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●2日目(10月7日)・・・・涸沢から岳沢を経て下山● ▲岳沢の下り
右上:昨日は写真を撮りそびれたけれど、 ヒュッテのすぐそばの一群れのナナカマドも今が盛りだった。 今年の紅葉はそれこそ一気にやってきたらしい。 例年ならカールの上部から次第に色づいていくのに、 今年は上から下までほぼ同時に盛りを迎えたとか。 日の出前のぼんやりと白く沈んだ木々も、 稜線に光が射しはじめるとみるみる鮮やかさを増してくる。 稜線に射しはじめた一筋の光は、 瞬く間に色濃くなり山肌を駆け下りる。 まばゆいばかりの光が山肌を赤く染め上げる。 カールの底まで光が届くにはまだ少し時間がかかる。 自分の出番が来るのを静かに待つ木々。 まばゆく輝く北穂南稜 なんやろね・・・この美しさは・・・。 『今年も涸沢行ってきました〜』 『涸沢の紅葉は日本一』 『涸沢の紅葉を観ないと穂高は語れません』 ・・・なあんていうのを 『ちょっと・・・なあ・・・』 なんて斜めにすかして聞いていたけれど、やっぱりそれだけのことはある。 涸沢小屋との分岐手前にて ちなみに、紅葉の涸沢には数度来ているはずなのに、 あのおぞましい山小屋の一夜の記憶だけで 風景はほとんど覚えていない。 写真も色褪せたものが数枚残っているだけ。 前穂北尾根が次第に下になっていく。 ザイテングラードの下部付近もまだまだ美しい。 ザイテングラードというのは『枝尾根』という意味らしい。 ここからいよいよその尾根に取り付いていく。 ヒュッテが小さくなっていく 穂高岳山荘の前庭の石積みはカールからすぐそこに見えていて ちょこちょこっと駆け上がれそうにも思えるのに、コースタイムは2時間半。 下部は鎖や梯子などもあり、結構辛い登りだ。 まばゆいばかりの色彩にあふれていた斜面が 次第に、枯草と岩と石の無彩色の斜面へと変わっていく。 ●次へ● ⇒ぼちぼち歩きリストに戻る ⇒山域別リスト |