ルネのきままなアトリエ
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長野県長野市鬼無里 1502m

 2006年5月6日(土) 
    晴れ
 夫婦で




広域地図
詳細地図


一夜山に行ってきました。迷いましたが・・・。
・・・とあっさりと済まそうと思っていたんです。

地図もガイドブックも持たず「山頂付近まで林道が通じていて」「一時間もあれば登れる」というキーワードだけを手がかりに、迷いに迷ったことなど闇に葬り去ろうと・・・。

でもね、だめなんですよね。
ほら、苦労したコトほど、人に喋りたくなる心理。
ま、それも何事もなく戻ってこれたからなんですが・・・。



●あれ?こんなとこにあったんや・・・!

栂池スノーシュートレッキングを終え、翌日信州での二座目をどこにするか・・・。
家を出る時はいったん諏訪まで戻り、南アルプスや八ヶ岳の展望台として知られる入笠山にでも登ろうと準備をしていた。

けれど・・・。
いったん白馬から後立山の真っ白な連なりを間近に見てしまうとここから離れられなくなってしまった。

どこか登れそうな山はないだろうか・・・。
地図を広げてみると・・・あった!
白馬から戸隠に抜けるR406沿いに、聞き覚えのある山が・・・。

一夜山(いちやさん)。1502メートル。
・・・ここにあったんや〜・・・。

この名前、つい先日目にしたばかり。
リンクしていただいている「風花的日常」の、風花さんの3月の戸隠レポに名前が出ていた。風花さんの山のお仲間の、はうさんとおっしゃる方お薦めの山。これも、風花さんのお仲間の白影さんとおっしゃる方の戸隠レポの中にも名前が出ていた。確か「かなり上まで林道が通じていて、1時間もあれば登れるだろう・・・云々」とか書かれていたような・・・。

山頂からの後立山の眺めが素晴らしいらしい。
標高1500メートルなら、この時期雪が残っていてもどうにか登れるだろう。
決めた!これだ!

・・・とは言うものの、地図もガイドブックもなしにどうやって登るのか?
第一、登山口さえ分からない。
ま、とりあえず鬼無里(きなさ)まで行ってみたら何とかなるだろう。

いったんコトを決めるとそれしか見えなくなる難儀な性格。おまけに、相方もえらく乗り気。
かくして一夜山登山と相成ったわけだけど・・・。




白馬から戸隠に抜けるR406。白馬の大出の吊橋から山道を登る。白沢トンネル前の後立山の眺め、いつもながら素晴らしい。
白馬に来る度に、ここまで必ず登ってこの眺めを楽しむ。

白沢トンネル西口からの後立山連峰  正面一番高く見えるのが五竜岳 その左:鹿島槍ヶ岳 中央:唐松岳 右に:白馬三山
それぞれのピークをクリックしてください

ま、それからいろいろあって、「山頂近くまで通じている林道」を手がかりに、地元の人に聞いたりしながら登山口の西越開拓地までやっと辿り着く。(この時点ではここが西越開拓地だということさえ分からなかった)
とにかく、案内標識など皆無だ。

林道が左右に分かれ、右に行けば品沢高原。左へ行けば一夜山。丁度、山菜採りに来たのかお爺さんが二人道端に座っている。
訊くと、ここから登れるという。



財又から少し入ったところ・・通行止めの看板があるが行ける
西越開拓地への林道・・途中少し未舗装あり
登山口の三叉路に駐車
(右に行けば品沢高原左が一夜山)


準備を整え出発。
すぐに林道が上下二つに分かれている。一夜山山頂は左手すぐ上に見えている。
標識もリードも何もないけれど、左手、下の道を行く。

これが間違いだった。
だいたい、山頂までどんな風に道が通じているかさえ分からない。多分、すぐに右に山頂へ取り付く道があるはずと思い歩く。
・・・が、その取り付きがなかなか見つからない。林道は所々雪に覆われ崩壊した所もある。
雪の上に先行の登山者らしき2人の足跡。今日のものだ。

さすがに30分近くも歩き、一夜山の山頂が遠くなり、道が緩やかに下り始めるとおかしいと思い出す。でも・・・。

戸隠山西岳

土砂で埋もれた林道



山頂はすぐそこに見えるけれど・・取り付きが分からない・・








山頂直下の最後の岩場
普段、できるだけロープや鎖は頼らないように気をつけているけれど、さすがにここでは頼りになります。



山頂直下石切り場跡は崩壊



戸隠山西岳

あ、声が聞こえる・・ あそこか・・迷ってるねんな・・ もう、諦めて下りよか・・







再び石切り場の前まで登る
手前でヘアピンカーブ



ここも崩壊・・


やっとここで標識・・遅いよ・・ かなりの雪・・





白馬三山が目前!!・・遠く穂高まで見える!!






















一枚の地図がないために迷いに迷い、三度目に登り返してやっと山頂に辿り着いた。
残念ながら北アの稜線は既に雲の中に沈みつつあったけれど、いい山だった・・・。

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