ルネのきままなアトリエ
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▲見る見る雲が上がっていく・・大日のキレット

〜台風一過の暫しの青空〜

奈良県吉野郡天川村・標高1725.9m
2007年7月16日(月 祝)  曇りのち晴れ   夫婦で

八経ヶ岳に登るつもりが、R309が通行止め。
二週間前に登ったばかりの稲村ヶ岳に再び。

台風一過で、登るに従ってみるみる青空が広がり、山頂からは素晴らしい展望。
思いがけない出会いもあり、暫し我を忘れて興奮してしまう。

・・が、やはりストックに頼りながらの下山になってしまいました(×_×;)


コース 広域地図     コース地図 
 7:00 母公堂
 7:46 法力峠
 8:42〜 9:05 山上辻(稲村小屋)
 9:21 大日山分岐
 9:34〜 9:45 稲村ヶ岳
 9:55 大日山分岐
10:03〜10:22 大日山
10:50〜11:10 山上辻(稲村小屋)昼食
11:44〜11:55 レンゲ辻
13:00 林道終点
13:19〜13:29 清浄大橋
13:50 母公堂


6月半ばから膝の調子が良くない。
大して使っているわけでもないのに、違和感。
運動不足で余計に関節の動きがギクシャクしているのかも・・と、ストレッチや膝痛を治す軽い運動なども続けてみるが、なかなか効果は実感できない。

さりとて日常生活に差し障りがあるほどでもなく、2週間前に久しぶりに稲村ヶ岳に登った。
で、やはり下りはストックに頼りながらの下山になってしまった。

夏山に向けて気持ちはどんどん焦っていく。
・・こんなんで山を歩けるのか・・。

とにかく地道にストレッチと膝に負担をかけない筋肉強化。膝の運動を繰り返す。


3連休、仕事や台風の影響で山は諦めていた。
前夜、明日は天候が回復しそうとの予報で急遽山行きを決める。

すごい人かもしれないけれど、八経ヶ岳にオオヤマレンゲを見に行こうか・・と。

膝にも少しぐらい運動した方がいいかも・・と。
それに、夏山を控え、ちょっと焦りも・・。





朝5時半自宅出発。
途中コンビニで買い出しをし、下市から天川へ。

下市の千石橋から見る吉野川は怖いくらい増水していたらしいけれど、助手席でぐっすり寝込んでいて知らなかった。

途中の道路状況を示す電光掲示板には、R309の通行止めの表示が出ていたみたいだけれど、それもぐっすり寝込んでいて知らなかった(×_×;)


川合の手前の電光掲示板で初めて知る。
が、とにかく様子を見るために途中まで行ってみることに。


途中他府県ナンバーの車に何台かすれ違う。
案の定、御手洗渓谷の手前で向こうから道路管理事務所のらしき車がやってきて止められた。

大きな崩壊があったわけではないが、クラックや小さな落石、出水などがあるとのこと。

上北山からは通れるか聞くと、安全確認後、もしかすると8時以降通行させるかもしれないとのことだった。(結局終日通行止めだったようです)
増水した川迫川
側を流れる川迫川も、それに流れ込む御手洗渓谷の山上川も怖いくらい増水し、濁流が轟音とともに流れ下っている。

考えてみればしごく当然のこと。
この数日雨が降り続き、おまけに台風4号が通過したばかりなのだから・・。
いつもなら道路状況を事前にチェックするのに・・。

何が何でも八経ヶ岳というわけではないので、あっさりと稲村ヶ岳に転進することに。
2週間前に歩いたばかりだけれど、膝の調子をみるには丁度いいかも・・。
引き込まれそうな濁流・・御手洗渓谷

●母公堂登山口(7:30)●

母公堂には先着の車が2台。
5人のグループが出発の準備を始めているところだった。

空にはまだ雨雲が垂れ込めている。

法力峠までは緩やかな登りだけれど、台風で折れた小枝を踏みしめ歩く。
倒木を跨ぐ箇所も2,3ヶ所あった。
母公堂
沢の水もいつもの倍以上にもなっていた。
押し流されてきた小石や木の枝が積っている。
50分ほどで法力峠。
先発の5人の方が休憩されているのにつられて小休止。

●法力峠(8:20〜8:30)●

辺りはしっとりと湿った空気。
まさかに備えて、雨具をザックのトップに入れ直す。
小石や枯葉が押し流された沢
山上辻までの道も、道が小川のようになっているところもあった。
斜面のあちこちから水が湧き出している。

が、天候の回復は早かった。
まだまだガスの中
法力峠から20分も行かないうちに、ガスで白く煙った林の中に、太陽の光がさあっと差し込んできた。

みるみるうちにガスが上がっていき、青空が広がっていく。
青空が眩しいね
たっぷり水分を吸って瑞々しい
橋の崩壊現場(傾いて通行不能になっていたところ)にくると、橋がない!

あ〜、とうとう撤去したんや〜。
けど、鉄で出来てたから、相当重かったやろな〜

などと言いながら、下を見てびっくり。
おや、橋がない!
橋が落ちていた。

益々青さが増していく空を眺めつつ、
あ〜、やっぱり葉が食べられている・・。

が、辺りを見回すと、全てのブナが被害にあってあるのでもなさそうだった。






●山上辻 稲村小屋(9:34〜9:45)●

法力峠から1時間ちょっとで稲村小屋のある山上辻に到着。

稲村小屋



ブナ林を山頂へ向けて。


大日キレット




●稲村ヶ岳山頂(10:18〜10:37)●

山頂展望台


以下 2014年11月追記

このレポも途中放棄。

この日、山頂から稲村小屋に戻ってくると、小屋前のベンチで数人が休憩していた。そのシルエットというか、雰囲気に、もしや?と思ったらやはり、チーさんだった。

チーさんとは数年前に大台三津河内山をご一緒していた。
一緒だったのは白クマさんとコトコトご夫妻だった。


今となってはコトさんたちは非常に親しい山の友人だけれど、この時が初対面だった。

『あーーー!!』

の絶叫の後、思いがけないばったりに記念撮影。


・・・・

そうだ、これを書いているうちに芋ヅル式に色んなことが思い出されてくる。

チーさんたちはこれから山頂へ。下山は法力峠へのピストンにするか、レンゲ辻周りにするか迷っていたみたい。
レンゲ辻周りを誘ったけれど。

・・・


レンゲ辻から林道終点へ。長い林道を歩き母公堂へ戻ってくる。
この辺りからまた雨がポツポツ降り始めていたように思う。

もしかしてチーさんたちがレンゲ辻へ下山してるかもしれないからと、林道終点へ車を走らせる。
『お節介や」と、渋る相方を口説き・・。
しばらくウロウロしたけれど、こちらには下りなかったのか出会えなかった。

降り出した雨の中、林道終点から何人かの登山者が歩いている。
『乗せてあげよ』と相方に言うが、『お節介だ』と良い顔をしなかった。

自分だったらこんな状況できっと乗せてもらえると助かると思うのだけれど、これも根本的に考えの相違。











山は逃げない。
よく言われる。

分かっていても、やはり「今しかない!」という思いが常にある。
いつ










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