネル西口P(14:15)●

快調に下り、あっという間にトンネル西口の駐車地に下山。


西口から御在所岳を見上げる


※頂いた画像はマウスポインタで表示されます



お天気にも恵まれ、最高の山歩きができた。
鎌ヶ岳・・・面白い。次は宮妻峡からの周回やな・・。

・・ところで、湯の山温泉に車を取りに行く途中でフロントガラスにポツリポツリと雨粒。
え?・・・まさか・・・。
見上げると、雲が広がっている。

菰野町を過ぎた辺りから空が真っ暗になり、雷鳴が轟きだしたかと思うと間もなくフロントガラスに叩きつけるような雨。

今頃山道を歩いている人たちは・・。

間一髪・・だった。

Floraさん、ありがとう!
いつものことながら我がままに付き合って下さって申し訳ないです(×_×;)
でも、とっても楽しかった!
また付き合ってね!


■2006年5月3日の鎌ヶ岳レポ■




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