ルネのきままなアトリエ
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奈良県東吉野村上北山村・標高1363,5m
2008年11月1日(土)   晴れ




メンバー:6人(スロートレックご夫妻・おやじおかんご夫妻・
wolfgangさん・私)



久しぶりの山友の皆さんとの山行。
釈迦ヶ岳の予定がR168の通行止めで行き先変更。
高塚山(1363,5メートル)になった。

行者還岳から弥山への奥駈道が大きく西にカーブするところから東に派生した尾根上のピーク。
大峰支稜線の山、行きたいところはたくさんあるけれど、ここもその一つだった。

それに、つい最近「みけのわくわく旅日記」のみけさんが登られたレポを読んだばかり。
気持ちは動くけれどこの時季、独りで行くのはちょっと・・なあ・・と思っていた矢先の行き先変更だった。

楽しみだ。


◆◆参考コースタイム◆◆(おやじさんレポから引用)
行者還トンネル東口8:30〜一ノタワ(9:35〜9:45)〜9:55分岐〜10:55林道分岐〜昼食(11:10〜12:50)
〜高塚山(13:20〜13:45)〜林道(14:25)〜15:40行者還トンネル東口

■コースマップ■




↓全くどうでもいい話・・・もちろんショートカットできます( '∇^*)~☆クリック


●おやじとおかんと網タイツ●


2,3日前にoyajiさんから集合場所、時刻の連絡メール。
最後に「やっぱり今回もタイツですか?」とある。

この夏CW-Xを購入した私。年甲斐もなくハーフパンツとの組み合わせで山を闊歩(よたよた歩き)したのだが、それをからかっているらしい。

なんで、このくそ寒いのに(失礼・・汗)タイツとハーフパンツで行かなあかんねん!( ̄¬ ̄)

・・と思ったけれど、しゃくなので

「もちろん!
今回は
タイツで!!
女性陣は皆さんこの格好でオソロです。
おかんさんにもしかと伝えておいてください。」と返信。

その夜、おかんさんからメール。

おかん 「ほんまに網タイツで行くんですか?雪降りません?」

げっ!本気にしてる!?

ルネオバ 「網タイツで寒ければ、上に
ラクダのパッチを履いてもええよ〜(* ̄∀ ̄)ノ"

・・これで、まさか本気にせえへんやろ・・・(;´_`)


ところが、前日にまたおかんさんからメール。
おかん 「マジな話、明日網タイツで行くんですか?」

げーーーっ!!まだ本気にしてたんやーーー!!!\(◎o◎)/!

・・・・・ごめん・・・ふざけすぎたみたい・・・・
・・・・・・・・けど、なあ・・・・おかんさん・・・・・(@Д@‖)〜☆




 
 
この高塚山、上北山村西原の泉谷林道から登られているレポをいくつか見つけた。

今日は行者還トンネル東口を起点に奥駈道から高塚山へ。北尾根を1050メートル付近の林道に下り東口に戻ってくるという周回コースをおやじさんが提案して下さった。



画像提供:おかんさん

今日のメンバーは6人。
スロトレご夫妻とおやじご夫妻、そしてwolfgangさんと私。
底抜けに明るい二組のご夫婦の暴走を食い止めるのがwolfさんと私の役目だ。
・・と私は理解している・・。


●行者還トンネル東口 (8:30)●


東口から奥駈への道は、数年前シロヤシオの時季に一度、下りに使っただけ。
杉の古木の間を縫う薄暗い陰気な道の印象だったのだけれど・・記憶は当てにならないもの。

植林帯からすぐに明るい自然林が現われ、勾配もさしてなく歩きやすい道じゃないですか!





途中鋭い爪痕の木が何本もあった。
スロトレさんも以前この付近で熊に遭遇したことがあるらしい。

時には行き交う方々から「うるさい!」とヒンシュクをかうルネオバの鈴だけど、
今日はいつにも増してザックの鈴をジャランジャランと高らかに鳴り響かせて登る。

・・が、この賑やかなメンバーでは必要ないみたい・・・。

画像提供:おやじさん
熊の真似して・・ぐわーーおーー!!
え?・・あんたらの方がコワイ・・?



■追記■
後日、「あの痕は熊の爪痕ではなく、鹿の角研ぎの痕ですよ」との指摘がありました。調べてみると、どうもご指摘の通りのようです。謹んで訂正させていただきます。


やっぱりね〜!大きすぎると思ったよ〜(* ̄∀ ̄)ノ"・・って知らんかったくせに・・(°O゜)☆\(^^;) バキ!

が、この付近で熊の目撃情報が多数あるようですので、歩かれる方はくれぐれも気をつけてくださいね。




●一ノ垰(タワ)(9:35〜9:45)●


奥駈道 一ノ垰(タワ)

一汗かいて登りついた奥駈道は、冷たい風が吹きつけていた。
紅葉はほとんど終わりかけ。葉を落とした木々の梢が寒々としている。

所々青空は覗くものの弥山方面は雲に覆われている。



喋らなければ絵になるのに・・( ̄〜 ̄;)


●支稜線へ(9:55)●

10分ほど奥駈道を弥山に向けて辿り「小谷林道」の標識に従って左の支稜線に入っていく。




150メートルほどの高度差をゆるゆると下る。


画像提供:スロトレさん

下るにしたがって所々鮮やかな色をまとった木々が目に付くように。
ここから小谷林道分岐まで、小さなコブを二つほど越えていくんですが、広々とした尾根に見事なブナの林。

所々にカエデの朱色が彩りを添える。


降り敷いた落ち葉の絨毯。
一足ごとに枯葉に沈み込みながら優しい林の中を行く。




木の葉のステンドグラスを透して射し込んでくる光は、柔らかく優しい。

この道は
いつかどこかで辿ったような・・




遠い、懐かしい記憶を呼びさましてくれるような・・・


・・・などと、陶酔状態でよたよたと・・・。
周りのみんなも・・・
あれ??



・・・・・・・・・・・・・・・・

スロトレ(木の洞を指差し) 「おやじさん、いいものあるっスよ!」


おやじ 「おーー!!」(走り寄り中に入る)


スロトレ 「おやじさん、バッチリっスね〜」

・・・・・・・・・・・・・・・

おかん 「えいっ!えいっ!!・・あかん、採れへん!」」
倒木に生えているサルノコシカケのようなものを蹴飛ばしている。

○嫁 「突ついてみたらどうやろ?」
スロトレ 「いや、ちょっと無理やろー固そうやし・・」
画像提供:おやじさん

おかん 「柔らこう炊いたら食べられそうやのに・・・」
○嫁 「お父ちゃん、あんたも手伝い!」
スロトレ 「いや、無理やろー・・・」
○嫁 「お父ちゃん、どうせ山をウロウロするんやったらマツタケとか採ってきてぇな・・」
スロ 「いや、それは・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

画像提供:スロトレさん
スロトレ 「ルネさん、その格好イタダキ!ウンチングスタイルっスね〜」
・・・ネタにしたら怒るでーー(#`皿´)ムキー!


wolf 「・・・・・・・」


画像提供:スロトレさん
画像提供:おやじさん
画像提供:スロトレさん



画像提供:おやじさん


季節の移ろいをしみじみ感じながら(ほんまか?)
、奥駈道から1時間で小谷林道分岐。
距離にしてわずか1キロちょっとを1時間・・(^〜^;)


●小谷林道分岐 (10:55)●


「高塚山まで40分〜50分」のテープあり




木々に遮られてほとんど展望の無い稜線だけれど、
所々木立の途切れた所から北や南に展望が開ける。


左のドームが大栂山?


画像提供:おかんさん
小さな岩頭から行者還岳



行者還岳へ延びる奥駈道の上に顔を覗かしているのはバリゴヤノ頭か。
R307も真下に望める。








陶然と佇むスロトレさん・・・このまま林の中に溶け込んでしまいそうな・・


分岐を過ぎると尾根が次第に痩せてくる。
暖かな陽射しが降り注ぐ南斜面の小さな窪地で昼食にする。


●昼食(11:10〜12:50)●

●メニュー●
ちゃんこ鍋
おやじ家自作自演(?)の野菜

ストロレ家極秘入手秘伝タレ

○嫁様特製つみれ

wolfgang4さんお手製ジャーマンポテト

ルネオバ自作自演(?)シフォンケーキ

ご馳走様でしたm(_ _)m

まだ山頂に到達していないのに、ここまででお腹もココロも大満足(^-^)v
もう山頂はどうでもいいような気にもなるけれど、とりあえず出発。




尾根は更に痩せてきて大きな岩が行く手を遮る。
南斜面を巻いたり岩の間をすり抜けたり。




ぐぐっと下って・・


ぐぐっと登ると・・山頂は直ぐ。


あれ!駆け上がっている人もいる!




この辺りまで下ってくると、木々はまだまだ鮮やか





●高塚山山頂 (13:20〜13:45)●



痩せ尾根の通過点のような山頂
北と南西の木立が途切れ展望が開けている。






この角度からの大普賢岳は新鮮。



南西には仏生ヶ岳と孔雀岳






画像提供:スロトレさん
こうやって見ると、まるで同級生やね〜・・(* ̄∀ ̄)ノ"

どこが?(^▽^;)>゛




下山は山頂から北に延びた緩やかな尾根を下る。
下草はほとんど生えていないけれど、尾根の形がはっきりするまではベタな斜面を方角を確かめながら下ることになる。

おやじさんとスロトレさんがルートファインディングして先導して下さり、無事尾根に乗った。




尾根芯だけ明るい自然林が残されて、両側の斜面は植林されている。
後に崩壊林道から振り返ると、自然林が丁度モヒカン刈りのような面白い形をしていた。




30分余り下るとすぐ下に林道が見え、左の植林帯に入る。
杉や桧の小枝の散乱した滑りやすい急斜面を下り、林道に下り立った。


●崩壊林道 (14:25)●



崩壊した林道




一箇所、完全に崩壊してしまっているところあり、けれどこんな所にも誰かが通過した跡。
慎重に足を運び無事通過。



和佐又山から行者還岳への稜線




山襞に沿ってぐねぐねとカーブした林道を1時間余りで、トンネル東口に戻ってきたのでした。

●行者還トンネル東口 (15:40)●



R307からの高塚山
右端の尾根を下りてきた






それにしても高塚山への稜線、素晴らしかった。

絢爛豪華に色づいた山ももちろん素晴らしいけれど、ちょっと盛りを過ぎ、でも所々はっとするくらい鮮やかな色が林の所々に顔を覗かせる・・
心にしみじみ残る山の一日でした。
このコース、私独りではまず行けないところ。


しょっちゅう書いていることだけど・・・

独りの山もいい。
夫婦で歩く山もいい。
けれど、愉快な山の仲間とわいわい賑やかに辿る山路はまた格別だ。

いい山の一日だった。
ご一緒してくださった皆さん、ありがとう!




●おやじさんレポ●   ●おかんさんレポ●   ●スロトレさんレポ●





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