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前回お金明神の時は意外に早く着いたのでちょっと出発時刻を遅らせた。 が、読みが甘かった。東名阪の集中工事も重なり、ありえないくらいの大遅刻をしてしまった。 宇賀渓P:駐車料金500円 (200メートルほど手前の無料Pに駐車の場合は入山協力金200円) 8:15 登山届を提出後宇賀渓P出発。 今日は遠足尾根から山頂へ。で、石槫峠から下山らしい。 遠足尾根コースは昭文社の大和高原地図にも、2,5万図にも載っていないコース。 最初の尾根の取り付きの急登をこなせば、後は緩やかな展望の道らしい。 以前から、登ってみたいと思っていたが、ドンピシャでセレクトしてくださった。 ▲遠足尾根取り付き ▲遠足尾根下部 薄暗い植林帯の急登。朝一ではなかなかキツイものがある。 それに、前日までの雨で地面もまだ湿っていて滑ること。 所々にテープはあるものの、踏み跡はばらけていて 『どこでも好きな所を登ってください』状態。 登りはともかく、下りはちょっと要注意のルートだ。 休み休み、40分ほどで急斜面を登り切る。 そこからは一気に傾斜が緩くなり、所々に自然林も現れる。 新緑がまばゆい。 程なく大日向着。小休止。 9:45〜10:00 大日向(696,5m) ▲大日向 ▲次第に自然林が ▲この辺りから、落花したシロヤシオも何本か姿を見せる。 山頂への期待が高まる。 標高900メートルぐらいで木々が途切れ、一気に展望が開ける。 ▲標高900mぐらい・・左端:山頂 竜ヶ岳山頂方面を見ると、それらしき白い木が笹原の斜面に見えるような・・・。 が、山頂はまだまだ遠い。滴り落ちる汗を拭いながら大休止。 パワーアップの媚薬を老師に進呈する。 (何のことはない、アミノバイタル(^◇^;)・・) ここから山頂まで展望の尾根歩きが始まる。 残念ながら、春霞のせいか水蒸気が多いのか、遠景がぼんやり霞んでいた。 ▲満開のシロヤシオも所々に・・ 左端は釈迦ヶ岳? ▲山頂方向の斜面・・・山頂は見えない ▲馬酔木の葉が鮮やか 四日市方面を見下ろす 木によっても花付きに差があるみたいだけれど、蕾がそれほど無いようなので、今が満開か。 葉も花と同じくらい美しい 11:20 裏道(ホタカ谷)分岐 ▲裏道を見下ろす 裏道分岐の手前辺りで初めて登山者に出会う。 分岐を過ぎた途端、一気に人が多くなる。山頂に向かう人、山頂から下ってくる人。 今週は今日以外はすべて雨の予報で、貴重な一日にどっと登山者が詰めかけたようだ。 ▲北に 左:御池岳 右:藤原岳 ▲山頂 この辺り、シロヤシオロードとも言うべきか、満開の木々の間を縫っての道。 山頂から見下ろすと、丁度羊の群れの真っ只中を歩いていることになる。 ▲シロヤシオのトンネル 右に左に満開の木々 ダンディな老師は絵になりまする・・ъ(^ー^) 11:40 治田峠分岐(鈴鹿主稜線)
▲竜ヶ岳山頂・・・羊の群れも見え始める 『あっ!!』 向こうからやってきた女性を見て、思わず声を上げてしまった。 相手も、同じように驚いている。 何年も前、奈良の古光山で出遭ったグループの方だった。 その時私は独りで、山頂までの小一時間その方たちと後になり先になり・・。 そして、1年後、大峰の釈迦ヶ岳への山道でもばったり出遭った。 その時も名前も聞かず、まさかの出会いにしっかり手を握り合って別れたのだったけれど、 その方たちとまさかまさかの三度目の出遭いだった。 驚くやら嬉しいやらで、ひとしきりワイワイガヤガヤ・・。 記念写真を撮らせていただき、 やっぱりしっかり手を握り合って今回も名前も聞かず別れたのだった。 ▲山頂へ最後の登り 振り返ると・・・ これが噂の・・羊の群れ!! 満開のシロヤシオが、牧場で草を食む羊の群れのように見えるのだ。 左後ろ:御池岳と藤原岳 12:00 竜ヶ岳山頂到着 登山口から休憩を入れて3時間45分の道のりだった。 360度の展望が広がる山頂では、たくさんの登山者が昼食中。 大展望を眺めつつ、のんびり昼食。ノンアルコールビールをご馳走になる。 時間の経過とともに一層水蒸気が多くなってきているのか、景色もますますぼんやり霞んでいく。 下山前、風花老師の友人れいさんとおっしゃる方とばったり。 次いで、mayuさん・脱力登山家ご夫妻にも声を掛けられる。 mayuさんたちに別れを告げて一足先に下山することに。 が、この後何度か、追いつかれては振り切り、追いつかれては振り切りを繰り返すことになる・・ (^^ゞ 13:15 下山開始。 石槫峠まではコースタイムで50分ほどだけれど、 峠に向かって真っ逆さまに落ちていくような爽快な下りだ。 ▲一気に下る・・・ぐねぐねと旧道が見える 20分ほどで重ね岩。 ▲高いところには登る! 高所恐怖症の老師は、手前で待っていたが・・・ ▲老師、師匠の立っているところも、かなり、なんですが・・ ▲滑りやすいざらざらの掘割道 ▲トラロープもあり 14:05 石槫峠 峠には4台ほど車が停まっていた。ここまで車で上ると最短距離で山頂に行ける。 ▲石槫峠・・三重県側は通行止め 林道を15分ほどで小峠。 14:25〜14:35 小峠 道標に従い、左の登山道に入り谷に下りる。 ここから左の谷沿いの道に入り、長尾滝、五階滝などを経由し駐車場まで谷を下るだけ。 ・・と思っていたら、何と、ここからが今日のハイライトだった。 ここから裏道(ホタカ谷道)分岐までの1時間余り、目印テープを確かめながら何度も何度も渡渉を繰り返す。 滝の高巻きあり、崖のへつりあり、梯子やロープを手掛かりに、 まあ、何ともバラェティに富んだルートが延々と続くのだった。 ・・・・・・・・・・・・・ 最初は、なだらかな谷の渡渉を繰り返し、小峠から20分ほどで砂山分岐。 14:45 砂山分岐 ▲砂山分岐 ここから砂山経由で宇賀渓に戻ることもできるが、登り返しが結構きついらしい。 小峠で先に出発した、かなり平均年齢の高いグループを追い越す。 ▲何度も渡渉・・水量も多い 結構水量が多く、テープの箇所で渡れないことも度々。 渡渉地点を見極めるのも一苦労だ。 『これは鈴鹿の黒部やね』 老師の言葉もまんざら大袈裟ではない。 ま、スケールが違うと言えば違いますが・・・(⌒〜⌒;) ▲長尾滝上部の渡渉 ▲長尾滝の高巻き 砂山分岐から10分で長尾滝。 ▲長尾滝・・・落下する流れが尾長鳥のように見える 長尾滝から5分余りで中道分岐。 ▲中道分岐 まだまだ続くアドベンチャールート ( ̄〜 ̄;) 老師、今日のコースで完全に高所恐怖症を克服されたようです (^з^)〜♪ それにしても、この谷の美しいこと。 花崗岩の白い岩、水の色、そこかしこにかかる滝の飛沫が新緑に映えて・・。 中道分岐から20分ほどで五階滝 左からの谷が五つの連滝となって本流に注ぎ込む。 この辺り、本流からかなり高度があるようで、木々の隙間から遙か下に流れが見えていた。 ダメ押しのように2,3か所岩場の下りをこなし谷に下る。 最後に吊り橋を二つ渡り、程なく林道終点に辿りついた。 ▲一つ目の橋 ▲二つ目の橋 15:40〜16:00 裏道(ホタガ谷道)分岐(林道終点) 裏道入口の休憩所にて大休止。 それにしても、なかなか面白いルートだった。 途中で追い越した高年のグループの方たちは無事下山されるだろうか、ちょっと心配・・。 程なくmayuさんたちも下山。 やはり高齢グループの方たちは渡渉箇所などで手こずっていたらしく、 その渋滞に巻き込まれたとか。 『いや〜、今日は盛りだくさんの一日でしたね〜』 『後の方が印象が強くて、シロヤシオのこと、忘れかけてますね〜』 『え?シロヤシオ観たの、今日でしたっけ?・・2,3日前のような…』 などなど、ワイワイ喋りながら、心地よい疲労感に浸りつつ 林道をだらだらと駐車地に戻ってきたのだった。 16:25 宇賀渓P到着 下山届提出。 *しばらくして高齢グループの方たちも無事下山されました。 遠足尾根の激登りに始まり、満開のシロヤシオ、胸のすくような展望。 山頂での思いがけない出遭い。 流れを何度も渡渉し、滝の飛沫を眺めながらのアドベンチャーコース。 前菜に始まり、最後のデザートまで、盛りだくさんの内容で、もうお腹がぱんぱんに膨れました。 御馳走様でした。美味しかったです。・・いや、楽しかった! 風花老師、お世話になりました。 ・・・・・・・・・・・・・ 山道で思いがけなく再会した方。 後から確かめると最初の出会いから8年も経っていた。 私よりかなり年上だと思うのですが、今も元気で山を歩いていらっしゃる・・。 私も元気で長く山を楽しむことができたら・・と思う。 嬉しい出遭いが小さなアクセントになって 印象深い山の一日がまた一つ増えた。 こうして山を歩ける幸せな日常に感謝・・。 blogページ |
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