ルネのきままなアトリエ
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●2日目(10月7日)・・・・涸沢から岳沢を経て下山●


▲岳沢の下り


コース   
 5:45 涸沢
 8:00〜 8:15 穂高岳山荘
 9:00〜 9:25 奥穂高岳
10:25〜10:40 紀美子平
12:45〜13:15 岳沢ヒュッテ
14:50 河童橋



5時からの食事を終え、身支度を済ませると5時半を過ぎていた。
まだ辺りは薄暗いけれど、それも急速に白んでいく。

ヒュッテのテラスではこれから始まる光が織りなす束の間のスライドショーを見るために、たくさんの人が集まっている。

モルゲンロートは歩きながら楽しむことにして、5時45分ヒュッテ出発。





右上:昨日は写真を撮りそびれたけれど、
ヒュッテのすぐそばの一群れのナナカマドも今が盛りだった。


今年の紅葉はそれこそ一気にやってきたらしい。
例年ならカールの上部から次第に色づいていくのに、
今年は上から下までほぼ同時に盛りを迎えたとか。






日の出前のぼんやりと白く沈んだ木々も、
稜線に光が射しはじめるとみるみる鮮やかさを増してくる。




稜線に射しはじめた一筋の光は、
瞬く間に色濃くなり山肌を駆け下りる。




まばゆいばかりの光が山肌を赤く染め上げる。




カールの底まで光が届くにはまだ少し時間がかかる。
自分の出番が来るのを静かに待つ木々。




まばゆく輝く北穂南稜




なんやろね・・・この美しさは・・・。

『今年も涸沢行ってきました〜』
『涸沢の紅葉は日本一』
『涸沢の紅葉を観ないと穂高は語れません』

・・・なあんていうのを
『ちょっと・・・なあ・・・』
なんて斜めにすかして聞いていたけれど、やっぱりそれだけのことはある。




涸沢小屋との分岐手前にて


ちなみに、紅葉の涸沢には数度来ているはずなのに、
あのおぞましい山小屋の一夜の記憶だけで
風景はほとんど覚えていない。
写真も色褪せたものが数枚残っているだけ。



前穂北尾根が次第に下になっていく。




ザイテングラードの下部付近もまだまだ美しい。




ザイテングラードというのは『枝尾根』という意味らしい。
ここからいよいよその尾根に取り付いていく。




ヒュッテが小さくなっていく


穂高岳山荘の前庭の石積みはカールからすぐそこに見えていて
ちょこちょこっと駆け上がれそうにも思えるのに、コースタイムは2時間半。

下部は鎖や梯子などもあり、結構辛い登りだ。




まばゆいばかりの色彩にあふれていた斜面が
次第に、枯草と岩と石の無彩色の斜面へと変わっていく。



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