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ルネのきままなアトリエ
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▲大日のキレットも深い霧の中



〜乳白色の霧に包まれた静寂の山路を辿る〜

奈良県吉野郡天川村・標高1725.9m
2007年6月30日(土)  霧   単独

午後、時おり霧が晴れる瞬間はあるものの、ほぼ終日深い霧に包まれていました。
山上辻からレンゲ辻にへのブナは、ブナ虫に食べ尽くされ壊滅的なダメージを受けていました。


コース 広域地図     コース地図 
 7:00 母公堂
 7:46 法力峠
 8:42〜 9:05 山上辻(稲村小屋)
 9:21 大日山分岐
 9:34〜 9:45 稲村ヶ岳
 9:55 大日山分岐
10:03〜10:22 大日山
10:50〜11:10 山上辻(稲村小屋)昼食
11:44〜11:55 レンゲ辻
13:00 林道終点
13:19〜13:29 清浄大橋
13:50 母公堂


ごろごろ水の少し先、母公堂の駐車場に一番乗り。
お堂もまだ閉まっている。

今にも降り出しそうな空。

天気予報では晴れるとは言っていたけれど、明け方まで降っていた雨。
そんなに早く天候が回復するのかと半信半疑で出かけてきたけれど・・。



●母公堂登山口(7:00)●


母公堂  一番乗り
駐車場の横から、4,5人の熟年男性が現われたのをきっかけにスタート。

彼らはそのまま温泉街へと下っていく。
しっとりと濡れた植林帯を緩やかに登り、10分ほどで稲村登山口(五代松鍾乳洞)からの道と合流。

コアジサイは○
またしてもだらだらと、植林帯のトラバース道。

ひっそりと静まり返った林の中に、コアジサイが歓迎してくれる。
うわーーー!!
こんなお方も歓迎してくれる・・

この後、18匹に遭遇。
出会った人間の数より多い。

これは×




●法力峠(7:46)●


法力峠
50分弱で法力峠。

こんな薄暗いところで休憩など真っ平ごめん。
先を急ぐ。
稲村小屋のある山上辻までは白倉山の南面を絡む緩やかな道。
傾斜の緩い階段もいくつか
ガスに包まれた緩やかな道が続く。

所々ぬかるんだ道に先行者の足跡はない。
その代わり、こんな足跡が所々に・・。

お願いだから、出てこないでね・・。

どなたの足跡なんでしょうか?
まだお前の方が、まし・・(>_<;)
前日もかなり降ったのか、
いつもはちょろちょろとしか流れていない水も、勢いがある。

霧に包まれた林は幽玄なのですが・・ 余りにも人が居ないのは・・(>_<;)・


●山上辻 稲村小屋(8:42〜9:02)●

法力峠から1時間弱で稲村小屋のある山上辻に到着。


稲村小屋

土曜日だから開いてるかな・・と思った小屋は・・閉まっていた。
勿論ソーラーハイテクトイレもシャッターが下りている。

小屋の前のベンチでしばし休憩。



ブナ虫が這いずり回る
ベンチの上には、体調2センチほどの黄緑色の虫がもそもそと這いずり回っている。

これがブナ虫らしい。
上からもぽたぽた落ちてくる。


ブナの幹にも付いている。

はっ、いつの間にかズボンの裾に3匹!
油断もスキもありゃしない・・(>_<;)

ブナ虫を避けながら、 おにぎりなどぱくつく。
誰か登ってこないかと心待ちにするが、いつまで待ってもやってくる気配はなし。

20分ほどで諦め、山頂へ向けて出発。
少し霧の粒子が粗くなって、雨模様になってきたので、雨具の上だけ着込んで。



ブナ林を山頂へ向けて。

晴れるかな・・・ ・・次の瞬間には、またしてもガスガス・・

晴れていれば正面に大日山の岩峰がどんと聳えるけれど、今日はガスの中。
道の両側のシャクナゲの新芽もしっとり濡れている。


大日山東面基部のトラバース道


大日のキレットも深いガスに包まれている。
これはこれでなかなか迫力がある。



稲村ヶ岳山頂へ先に行くことにして、ちょっとした鎖場などを登っていく。
小屋から30分ちょっとで稲村ヶ岳山頂に到着。




●稲村ヶ岳山頂(9:34〜9:44)●

山頂展望台
ポインタで
オオヤマレンゲが微笑む・・かも・・



山頂の展望台もやはりガスで展望はなし。

ま、いいさ。
5月に来た時に大展望を目にしているモンね。

・・とか言いながら、突然ガスがさあっと晴れて大峯の稜線が目の前に現われるのを期待したりする。
が、そんな上手くいくはずもない。

ふん、人生なんてそんなもんさ。
生まれてこの方、幾度、期待と失望を繰り返してきたことか・・。
そう、40年間ずっと・・・。(この場合、年齢詐称・・って罪になります?(^▽^;)>゛)





ガスの向こうに隠れている八経ヶ岳の方角に目をやる。
あのガスの中では、今頃修験者たちが解脱の道を求めて、賢明に岩屑だらけの道をよじ登っているに違いない。
声高らかに六根清浄を唱えながら・・・。

一応その方角に向けて、エールを送っておいた。

誰もやってきそうにないので山頂を後にする。


余談ながら・・●

同じ日、リンクしていただいている「papamamaホーム」のおやじさん企画で、山友の皆さんが熊渡から狼平経由で八経ヶ岳に登られていました。
後から聞くところによると、11時間に及ぶ山行だったようです。

修験者達は幾日もの間、早朝より深夜まで谷を渡り崖をよじ登り、歩き続けるなど命がけの修行をし、自然の中にひそむ神秘的な力を得ようと修練するとか。

おやじさんさんたちの山行も、将に修行と言うにふさわしい山行だったに違いありません。
歩き通した老老男女の皆様方に心から敬意を表します。
お疲れ様でしたm(_ _)m

え?私?
・・もうちょっと心身共に鍛錬を積まないと、そんな修行は出来そうにありませんわ・・ははは・・(^▽^;)>゛

・・・・・・・・本当は行きたかった・・・・(;_q)




それにしても、今日の晴れの予報をまんまと信じてこんな山の中をうろついているのは、私とあのガスの向こうの修験者たちだけなの?
もしかして、今日は誰もやってこない・・とか・・。

登りには何とも感じなかった鎖場や崩壊箇所の濡れた岩は、下りは滑り易く、結構気を遣った。


大日山の登り
大日のキレットまで下りてくると、突然霧の中から男性が一人登ってきた。
いきなりで私も驚いたけれど、その方も不意打ちでちょっと驚かれた様子。
挨拶だけ交わしその方は大日山に登っていかれる。

後に続く。


錆びついた鉄の階段や、アルミの梯子、木の根に捕まりながらぐいぐい登ること7,8分。
大日山の山頂。






●大日山山頂(10:03〜10:22)●

先に到着された男性の側をすり抜け、祠の横から茂みに入る。

すぐ先は、足もすくむような垂直な壁の上。
・・の側に・・あった!!

蕾が二つ。オオヤマレンゲだ。

いつ頃開くんだろう・・

前に来た時に、葉っぱを確かめておいた。
手持ちの昭文社の地図では、オオヤマレンゲの記載があるけれど、ほとんど残っていないらしい。
ここも見える限りでは、二株ほどが断崖絶壁の上に残っているだけ。



まるで空宙に浮いているようです

祠に戻ると、先程の方がまだ休憩されていた。

ひとしきりその方と言葉を交わす。
7月に奥駈修行に参加されるとおっしゃるこの方、いろいろ話をお聞きしているうちに20分近くも話していた。

もっと話していたい気持ちはあるけれど、迷惑になっても申し訳ない。
「じゃ、お先に!お元気で!」
一足お先に山頂を後にする。

ひゃーー、何だか今日は決まっている。
え・・と、忘れ物はないよね・・。
またパッシングで靴を届けられても格好悪いしぃ・・(^〜^;)

詳しくは2007年4月15日地蔵谷・木梶山レポをごらんください。
え?いらん・・って?
あ、そう・・
・)



キレットで寂しく一人撮影などしてみる・・。
う〜ん、今日は決まっている!( ̄〜 ̄*)


ガスの中のブナ・・やはり食べられている?? 帰路、クロモジ尾への道を少し下ってみる。

思ったよりはっきりした道が草の上に続いていた。
ここも歩いたみたいコースの一つ。

小屋の手前で女の子を連れた家族、作務衣の単独女性に出会う。
小屋前にも男性が3人食事中。

やはり、これぐらい賑やかで丁度いいわ・・。

3人組みの方が
「道は大丈夫でしたか?」と聞いてこられた。
雨で滑ることを用心していらっしゃるようだった。



●山上辻 稲村小屋(10:50〜11:10)●

小屋前のベンチで、またしてもブナ虫と格闘しながら2度目の昼食。
1人、2人と登ってこられる方が腰掛けようとして、一様に
「うわーー!!」
と悲鳴を上げている。


時おりガスが晴れ、日が射すことも・・(小屋前にて)

ガスが晴れ木立が見えると、やはりブナの葉が食べられているのが分かる。

さてと、今日はレンゲ辻回りで下山する。
時間もたっぷりある。



クモクビ塚の南を絡む平坦な道 微妙に傾きかけた橋もあります

歩き始めてすぐにこの辺りの異常さに気がついた。
道の両側のブナというブナが全てと言っていいくらい、葉が食べ尽くされている。

遠目には、まるで芽吹きの頃のように見える。

あれも・・ これも・・



葉脈だけを残して全て食べ尽くされている。

地面にも、葉脈だけになった葉がたくさん落ちていた。
他の木は何ともないのに、ブナだけが被害に遭っている。

先日から、台高の明神平付近でも被害に遭っている話は聞いていたけれど、こんなにひどいとは思わなかった。



オオイタヤメイゲツ


クモクビ塚を絡み終えると、道は北斜面に。

結構急な斜面を巻いて付いている道。 ・・が、ほとんどアップダウンなし。快適です。


ユーモラスなギンリョウソウ

母子像 仲良し



●レンゲ辻(11:44〜11:55)●

稲村小屋から30分余りで、正面に女人結界門が見えてきた。レンゲ辻。



すぐ向こうには山上ヶ岳


ここのブナも壊滅状態。芽吹きに見えるのがブナ。



う〜ん・・


小休止。食べ残しのパンをまたしてもパクつく。
3度目の昼食。
何やら消費カロリーより摂取カロリーの方が多いような気がしないでもない。

ここから左に川瀬谷の源頭、レンゲ坂谷を下る。



コバイケイソウの斜面をジグザグに下る。
結構な急坂だ。
開花までにはもう少し時間がかかりそう。
1週間ぐらいかな・・・?


次第に、ごろごろ石の道になり・・ 左右からガレた谷が合流してくる。

ちょろちょろ流れていた水が、
いつしか清流となり流れ下る。
カンカケ谷か・・
岩がゴロゴロの大きな谷も左から合流



岩小舎?

ごろごろ谷歩きにも飽きてきた頃、道が右岸から左岸に変わり、次第に谷から遠ざかる。
植林帯をしばらく行くと、木々の合間から林道のアスファルトが見えてきた。



●林道終点(13:00)●



ここまで以前に偵察に来たことがある。
登り口の傾斜の急な木製の階段を見て、これは下りも手ごわそう・・と思ったけれど・・。

道沿いの花を楽しみながらだらだらと歩き、20分ほどで清浄大橋。


ガクウツギ ヤマツツジ ウツギ



●清浄大橋(13:19〜13:29)●


清浄大橋


売店の店員さんが一斉に
「お疲れ様でした!!」と声をかけてくれたので、却って休憩しづらくなってしまった。
しばらく林道を歩き、先の道端で休憩。
またしてもパンの残りを食べながら、疲れた足を休める。



●母公堂(13:50)●

更に20分ほどで母公堂に戻ってきた。
母公堂の手前で、向こうから見覚えのある3人の男性が歩いて来た。稲村小屋で出会った方たちだ。
レンゲ坂谷の下りが嫌で、法力峠からピストンされたとのこと。

母公堂の方に駐車料金500円を払う。
いつものようにコーヒーとお菓子をご馳走になり、家路についたのでした。


ガスの中の修験者たちは今どの辺りなんやろか・・と、ふっと思い浮かべながら・・。




それにしてもひどかったブナ虫による被害。
特に、山上辻からレンゲ辻にかけてのブナは壊滅的でした。

ブナ虫はブナの葉っぱを餌にするシャチホコ蛾の一種で、数年に一度大量発生すると聞きましたが、あの有様は・・・。
これも最近の異常気象と、何か関係があるのでしょうか?

何千年、何万年も前からそういう自然の営みは繰り返されてきたのでしょうけれど、昨今の加速度的に進行する環境破壊のすさまじさをみると、そう楽観視できないようにも思えるのですが・・・。

ま、快適な文明生活を享受しつつ、お手軽に山を楽しませてもらっている私が気遣うのもおかしな話ですね・・・(×_×;)










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