ルネのきままなアトリエ
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■あなたの予想通り、どちらを選んでもこのページにきます■
期待を裏切らないのが私のモットーです(^-^)v

●画像が重くて、とびきり時間がかかります。歌でも歌ってしばしお待ちを・・・(;^_^A)

小屋の受付まで、まだ1時間ある。
兎に角、今日はここまで辿りついただけで十分満足。
吹き飛ばされそうな強風の中、凍りついた稜線を赤岳に登る気持ちは微塵もない。
ぽかぽか暖かい食堂の窓からも、西と東、そして南の赤岳への稜線を見ることができる。

展望山荘横より見上げる赤岳(ピストン後撮影)
頂上小屋がすぐ上に見える

コーヒーでも沸かそうと思い、コンロを使えるか聞くと、今日は混みそうなので使えないとのこと。
仕方ないので、コーヒーを注文しようとしたら、小屋のオヤジさん「1時になったら宿泊者はコーヒー無料になるよ!」

待ちます!!
きっぱり言い放ったのは言うまでもない。(ちょっと声が大きすぎて恥ずかしい思いをした・・・)

そうしている間にも、次から次へと登山者が到着する。
赤岳を見ると、稜線を登っていく登山者が見える。

う〜ん、こんな中登るの・・・?
・・・と、思っていたけれど、赤岳を覆っていたガスもすっかり晴れ、陽が射し始めている。それと共に、斜面の氷も次第に緩んでくる様子。

登るか・・・。相方と相談。
山頂までの往復の時間を考えると、今が絶好のチャンス。
夕方になると、また次第に岩場が凍てついてくる。

12時45分、防寒具、水、非常食などをザックに詰め小屋を出発した。


赤岳へ氷の斜面を登る(帰路撮影)

山頂までは40分の登り。鎖場が連続する急斜面だ。
鎖も霧氷が張り付いて、凍り付いていた。
一歩ずつ慎重に登っていく。

風も強いけれど、飛ばされそうなほどでもない。ここでもストックは活躍する。

50分弱で、頂上小屋がある北峰に着いた。
三角点のある南峰はすぐそこ。

赤岳頂上小屋 小屋の横から南峰を見る

赤岳(南峰)山頂(2899m)
三角点越しに頂上小屋を見る 山頂の赤岳神社

山頂より頂上小屋を見る・・全く異なった様相の西斜面と東斜面

三角点と祠のある山頂は狭い岩の出っ張りだけど、3メートルほど東側に小広い土のテラスがある。

すぐ側の山頂は強い風がごうごうと吹き付けているというのに、このテラスは無風。ぽかぽかと陽が当たり、眼下に山麓の長閑な秋の景色が広がる。

東山麓を見下ろす・・・清里スキー場の駐車場が見える

あの駐車場から、何度、この山頂を恨めしく見上げただろう。
再びこの頂に立てるなんて、思ってもみなかった。

山頂より見下ろした中岳・・・阿弥陀岳は、またしてもガスの中

中岳方面からも次々に登山者が登ってくる。
すっきりと晴れていれば、360度の眺めだけれど、西側は相変わらずガス。

奥秩父方面は見えるものの、南アはやはり雲の中だった。

山頂にて
うわ〜い!!
・・・と、叫びたいけれど、シャッターを頼んでいるので、あくまでも控えめ・・
(^_^;)


頂上小屋に寄ってみる。
休憩室は、さながら超高層ビルのスカイラウンジのようだった。
窓が二方向に開いていて、居ながらにして下界が見下ろせる。
超高層ビルのスカイラウンジのようだ・・

宿泊手続きをする登山者が列を作っている。
今日は昨日と打って変わって、大賑わいらしい。

展望荘へと下りていく


登りより、かなり融けている 西斜面は・・・この通り

凍りつき、透き通った霧氷   

赤岳東斜面

展望荘に向かって慎重に下りる

素晴らしい眺めに立ち尽くす

赤岳と中岳、阿弥陀岳・・・雲のかかった南アルプスが鞍部から少し見える

赤岳東斜面の向こうに富士山

小屋の夕食はバイキング。どれも美味しかったが、特にタラの芽の天ぷらがサクッとして絶妙だった。けど、冷凍・・・だよね・・やっぱり・・。
食堂にコーヒーが沸かしてあって、いつでも飲める。これがまた嬉しい。
4人用の個室は、半分がロフトになっている。

(いずれも画像なし。気温が低いとバッテリーの消耗の早いこと!明日のために残しておく)


雲海を茜色に染めて、夕日が沈んでゆく。明日の好天が期待できそうな落日だった。
部屋の窓から、銀色に光る諏訪湖が見える。
暗くなるにつれて、湖の周りの市街地のネオンが明るく瞬きだす。こんな高山に居ながら、美しい夜景を手に取るように眺めることができるなんて、何て贅沢なんだろう。

諏訪湖が銀色に光る・・・明日はきっと、快晴!



が、一晩中吹き続ける強風。特に個室棟の2階では、小屋全体がゆらゆらと揺れ続け、今にもガラスがバリバリと音を立てて割れ、小屋が吹き飛ばされるのではないかと気が気ではなかった。(そう言えば、小屋の風速計が夕方、30メートルを記録して壊れてしまったとか言ってたっけ・・)

夜中に冷え込んでは・・・と思い、防寒具をしっかり着込んだけれど、9時過ぎまでヒーターをガンガン焚いてくれ、朝まで汗が出るほどの暖かさだった。


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