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    残雪の 木曽駒ケ岳・伊那前岳

●中央アルプス  木曽駒:2956,3m  伊那前岳:2883,4m  
●山行日:2011年5月14日(土)  晴れのち曇り
●ロープウェイ千畳敷駅よりピストン




駒ヶ岳ロープウェイは年中動いているけれど、そこから山に登ろうとすると、私の技術レベルでは、いつでもというわけにはいかない。

雪崩の危険性も低くなり、なお且つ、残雪を楽しめるこの時期を狙って3000m近くの雪山気分を味わってきました。




 8:40 千畳敷駅
 9:35〜 9:45 乗越浄土
10:10 中岳
10:20 駒ヶ岳頂上山荘
10:55〜11:25 駒ヶ岳山頂
中岳
12:10 乗越浄土
12:40〜12:50 伊那前岳
13:30 乗越浄土
14:00 千畳敷駅

■詳細マップ■



前夜2時前、菅野台バスセンターの駐車場着。
広い駐車場に車は10台ほど。
あっけないほどがらんとしている。

それでも5時ごろ目が覚めると、3分の1くらい埋まっていた。



▲菅野台バスセンター


7時12分の始発バスの前に臨時が出ることになり、
10分ほど早くバスセンターを出発。しらび平へ。

窓の外に広がる新緑が瑞々しい。
バスの高度が上がるにつれて、その色が徐々に淡い萌黄色に変わっていく。

標高1662mのしらび平駅から、標高2612mの千畳敷まで
ロープウェイでわずか7分半。

晴れなのに、南アルプスは黄砂で黄色く霞んでいる。
木々は次第に寒々とした冬の装いになり、斜面に雪が現われ、
季節が逆戻りしていった。





千畳敷駅から外に出ると、紺碧の空に残雪と岩の世界が広がっていました。






  
乗越浄土までの急斜面の登下降が最大のポイント



まだまだかなりの雪。
が、2,3日前の大雨で、一気に90センチほども雪融けが進んだらしい。




▲極楽平を見上げる

周囲を見回すと、7割ぐらいがバックカントリーの人か。



GWの時は、登山補導員の方が常駐し、入山者のコースや装備のチェックをしていたらしいのですが、
今は注意を呼びかける看板だけでノーチェックでした。
ただ、チェックのある無しに関わらず、入山には万全の装備と注意が必要です。


極楽浄土への八丁坂の斜面は、見上げると首が痛くなるくらいの急傾斜。
標高差約250メートルを一気に登ります。
雪は時間の早いせいもあって比較的締まっておりアイゼンが効きましたが、
乗越手前の最後の登りはかなりキツイものがありました。
軽アイゼンでは登行不可です。



8:40 千畳敷出発。



ホテルの右手に回り込んで、いったんカールの底に下ります。




▲乗越浄土を見上げる・・恐ろしい角度でせりあがっている。
蟻の行列のように先行者が見えます。




後ろからも続々と登ってきます




息を整え一歩ずつ着実に登ります。





▲雪面を登り切って見下ろす
最後の50メートルは急勾配です。





▲千畳敷カールを見下ろす




▲空木岳方面の稜線は雲に隠れていた




▲宝剣岳・・山頂部はすっかり雪が融け岩が出ている。


9:35〜9:45  乗越浄土着

西側から強い風が吹いています。




▲乗越浄土から伊那前岳方面




▲宝剣岳と天狗岩(宝剣山荘の裏手から)





▲巻き道分岐から中岳を見上げる



青空を喜んだのも束の間のこと。
西側から湧いてきたガスがみるみる青空を覆い隠し、周囲は白い世界に包まれてしまいました。

前回2007年三ノ沢岳に行った時と同じ状況。
あの時は、真っ青な空が20分後にはガス。
そして雨雨雨の一日になってしまいました。


中岳西面の巻き道は積雪期は通行禁止。中岳山頂を越えていきます。
登りは八割方雪の斜面でしたが、向こう側(北側)はほとんど雪が融け地面が出ていました。

駒ヶ岳の登りも八割くらいが雪だったでしょうか。
ガスはますます濃くなり、時には視界20メートルぐらいにもなりました。
相変わらず西側から強い風。






▲中岳山頂・・・ガスで展望なし




▲駒ヶ岳頂上山荘


10:55〜11:25  駒ヶ岳山頂


山頂も強い風が吹き付けていました。
歩き始めから2時間20分。
到着した時には2,3人だけだったのが、次々到着され結構な賑わいになりました。



パン・おにぎりなどで空きっ腹を紛らわし、ガスが晴れるのを待ちましたが、
期待できそうにもなく、山頂を後にすることに。




今回の山行は、Web限定のお得パック利用。
 
バス・ロープウェイ往復 3800円
千畳敷ホテルでの食事 1200円+飲み物 450円
こぶしの湯無料入浴券 600円

合計  6050円  が、何と  4500円

ホテルでの食事は3時までなので、それまでに下山しなければいけません。


時間的には十分余裕があるのですが、前回の苦い経験から、
このまま山頂で留まっていても無駄!・・・・・のような気がします。
天気予報でも午後から下り坂でしたし。





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