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2時間ちょっとで穂高岳山荘着。 ちょうど山荘の庭に足を踏み入れた時、 『ガラガラーー』という音とともに 『ラク―――!!』という声。 小屋のすぐ上の梯子の横を転がっていくいくつかの石が見えた。 30センチほどのものもある。 『大丈夫ですか――?』 梯子の付近にいる数人の人影がざわめいている。 梯子の上部の人が落石を引き起こしたらしい。 後から聞くと、幸い大きな岩の直撃は免れ、 小さな石ころが足に当たっただけで怪我もなく済んだとか。 改めて気を引き締める。 閑散とした山荘の前庭では、イワヒバリが『鶏のように』トコトコ歩いていた。 穂高岳山荘・・・向こうは奥穂高岳へのルート 山荘から涸沢を見下ろす 前回売り切れだった前穂のバッチを買い、たっぷり休憩し 8:15出発 ぐんぐん高度を稼ぎ、山荘がすぐ下になっていく。 残念ながら、槍ヶ岳から北穂にかけてガスに覆われている。 涸沢岳の左に北アの稜線が広がっていく。 写真ではぼんやりとしか写っていないけれど、 薄茶色の秋色の稜線だ。 中央下には奥丸山!! 登るほどにジャンダルムが姿を現す。 中央、奥穂山頂の祠が見えてきた。 山荘から45分で奥穂高岳山頂着。 やはり何といっても、この眺め!! ジャンダルム!! 今日も山頂に人影が見える。 北穂のガスが晴れた!! ・・と思うとすぐにまた見えなくなってしまう。 左:涸沢岳 右:北穂南峰・北峰 それほど人は多くはないけれど、ひっきりなしにやってくる登山者。 『シャッターお願いできますか?』と一人に頼まれた途端、 どういうわけか次から次へ『お願いしまーす』と頼まれ、 時間がどんどん過ぎてゆく・・。 奥穂山頂にて 山頂南側の広場で大休止。 昨夜同室だった神奈川の山ガールのSさんも一緒だ。 結局山頂で30分近くものんびりしてしまった。 結局、槍ヶ岳は姿を見せず。 『勝手についていきますので、気にしないでください』 とおっしゃるSさんと 9:25 奥穂山頂出発。 紀美子平までの吊尾根歩きが始まる。 山頂から面白いほどに下る下る。 行く手には前穂がガスの合間から姿を現す。 涸沢カールを見下ろす ようやくカールの底にも陽が差し込んできた様子。 若く美人の山ガールSさん。 あちこちの山をかなり歩いていらっしゃるようだったが、 何と実は私と一回りほどしか離れていなかった・・・ 前穂北尾根が大きく迫ってくる。 岩肌にひっかき傷のように付けられた道。 このすぐ先が最低鞍部。 ほん、このあいだ(2年前)辿った道。 自分でも驚くほどルートを覚えていた。 ●次へ●
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