ルネのきままなアトリエ
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 〜360度の大展望〜 長野県茅野市・標高2530.3m
2007年5月5日(土) 
晴れ
夫婦で

▲山頂から八ヶ岳を望む
八ヶ岳山脈の北隣におわんを伏せたような三角錐の姿を見せる蓼科山。諏訪富士とも呼ばれている。

10年ほど前の秋、大河原峠からお手軽登山をしたものの、生憎の雨模様で山頂はガスが渦巻き視界ゼロ。
そこにある山頂ヒュッテさえそれと分からなかった。

今回、真っ青な青空の下、360度の胸のすくような眺め。10年来の宿題を果たした・・。
もう思い残すことはありません。
・・蓼科山に関しては・・(^〜^;)


▲山頂直下の雪の斜面を登る

実は今年2月、北横岳や縞枯山を登った時に、できれば蓼科山も登りたいと思っていた。
けれど、事前に情報を探ると、山頂直下の雪の急斜面がかなり凍結しているらしい。

山頂付近では風も強く、冬の登頂は慎重にした方が良さそう・・と思い、諦めたのだった。
コース 広域地図     コース地図 
 6:43 七合目登山口
 7:35〜 7:45 天狗の露地
 8:12〜 8:22 蓼科山荘
 8:56〜10:05 山頂
11:57 女神茶屋登山口

●出発までのあれやこれや・・・●

(ま、今となってはどうでもいいことなんですが、帰宅直後の気持ちが高揚している時に書き始めたレポですので・・。)

クリックで飛ばせます・・・親切です(^-^)v


巷では9連休だ10連休だと羨ましい限りの今年のGW。
我が家には全く関係ない。
相方は5日と6日の2日だけ休みが取れた。その貴重な休日を山に行っても良いと言う。
遠出が出来ると喜んだものの、数日前の天気予報では両日とも雨。

前々日の3日、快晴の鈴鹿鎌ヶ岳に登り、素晴らしい景色を堪能し、「今年のゴールデンウィークはもうこれで満足やわ・・」と心底思った。
高い高速代とガソリン代を使って遠出をしても雨じゃ・・ね・・。

4日は私も仕事で、疲れ果てて帰宅。
・・雨やし、山は止め、やな・・。
夕食を終え、のろのろと片付けししながらテレビの天気予報に目をやると・・

「長野 晴れ」
えーーー!!

既にうたた寝モードの相方を叩き起こす。

「あんた!用意して!行くでーー!
「・・家でのんびりするって言うたんちがうんかぁ・・」
「何言うてんの!明日は晴れやで、晴れ!!天気良かったら山に行くって約束したやんかーー!
・・もしかしてあんた、忘れたんちゃうやろな・・・」

・・もう脅迫・・( ̄〜 ̄;)

あたふたと準備を整え家を出たのが10時半だった。素早い!!



信州方面へは走り慣れた道。目をつむっていても行ける。・・って、居眠りしてはいけません(^〜^;)
いつもはほとんど相方に運転を任せているけれど、相方も一日仕事を終えての夜間走行。仮眠もとらないと明日に差し支える。
今日はしっかりと運転交代しますよ〜・・ってことで、先に寝かしてもらう。(いつもと一緒だ・・・)

いえいえ、恵那山トンネルを過ぎたところでしっかりと交代させていただきました。


GOGO


諏訪ICを2時半過ぎに下り、大門街道(R152)を北に。
白樺湖手前のコンビニで買出しをし、ついでに駐車場の端に車を移動させ仮眠をとる。
登山口の七合目には夜が明けてから上ろう。


空には星が瞬いている・・。


●林道を七合目登山口へ●
白く輝く山頂
5時過ぎに起き、登山口の蓼科山七合目へ向かう。
山頂へ最短距離で登れる。

白樺湖畔を通り、白樺高原国際スキー場ゴンドラリフト駅の横から林道夢の平線へ。
冬季林道閉鎖中は、このゴンドラを利用して七合目に登るのが便利。

ぐねぐねとカーブを上ると、正面に朝日を浴びた蓼科山が見えてきた。
山頂付近はまだ雪が見える。
御泉水自然園を過ぎ、5,6分ほどで七合目登山口
登山口手前の広い駐車場はほとんど空いている。
登山口の鳥居前の駐車場はほぼ満杯ながら、端に駐車できた。

東屋とトイレあり。
東屋の中にテントを張っている中高年グループが丁度食事の準備をされていたが車の周囲に人気はない。
・・この車の人たちは何処に?

林道はここから大河原峠を経て佐久側へと続いているけれど、冬季閉鎖。
すぐ先に車止めがしてあった。

前回秋に登った時は、ここから更に大河原峠まで車で行き、そこから登った。
山頂への所要時間はここから登るのと大差ないみたい。
鳥居前の駐車場
七合目登山口


●七合目登山口(6:43)●

身支度を整え登山届を出し、出発。

だいたいここが標高1900メートルぐらい。
山頂までは標高差600メートル弱ぐらいか・・。

薄暗い林の中、ほとんど平坦な道を20分ほどで馬返しの分岐・・なのだけれど、よく分からなかった。

傾斜が増してきた辺りから残雪・・というより、融けかけた雪の表面が凍りつきスケートリンク状態。
一番歩きにくい。

カチコチに凍っています
10分もすれば、しっかりとした雪の上を歩くようになる。

この辺りからザンゲ坂と呼ばれる急登が始まる。


無雪期は、ごろごろした石が積み重なった歩きにくい道らしいけれど、雪上の方が歩きやすい。
傾斜は益々急に・・
振り返ると、女神湖と蓼科牧場辺りの落葉松林が朝日に照らし出されている。

麓の女神湖



●天狗の露地(7:35〜7:45)●

50分ほどで天狗の露地。


天狗の露地からは、山頂がすぐそこに見える


ごろごろ石の向こうに麓の眺めも素晴らしい
小休止。風はほとんどない。

更に傾斜が増してくる
(画像で見るより遥かに急です)


上から小学生ぐらいの男の子とお父さんが下ってくる。
何と、男の子は運動靴にアイゼンなし。
父親が気遣いながらゆっくり下ってくるけれど、ちょっと危なっかしい。




●蓼科山荘(8:12〜8:22)●

30分ほどでいきなり樹林が途切れ、
蓼科山荘の平坦な広場(将軍平)に出る。


蓼科山荘・ 山荘前から山頂を眺める

樹林帯の上に真っ白な山頂ドームが乗っかっている。
山頂までは30分ほどの登り。


胸突き八丁の登りです。
樹林を抜ける。

樹林を抜けると、一挙に展望が広がる。
胸のすくような眺め。


高度感抜群!
足を滑らすと、山荘まで滑落。


山荘の屋根が小さく見えている



平坦な雪原に見えますが・・

かなりの傾斜です・・向こうは北八ヶ岳(北横岳と三ツ岳)の稜線
この2月に歩いたばかり。




●山頂(8:56〜10:05)●

30分で蓼科山頂の台地に登り着く。

山頂ヒュッテの側を通り・・ 三角点へ・・


山頂は、甲子園球場がスポッとそのまま入りそうな、岩がゴロゴロの広大な広場。

山頂からは360度、胸のすくような展望が広がっていた。
は〜、こんな風になってたんや・・。

南には、八ヶ岳連峰が折り重なるように連なる。
赤岳、阿弥陀岳付近の南八ッは、まだ残雪に覆われている。

その右には、南ア。甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳。

広大な裾野が広がる八ヶ岳の右には、南アが









山頂で昼食後、どうしても女神茶屋へのルートを下山したくなる。
相方にはどんな風に持ちかけたのか今となっては記憶にないけれど、相方にはピストンで駐車地に戻ってもらい、私一人で女神茶屋に下山した。

女神茶屋へは、正面に南八ヶ岳、南アルプスを眺めながらほぼ一直線の下りだった。
言い方を変えれば、ずっと同じ眺めなので少しばかり退屈なルートだったような気がする。

途中までカチコチに凍った雪と石とのミックスで、スリップが怖いのでアイゼンを外すわけにはいかず、ひどく歩きにくかった。

下の方は落葉松林が続く。
芽吹きの頃や秋の紅葉の時期はさぞや素晴らしいだろう。

思ったより時間がかかり、女神茶屋に降り立つと相方がしびれを切らして待っていた。

日差しも強く汗がにじみ出るほどの陽気だったことが印象に残っている。


以上 2014年11月26日追記








●下山開始()●




●女神茶屋登山口(11:57)●















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