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ずっとこんな上りが続く。
巻き気味に登る。
植林の中にブナも姿を見せ始める。 すぐ上が小屋の尾の頭(10:13) 今日は頭のピークをショートカットで左手の鞍部へ行く。 ふと上を見上げると、下山の二人の男性が頭に登っていくところだった。 鞍部からは急に尾根が痩せてくる。 木の間越しに木ノ実ヤ塚が見え始め、正面に薊岳も姿を現す。 ▲正面に薊岳 ますます尾根は痩せ、岩岩の登りが始まる。 ▲この岩の手前でスノーシューからアイゼンに付け替えた。 この岩も上の6,70センチが出ていただけ。 (画像に マウスを置いてください) 前回怯んだ岩の登り。 積もった雪の上にまた2日前に降ったさらさら雪。 蹴りこんでも蹴りこんでも、雪はさらさら崩れ落ちて、両側の切れ落ちた斜面に落ちていく・・・。 その滑り落ちていく雪の行方を追っていると、背筋がぶるっとしてきて・・。 今こうして見ると、どうってことのない箇所なんですが、 やっぱり、当たり前のことながら、季節が違えば違う山。 10:17 前回引き返した箇所 正面に薊岳。 え!?すぐそこやんか・・・というぐらい近くに見える。 前はもっともっと遠くに見えた・・のに・・ (画像に マウスを置いてください) 前回は、ここまで休憩を入れて、4時間10分もかかった。 今日は何と、2時間10分ほどで登っている。 もちろん、大鏡池からはノートレースでラッセルしながらだったし、 アイゼンを付けたりスノーシューに付け替えたり、またアイゼンに替えたりと、 それなりにごちゃごちゃ時間を食ってしまったのは仕方ないのだけど・・。 後二箇所ほどちょっとした岩峰を乗り越え、雌岳のピークがどれか分からないまま 山頂への最後の登りの手前4、5メートル真っ逆さまに岩を下る箇所があった。 あの時、ここまでは来れても、あの雪の状態でこの下りは私では無理だわ・・ と、もやもやとしていたものが一気に吹っ飛んだ。 木の根を掴みながら最後の登り。 見上げれば女性が一人前を行く。 『どうぞ〜』 『いえ、私もゆっくりなもんで・・』 と言ったものの、やっぱり気持ちが急いて先行させてもらう。 10:45 薊岳 登山口から2時間半。よく頑張った! 大峰がいつにも増して輝いて見えた。 山頂から大峰
大峰 ちょっとアップで・・ 釈迦ヶ岳も山頂部がちょこっと首を出しているのがよくわかる。 国見山・水無山 伊勢辻山・赤ゾレ山・・・その間から高見山 伊勢辻山・赤ゾレ山 アップで。 パンをほおばりながら、地図を開く。 大又までのあの林道歩きが・・なぁ・・ コースタイムを計算してみる。 明神平下山だと、ここから2時間55分。伊勢辻を回ると5時間35分。 倍ほど遠いけれど、距離にはそれほど差はない。 以前、友人のヒロだんながぐるりと周回された時、 「林道を歩くのも、(伊勢辻を)回るのも変わらへんで〜」と言っていた。 その時は、「そんな〜!アップダウンありますやん!」と自分には無縁のことだと思っていたけれど、 実は、昨夜からそれがずっと頭の片隅にこびりついている。 お・ま・け・に、昨秋、大又バス停からヒキウス平・檜塚奥峰をピストンした。 最初は「途中で車が乗せてくれるかも・・」などと密かに期待していたのだけれど、 往復とも、ものの見事にただの一台も停まってくれる車はなかった。 行きも帰りも十台近く通り過ぎて行ったのに・・・。 で、後からガイドブックで、歩いた距離が22キロ以上もあったことを改めて知る。 かなり疲れたけれど、一番きつかったのが往復の林道歩きだった。 舗装が足に堪えるのに加えて、 以前の自分なら車ですいすいと行ったのに・・という精神的苦痛が一番大きかったように思う。 それに比べると・・・こっちの(周回の)方が短いやん・・ それに、アルプスの縦走だって上って下っての繰り返し。 おまけに標高差はこんな比じゃない。 ・・などなど考えているうちに、よし、前山まで行って考えようと決意した。 明神平からの薊のピストンでいつも辛い前山の登り返し。 あそこを登ってから考えよう・・と。 となると、こんな所で(おい!)ぐずぐずしてはいられない。 食べかけのパンを口に押し込んで、ご夫婦に別れを告げて出発。 ▲すぐ先の展望地から明神平方面 ▲あしび山荘アップで 下から三人グループが登ってこられる。 『ここに熊は出ませんよ〜』 私の熊鈴があまりにもうるさかったのだろうか。 一人の方が笑いながら声をかけてこられた。 ほんまに出ませんか? さあ、あの明神平目指してGOだ! ●次へ● |
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