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前山まで、気持ちの良い稜線歩きが続く。




途中、大きく西に向きを変える箇所、ちょっと気になるルートの分岐点。
気持ちは焦るけど、しっかり確かめに行ったりする。



▲前山手前の二重山稜

前山の北斜面にはまだまだ雪が残っていた。
薊から50分で前山到着。

11:45 前山

見下ろす斜面も、水無山もひっそり静まり返っている。小休止。



この景色、何度眺めただろう・・。




いつもはちょっと辛い前山の登り返しも、それほどでもなかった・・。
よし、次は国見山で考えよう!

11:55 前山を後にする。




こうやって、いつもの斜面を眺めていると、いろんな思い出が次々に蘇ってくる。
『約束の地』なんて、キザなこと 洒落たことスロートレックさんは書いてたけど
私にとってもここは特別な場所。


・・などと、感傷に浸る間もなく、ちゃっちゃっと写真だけ撮って先を急ぐ ( ̄〜 ̄;)



12:05 明神平  

前山の手前で単独さん二人に出会ってから、人の影すら見えない。
テントも一張りぐらいあるかと思ったのに・・。
この時期、皆さん花の山に行っているのだろうか?

とりあえず国見山目指してGO!



水無山から明神平を見下ろす。
みるみるあしび山荘が小さくなり、前山がせりあがっていく。肩に大普賢。



▲大普賢をアップで


12:20 水無山




水無山から先、所々雪が現われ始める。
何年か前、同じ時期、友人たちと高見大峠から明神平まで北部台高縦走をした。
この辺りバイケイソウが生き生きと茂っていたのに、今は地面からちょっと頭を覗かせているだけ。



北東斜面の残雪。(振り返ったところ)


12:40  ウシロー



前回ここに来たのは・・・そうだ、2年前の冬。
あしび山荘泊の時だったっけ・・。
長いようで短かったこの二年。



ウシローからの眺め・・クリックで大






12:45  国見山



『ここまで来たら行くしかない。』
『おいおい、国見山で考える・・って言ってなかったっけ?』
『いや、薊で既に決めていた。』
『自分が(しょぼい)オバサンってことをお忘れでないでしょうね〜』
『いや、秋のあの林道歩きに比べたらこんなんどうってことない!
おまけに、だ〜れも停まってくれんかった・・・』

しつこい・・┐( -_-)┌ ・・・。


冗談はさておき、この辺り、何度も歩いているコース。
アップダウンの感覚が分かっているので、もう行けるという自信のようなものが芽生えていました。


水分補給だけして山頂を後にする。




国見山の下りはほとんど雪の上だった。





雪のある所をよって駆け下り、山頂から15分ほどで馬カケ場。


13:00 馬カケ場


▲馬カケ場から檜塚・奥峰

ここで、登山道に何本かのタイヤ痕を見つける。
え?こんなところに?

この先もタイヤ痕はずっと続いていた。

馬カケ場辻まではまたしても緩やかな登り返し。
この辺りに来ると、もう雪は残っていなかった。



東に展望が開け大又集落が望める。大又川を挟んで左に薊岳、右に伊勢辻山。
あの下から延々と登ってきて、反対側に下りていくと思うと、わくわくする。
いや、まだ、完走していませんが・・。



13:10 馬カケ場辻



この辺りの東斜面のブナも素晴らしい

馬カケ場辻から赤ゾレ池まではすぐだ。


▲左:伊勢辻山  右:赤ゾレ山




▲赤ゾレ池



▲池の前の日本庭園の馬酔木は咲き始めたばかり


今日は赤ゾレのピークはパスするつもりだったのに、見上げると登っていく人影が見えた。
誘われるように山頂へ。


13:30  赤ゾレ山


▲薊岳から前山への稜線


大峠から赤ゾレ池までピストンの単独男性。
先ほどのタイヤ痕。大峠からモトクロスバイクでやってきた3人の若者のだとか。
国見山手前の残雪で引き返してきたらしい。

あ、そういえば、いつからかずっとエンジンの音が聞こえていた。
木を切るチェーンソーの音だと思っていた。

こんな山の中をねぇ・・バイクで・・。

二人、和佐羅滝に下って行く人がいたらしい。
でも、やはりほとんど人に遭わなかったとおっしゃっていた。


伊勢辻山の山頂より、ここの方が数倍見晴らしが良い。
でも、最後の登りをこなして、下る前に大休止しようと決めている。
伊勢辻山へ向かう。



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