ルネのきままなアトリエ
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〜緑滴るダイナミックコースを回る〜
      ―その2―
                     
大普賢岳:奈良県天川村・標高1780m
2007年5月26日(土) 晴れ  夫婦で

コース 広域地図     コース地図 
 6:40 和佐又ヒュッテ
 7:36〜 7:43 笙の窟
 7:52 日本岳コル
 8:00〜 8:07 石の鼻
 8:48〜 8:54 大普賢岳山頂
 9:05〜 9:21 水太覗(大休止)
10:37〜11:05 七曜岳(昼食)
12:15〜12:30 無双洞
14:05 和佐又ヒュッテ

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水太覗から道は右手のなだらかな斜面を巻いている。

この辺りから、国見岳付近にかけてシャクナゲがたくさん咲いていた。蕾もまだたくさんあり、これからまだまだ楽しめそうだった。


八分咲きくらいのシャクナゲを楽しみつつ、左にブナの斜面を緩やかに登ると、弥勒岳の山頂。


弥勒岳はすぐそこ




●弥勒岳(9:33)●


奥駈道から5メートルほど右にそれたところに
手製の小さな山名板が木にくくりつけられていた。



大きく南に向きを変え西斜面を行く


初めて辿る道は何もかもが新鮮


相変わらずシャクナゲが美しい。
先日の稲村ヶ岳では、花どころか、ほとんど花芽も見つけることが出来なかったんだけどな・・。

シャクナゲの向こうに
バリゴヤノ頭が間近

稜線を乗り越し、
左に曲がり東斜面へ・・

この辺りから薩摩転びの岩場が始まるみたい


岩場をぐぐっと下り痩せた稜線に乗ると
大普賢岳の南斜面が迫る。



圧倒されそうな眺め・・南斜面は将に垂直に切り立った崖!


尾根を左から巻きながらもう少し鎖場が続き・・







●稚児泊(10:07)●

まるで整地したかのようなフラットな草の広場の稚児泊。



広場の左から国見岳への登り。

またしても、正面に大普賢岳の鋸歯状の尾根が見渡せる。
その壮大な眺めは見ていて飽きることがない。



う〜ん、見飽きることないな〜



あの岩壁の淵を歩いて来たと思うと感慨もひとしお・・



●国見岳(10:16)●
展望の開けた場所から2,3分のところに、下のような標識。

修験者のお札が置いてあるところを見ると
ここも行場らしい。


苔むした岩の窪地のようなところを下ると・・

七ツ池だった。
●七ツ池(10:24)●

七ツ池(鬼の釜)の標識。
池は見えないけれど、標識の後が長径20メートル、深さは5メートルはありそうな深い窪地になっている。

将に、鬼の釜・・。
七曜岳はここから階段や鎖を少し登る。
振り返れば・・やはり大普賢岳。


念仏橋
尾根をいったん乗り越し、西斜面に出る。

右手、稲村ヶ岳からバリゴヤノ頭に向けて、素晴らしい眺め。

(ここに付けられていた木製の橋が
念仏橋
だと知ったのは帰ってからだった)



念仏橋から西の眺め・・・バリゴヤノ頭から稲村ヶ岳への稜線




●七曜岳(10:37〜11:05)●




七曜岳は南北に10メートルほどの長さの岩の出っ張りだった。
眺めもなかなかに素晴らしい。


弥山・八経ヶ岳を望む


食事の準備をしていると、いきなり独りの男性が現われた。
私たちの後ろから歩いてきたみたい。

男女何人かのグループを見かけなかったか聞いたけれど、出会わなかったとのこと。
やっぱりおやじさんたちの出発は、もう少し後だったのかな・・。

シャッターを押してもらい記念撮影 フルーツ・おにぎり・パンで昼食


実は、今日やってくるはずのおやじさんたちのために、メッセージと差し入れを用意してきた。
それをここに置いておく事にする。
おやじさんたち、ビックリしてくれるかな?
ふふふ・・楽しみ楽しみ・・ヽ(^Д^*)/

人を驚かすのが結構好きなのであります。
・・・なんて言ったら、おやじさん辺りから、
「ハンドルネームと実物とのギャップで十分驚いてます!」・・なんて憎まれ口をたたかれるんやろな・・・( ̄〜 ̄;)

「おやじ様へ」と書いて、
これやったらどこのおやじさんか分からへんかったらあかんと思い、
オトコマエの」と書き加えておいた。

世間広と言えども抜け抜けとオトコマエを自称するお方なんぞ、そういてるもん違うし・・。

よし、これでOK!

・・けど・・気付いてくれへんかったら・・もしかして、今日行き先変更とかになってたら・・えらいこっちゃ・・・。
回収に来るには、ちょっと遠いな・・(>_<;)





単独男性に声をかけ、山頂を後にする。


山頂直下・・右が山頂



今日一番のシャクナゲ


●無双洞分岐 (11:09)●

5分程下ると、無双洞の分岐。
ここから奥駈道を離れ、左に無双洞に向けて七曜岳の東尾根を下る。


分岐


おお! あの崖の上から下ってきたんや!!
長い梯子の下まで、話に聞いた通りの激下り。

下り始めは、土が流れて木の根が露出した斜面。
こんなところでつまづいたら、とんでもないことになる・・。

あれ?
誰かここで一回転した人がいてたような・・?

長い梯子を下り振り返ると、驚くような急斜面。
梯子の下は、なだらかな美しい林。
木漏れ日が美しい。

深い森・・。




ツルアジサイだろうか・・大木に巻きつき、どこまでも伸び上がっている


左手に展望が開けたところで小休止。
しばし足を休める。
山頂で一緒だった単独男性が横を通り過ぎていく。



あの上からこっちを見下ろしていたんや・・


水溜りのような池の辺りから、左に向きを変え尾根から離れる。

植林帯と自然林の交じった薄暗い斜面をぐんぐん下る。
結構長く続く。


相方はちょっと膝が苦しそう・・。
「お父ちゃん、ごめんな〜
たまの休みに付き合わせて・・」

「いや、お前と一緒やったら、どこへでも行くでぇ」

「お、お父ちゃ〜ん!!」

・・な〜んて会話は、
全くありませんでした。
(いったい誰の真似してるんや〜(^〜^;))

水の流れる音が大きく聞こえてきて、急斜面をジグザグに下りきると大きな沢に出た。

右岸に無双洞らしき洞窟。




●無双洞 (12:15〜12:30)●

洞窟は上下2段に分かれている。
入口は狭いものの、中は水平に150メートルも続いているのだとか。
下の穴からは勢いよく水が流れ出ている。

無双洞のすぐ下は、大きな滝になっている。

水が流れ出てすぐ下は滝 無双洞

谷を渡渉し、30メートルほど下ると、水太林道への分岐だった。

ザックを下ろし、しばし休憩。
無双洞の中に入る勇気はないけれど、せっかくなので滝を見に。




水太林道分岐(振り返ったところ)




水簾の滝・・落差は20メートルぐらい?
上部がナメ状になっていてなかなか見事!



無双洞から和佐又のコルまでは2.8キロらしい。


しばらく山腹をだらだらと行くと
「和佐又方面20m上の道を右へ」
の標識。

石灰岩の白い大岩がごろごろの涸れ谷を20m程上がり、斜面を登る
目の前に垂直に立ちはだかる屏風のような岩壁に向かって登り、岩の真下で岩に沿って右に。
岩壁の右側を巻き気味にぐんぐん登る。



●底なし井戸手前 (12:53〜13:11)●

また涸れ沢のようなところに出ると「左岩場を上がる」の標識。



「左岩場を上がる」


を見て、思わず笑ってしまった。



標識がを指している!


岩場の手前で沢を見下ろしながら休憩。
またしてもフルーツやらパンやら・・。

沢を見下ろして 何度にも分けて食べる昼食

天を指していた標識の通り、道は上に向かって続いている。

鎖や岩場に取り付けられた鉄のステップがしっかりしている。
登りも長くは続かなく、すぐに山腹の巻き道に。


かなり覚悟してきた登り返し。
思ったより短かかったような・・・。

今日は風もあり、湿度も低く爽やかな天気。
そういった気象条件にもかなり助けられている。

・・これで、雨でも降った日には・・(>_<;)
ところで、底なし井戸はどこなんだろう?
気をつけて見ていたはずなんだけど、通り過ぎてしまった。
●笙ノ窟分岐(13:37)●

巻き道をだらだらと歩き。笙ノ窟への分岐に出た。

和佐又のコルまではあと一息。

丁度笙ノ窟の下を歩いているわけだけど、
この辺りのブナの素晴らしいこと!


森の主



念願のコースを歩き終えた満足感!


●和佐又ヒュッテ(14:05)●




思ったより調子がよく、2時過ぎにはヒュッテに。
気持ちよく歩かせてくれた爽やかなお天気と、付き合ってくれた相方に心から感謝。

・・次はどこに行く?


さて、ヒュッテ前には見覚えのある車。
やっぱりおやじさんたち、歩いてるんや〜!

気がついてくれたかな?
ビックリしてるかな・・・?

何とも人騒がせなルネオバでありました(^〜^;)




同日、大普賢岳から行者還トンネル東口まで縦走された
●おやじさんのレポ●   ●スロトレさんのレポ●
  ●落王さんのレポ●



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