ルネのきままなアトリエ
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〜深い森と清流〜



               
                   
 (奥山谷出合から)


▲水無山東斜面のブナ
台高山脈国見山東

2007年6月4日(月)  晴れ  Tさんと



Tさんに台高山脈国見山の東の谷、
木屋谷川源流を案内していただきました。



コース 広域地図     コース地図 
 9:47 千秋林道明神平登山口
10:38 奥山谷出合(鉄砲谷右岸尾根へ)
12:05〜12:40 国見山東斜面約1300m地点(昼食)
13:05 台高縦走路
13:40〜13:55 木屋谷
14:33 馬駈ヶ場
14:40 木梶山への分岐
16:33〜16:45 奥山谷出合
17:32 千秋林道登山口



●千秋林道登山口(9:47)●

檜塚奥峰のマナコ谷登山口から更に林道を300mほど。
万歳橋(万台橋?)の手前が明神平登山口。

枝打ちされた杉・桧の枝が散乱して、しばらく歩きづらい道が続く。

橋の向こうに駐車
(登山口は橋の手前)

流れを見下ろしながら
木屋谷川右岸の急な斜面のかなり高いところに道が付いている。

美しい流れを眼下に見ながら歩くこと30分ほど、木の階段を登り、木橋を渡るとワサビ谷出合。

檜塚奥峰に向かって突き上げているこのワサビ谷も、Tさんは歩きつくされている。
●ワサビ谷出合(10:13)●
谷を渡り、正面の急な斜面に付けられたジグザグ道を登る。
ロープもが付けられているが、バランスをとる程度で頼りにはできない。滑りやすい斜面なので注意。
30メートルほど登り、小尾根を乗り越え、更に木屋谷川沿いの道を進む。

途中間違いやすい箇所もあるが、そんな箇所にはテープが付けられている。

ワサビ谷

奥山谷出合
ロープを手がかりに谷に下る。
●奥山谷出合(10:38)●
ワサビ谷出合から30分弱で奥山谷出合。
出合の2,30メートル手前を谷に下る。
4メートルほどのロープが付けられた岩場を下ると、奥山谷出合。

左に奥山谷が分かれている。
奥山谷を渡渉し、木屋谷川と奥山谷の間の尾根を4,5メートルほど登る。
明神平へは、ここから奥山谷の左岸を進む。

奥山谷から明神平は、3年前にFloraさんと歩いたコース。
芽吹きの時期で、美しい谷だった。

奥山谷

熊の檻・・ちょっとコワイ・・
今日は、明神平への道を見送り、ここから右の鉄砲谷右岸尾根を登る予定。

右の尾根に取り付く。
適当に登りやすそうなところを見つけながら、しばらく急斜面を登る。

少し登ったところに熊の捕獲用の檻。
行く手を塞ぐ倒木は、Tさんが鋸で手際よく片付けてくれる。
尾根が痩せてきて、歩くコースがはっきりしてくる。


トチの大木
自然林の美しい尾根。

大きな木が、次々に現われる。
尾根が少し広がったり、
また痩せたりしながら、
水無山に向けて緩やかに伸び上がっていく。

大きな尾根を登る

サラサドウダンが可愛らしい

檜塚奥峰の北斜面




木の間隠れに台高主稜線

右の斜面も・・・
左の斜面も・・・

深い森・・。






ブナ、ミズナラ、トチの木・・・。
大きい・・。

木の名前を知らないので、
他にどんな木が生えているのか
よく分からないけれど・・。
獣道とも人の踏み跡とも判別しがたいけれど、
所々それらしき跡がある
大地に倒れ横たわる姿・・・。
圧倒される巨大さ・・。



感じるのは、自然の営みの悠久さ・・・。

・・なんて陳腐な台詞は合わないな・・。



●国見山東斜面(12:05〜12:40)●



国見山の東の斜面は、思ったより明るい広場だった。

木漏れ日の下で昼食






美しい斜面をいったん台高縦走路へ.




●台高縦走路(13:05)●



今年に入って何度も目にしているおなじみの眺め
台高縦走路、馬駈ヶ辻の南の鞍部。



左:檜塚奥峰北斜面   中央:水無山   右:国見山


あの檜塚奥峰の麓から尾根を登り、更に斜面をぐるっと周回してきたことになる。
何だか懐かしい景色・・。

ここから、馬駈ヶ辻の近くまで縦走路を北上。




遠く金剛山・葛城山も・・   右端の赤ゾレ山、隣の伊勢辻山はおなじみの眺め



●木屋谷川源流へ下る●

馬駈ヶ辻の手前から木屋谷川源流に向けて下る。

谷は深い緑に覆われていた。

4月中旬、ここに来た時は、穏やかな明るい谷だったけれど・・。
こんなにも感じは変わるのか・・。

木漏れ日の中、清い水が静かに流れる。





鬱蒼と生い茂る緑





●馬駈ヶ場に登り返す●

所々にヤマツツジが鮮やかな彩を添えている斜面を、20分ちょっとで馬駈ヶ場西の鞍部に出た。

ここで初めて登山者に出会う。
木梶山から回ってこられたらしきご夫婦。


(勿論、その後もう誰に出会うこともなかった)
東に尾根を辿る。
今年になって3度目の道。

念願かなって木梶山に登ったのが、つい4月のことなのに、もう見慣れた景色のように思える。
木梶山分岐



●木梶山分岐(14:40)●

馬駈ヶ場を過ぎ、木梶山への道を左に見送り、鮮やかなヤマツツジに目を奪われながら5分もすると林道。
お〜!!  ヤマツツジ?
この林道、両側が全部シロヤシオ。

もうほとんど花は終わっていたのか、今年が花付きがよくないのか分からないけれど、まばらに咲いている。

満開の時は壮観だろうな・・。


●下の林道に下る(15:00)●

すぐに林道とサヨナラして、再び木屋谷向けて、ひとまず下の林道への尾根を下ることになる。

この下りがなかなか手ごわかった。
最初は広い尾根。下り始めのルートの見極めが難しい。

尾根が痩せてくると、ルートははっきりするものの、なかなかの下り。

最後がまた、急斜面のトラバース。
道幅は片足分しかない。




●下の林道に下り立つ(15:40〜16:17)●

Tさんの的確な案内で、無事下の林道に下り立った。
途中休憩を含み、40分ほどの下りだった。


下り立ったところにこんな案内標識があった。

どうやら、ここから上の林道に直登出来る様子。

探究心旺盛なTさんが、これを捨て置くわけがない。

で、ザックを下ろし、登ってみることに。

右が植林帯、左が自然林の尾根を30分近く登り、上の林道を確認。
(もっとも私は途中で待っていましたが・・(;^_^A)

先程下ってきたルートより遥かに歩きやすいルートの発見!




●再び木屋谷川に下る●

崩壊した林道をしばらく歩き、またしても林道を離れ、右に木屋谷川へ下る。
崩壊した林道
この下り、痩せ尾根の激下りながら、ルートははっきりしており、よく歩かれているのか歩き易かった。

●木屋谷川奥山谷出合(16:33〜16:45)●

15分ほどで、木屋谷川に下り立つ。
左に少し谷を下り渡渉。
右岸斜面を5メートルほど登ると、そこが奥山谷出合。
朝、鉄砲谷右岸尾根に取り付いた地点。
明神平との分岐点だ。

これで、木屋谷源流の斜面をぐるっと周回したことになる。





奥山谷出合から、朝辿った道を駐車地まで戻る。

かすかに夕暮れの気配が忍び寄った山路に、
ガクウツギの白い花がぼんやり浮かび上がっていた。



●千秋林道登山口(17:32)●






瑞々しい緑に満ち溢れた自然のままの森。
白い飛沫をあげて流れ下る滝。
源流の静かなせせらぎ。

森の深さと豊かさを実感した一日でした。


Tさん、ありがとうございました。







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