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ルネのきままなアトリエ
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●画像が重くて、とびきり時間がかかります。歌でも歌ってしばしお待ちを・・・(;^_^A)
赤岳:2899m 横岳:2829m 硫黄岳:2760m
―2日目―
10月 9日(月)
快晴
コース
広域地図
コース地図
7:30
赤岳展望荘
8:38~ 8:46
横岳(2829m)
9:28~ 9:50
硫黄岳山荘
10:11~11:02
硫黄岳(2760m
11:56~12:31
赤岳鉱泉
13:16
堰堤広場
13:51
美濃戸山荘
一晩中小屋を揺らし続けた風も、朝には収まっていた。
5時過ぎ、窓から外を見ると、まだ暗い東の空が、山際だけ紅く染まっていた。
奥秩父の山々が黒いシルエットになり浮かび上がっている。
最高の天気!
身支度をしている間に、夜明け前の一番美しい瞬間を見損なってしまった。
外に出ると、東の雲を薄紅色に染めて、今まさに日が昇ろうとしている。
日が昇る・・
周囲を見回し、余りの素晴らしさに言葉を失った。
(・・・って、実際は・・
「うわ~!!うわ~!!」
と、叫んでいたんだけど・・・(^_^;))
遥か彼方、雪を被った北アが端から端まで見える。
稜線付近は朝日を受けて紅く染まっている。
モルゲンロートの槍穂
その南には御岳。これも冠雪。その隣、中央アルプス。
南アルプスは赤岳の陰で見えないけれど、赤岳の左に富士山。そして、奥多摩から奥秩父の山々。
更に上信越国境の山々。
(・・って、この辺りはどれがどの山か、とんと分からないのですが・・・。)
目の前に聳える赤岳が朝日を浴びて赤黒く浮かび上がっている。
荘厳なまでの美しさ・・・なんですが、画像がない!なぜか?
余りの厳かな姿にシャッターを切ることができなかった・・・わけではない。単純に写真を撮り忘れてしまったのだ。
ま、見とれていた・・・と言えるのかもしれないけれど・・・。
7時半、展望荘出発。
今日は予定通り、横岳、硫黄岳を回り赤岳鉱泉を経て登山口の美濃戸に戻る。
どこまでも青く澄んだ空が広がる。
遮るもののない眺めを満喫しながらの岩稜歩き。
横岳、昨日とは打って変わった表情を見せている。
昨日は、
「あ~、あんなとこ、明日はとても行けそうにないな~」
と思っていた。
ちょっとキツそうな横岳の岩稜
(地蔵の頭付近から)
横岳というのは、主峰の奥ノ院を初めとした岩峰群の総称。南から、二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰
(せきそんほう)
、三叉峰
(さんじゃほう)
、大権現、奥ノ院と続く。
・・が、どれがどの岩峰か、いまいちはっきりしないままに通り過ぎてしまう。
(・・のは、私だけか・・とほほ・・情けない・・)
左前方に北アを眺めながら・・
ちなみに、リンクしていただいている「我が道を行く!」のwolfgangさんのレポを読むと、驚くほど詳細にコースを把握されている。
いつものことながら、脱帽m(_ _)m
登山路東面の霧氷はほとんど融けているけれど、いったん西側に回りこむと、吹き飛ばされた霧氷のかけらが道に積っている。
その上をザクザク音を立てながら、慎重に進む。
まだ凍ったままの岩場もある。
振り返れば、南アが姿を現した
どこまでも澄み切った空。
360度、遮るもののない眺め。
左にずっと白く連なる北アを眺めながら、右に奥秩父の山並み。
赤岳の陰になっていた南アルプスも姿を見せる。
東斜面は凍っている
遠く富士山から南アルプスを望む
南アルプスから中央アルプス
行く手には北アルプス
北の眺め
杣添尾根分岐の三叉峰
(さんじゃほう)
まで約50分。岩場の連続だった。
が、まだしばらく気が抜けない。
昨日だったら、とても歩けなかっただろうと思う。
(赤岳鉱泉に下りてから知ったのだけれど、この日も、この付近で滑落事故があったらしい。レスキューの方に救出され、ヘリコプターで搬送されたと聞いた。)
三叉峰
(さんじゃほう)
から奥ノ院までは一息。
山頂は10人余りの登山者で賑わっていた。
一人の男性が周囲の山々の名を周りの人たちに説明されていたので、側で聞かせていただきながら小休止。
横岳最高峰にて・・・賑やか・・・
主峰奥ノ院から、稜線上の冬道を下った。
鎖と鉄梯子を下りて、下の巻き道に出てから初めて冬道だったことに気がつく。
主峰奥ノ院から冬道を下る。
ひとしきり下って振り返ると、横岳の西斜面が鋭く切れ落ち、その突端に小同心が見える。
鋭く切れ落ちる奥の院の西斜面・・・右下:小同心
小同心
大同心
正面左手には大同心が、巨大な獅子のように東斜面にせり出している。
大同心の背中に踏み跡らしきものが見える。突端まで行けるのかな?
氷の向こうに、北アも見える
富士山も見える
この横岳付近、こんな険しい岩峰ながら、夏には高山植物が咲き乱れるらしい。
一度は花の時期に訪ねてみたいとは思うけれど・・・。
台座の頭付近に来ると、もう岩場は終わり。頭を巻き、西斜面の広い砂礫の稜線を緩やかに下る。
振り返れば・・・うっとりするような光景が広がっていた。
右上:台座の頭
左:硫黄岳
振り返ると・・・
砂礫に付いた霧氷が光を浴びて・・・
正面に硫黄岳の大らかな山頂が広がっている。それを眺めつつ、背後の素晴らしい光景を振り返りつつ緩やかに下る。
この辺り、夏はコマクサやウルップソウが咲き乱れるらしい。
ウルップソウは本州ではこの八ヶ岳と白馬岳だけに咲く珍しい花。
硫黄岳山荘は、横岳と硫黄岳の鞍部、大ダルミと呼ばれるところにある。
ここで大休止。
トイレをお借りする。木の香のする清潔なトイレ。驚いたことにウォシュレット!勿論水洗!まるでどこかのペンション・・・。山小屋も変わったもんだ・・・。
ちょっと話はそれるけれど、その昔、印象に残っているのは五竜山荘のトイレ。スリル満点!目の前の小さな窓から、五竜山頂が見えた。
小屋から硫黄岳は緩やかに30分の登りだった。
3メートル近くもある大きなケルンが、道沿いに何基も建っている。
ガスに包まれた時などは、心強い道しるべになる。
その上が硫黄岳山頂
硫黄岳山頂は、広々とした平らな山頂。
ここも、遮るもののない素晴らしい眺めが広がる。
たくさんの人が、思い思いに休憩していた。
硫黄岳山頂
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