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数メートル歩いて、ふと顔を上げると、目の前のガスが流れていきます。



更に2,3歩歩いて顔を上げると・・

うわっ!!

思わず叫んでしまいました。
相方が驚いて振り返ります。アクシデントが起きたと思ったみたい。



三ノ沢岳です。前回、見ることができなかった眺めです。




正面:中岳   右:宝剣岳




が、すぐにガスで閉ざされ見えなくなり、数秒後、ぼんやりと山が現われる・・
・・そんなことを何度か繰り返して行くうちに次第に視界が開けてきました。

この後、嬉しいことに徐々に天候は回復。時には青空も覗くようになりました。





左端:伊那前岳      中央:中岳     右端:三ノ沢岳





▲三ノ沢岳・・・どういうわけか、ここにだけスポットライトのように光が当たっているのです




▲乗越浄土から東へ延びる稜線




▲木曽駒山頂(右)を振り返る




▲中岳の登り返し・・・岩だらけの斜面をアイゼンで








▲やはり、三ノ沢岳にスポットライト




▲宝剣岳に登っていく登山者



宝剣岳。積雪期は上級者コースですが、岩場の雪もほとんど融けてしまっているようで、
かなりの数の登山者が登っていかれたようです。

宝剣には何度も登っているので(もちろん無雪期ですが)、時間の余裕もあるので
まだ行ったことのない伊那前岳に足を延ばしてみることにしました。

こちらの稜線は、バックカントリーの方はよく利用されるようですが、
登山者はあまり行かないようで、ルートの雪がかなり緩んでいます。

見極めを誤ると、ズボッと膝上まで踏み抜いてしまうことも。


12:10 乗越浄土から伊那前岳に




伊那前岳に向かいます。




伊那前岳への稜線から振り返る・・・・垂直に切り立った宝剣の東斜面がすごい



▲激写中・・ろくな写真は撮れませんでした・・ ( ̄〜 ̄;)




▲勒銘石


12:40  伊那前岳山頂

乗越浄土から30分ほどで辿りついた山頂は、三角点がぽつんとあるだけ。山名板さえありませんでした。
ちょっと期待外れという気もしましたが、まあ、これはこれ。
未知なる稜線を歩けたことで満足としましょう。





360度の展望ながら、下界は霞んでぼんやり。


▲山頂からの展望  南から西




▲山頂からの展望  西から北




▲カールが真下に見える
この角度からカールを見下ろすのが新鮮です。




▲空木岳方面、わずかに雲が上がっているようですが・・。



帰路、注意していたにも関わらず、雪を踏み抜き、左足が太腿まで埋もれてしまいました。
抜こうとしてもびくともしません。まるでコンクリート詰めにされたみたいに・・。

ピッケルで膝くらいまで掘り返してもびくともしません。
先を歩いていた相方は、私がいつまでたったも動こうとしないのを見て、ふざけていると思ったらしいです。

結局、掘って掘って、靴先まで掘り返してやっと抜け出すことができました。


雪崩に遭ったこともないし、そもそもそんな山には行きません(行けません)が、
雪に埋もれるってすごいことなんだと改めて知りました。
雪崩はこんな比じゃないですよね。でも、改めて雪の怖さを実感したアクシデントでした。

(残念ながら画像はなし)



膝くらいの踏み抜きなら、問題はない。
但し、バランスを崩すので注意。




13:30  乗越浄土からカールに下る





カールの底目がけて一気に下・・・りたいところですが、
下り始めの50メートルほどは勾配もきつく、そうはいきません。

登りでは大して感じなかった高度感で少々足がすくみます。


朝よりも幾分緩んだ雪。
一歩ずつゆっくり、慎重に下ります。
ほんのわずか傾斜が緩くなっただけで、
恐怖感が全然違います。

前の方がやおら腰を下ろして
ザザザーーー・・と尻セードを始めたのをきっかけに、
私も尻セード。

斜面の3分の2を軽快に滑り降りたのでした。
(もちろんピッケルで制動しながら・・・)






▲ホテル手前がスキー場。Tバーリフトがある。




今回もやはりグレートサミッツ!!( ̄〜 ̄;)


14:00  千畳敷下山

ホテルの窓から大展望を眺めながら昼食。

島田娘膳。(1200円)+コーヒー(450円)
これがたったの100円という計算になる。

お味の方は、まあまあといったところだけれど、
2600mの山の上でこんな食事ができる
というのも嬉しい話。




千畳敷を後に・・




3000メートル近い稜線まで一気に運んでもらい、
雪と岩の斜面を間近にできるなんて、感謝感謝だ。

でも、すぐそこにロープウェイがあり、立派なホテルが建っているからって
3000メートル近い高山であることに変わりはない。

数年前のカールでの雪崩遭難も記憶に新しい。


私が歩ける山なんて、たかが知れているけれど、
これからも自分の力量をわきまえ、それに少しばかり努力もし、
山を楽しむことができたら・・と思う。



2008年2月雪崩遭難の現場に居合わせた方の克明な記録





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