ルネのきままなアトリエ
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南アルプス  標高:2967m    2007年10月6日(木) 晴


コース 広域地図     コース詳細地図
 5:55 北沢峠
 6:05〜7:00 北沢駒仙小屋(テントを張る)
 7:25 仙水小屋
 7:45〜 8:00 仙水峠
 9:20〜 9:40 駒津峰
 9:55 巻き道分岐(直登ルートへ)
10:55〜11:30 甲斐駒ケ岳山頂
11:50 摩利支天分岐
12:05〜12:15 摩利支天
13:20〜13:40 駒津峰
14:05〜14:25 双児山
15:35〜15:40 北沢峠
15:50 北沢駒仙小屋(テント)


●甲斐駒ケ岳山頂(10:55〜11:30)  2967m●


山頂の石の祠


360度遮るもののない山頂には、登山者の群れ。
雲が広がり、すっかり太陽は隠れてしまったけれど、
展望はなかなかのものだ。


パノラマ(クリックで大)




北岳はやっぱりすごい!!

この角度から見ると、
山頂近くの主稜線が東にクネっと曲がっていて一番格好が良い・・
と個人的にはそう思う。

明日はあそこ、仙丈ケ岳!!

・・けど、天気が・・。


槍穂アップ



八ヶ岳は山頂部雲の中
去年の秋の連休は、あの稜線を歩いていた。
時ならぬ台風崩れの低気圧で、山頂部は岩に着氷。
初冬の世界だった。


黒戸尾根の向こうに金峰山方面


山頂にて
来年こそ白峰三山!!

展望を楽しみつつ昼食に。
パン、おにぎり、プチトマト、とリンゴで簡単に済ませる。

前後して登ってこられたご夫婦。
ベタの関西弁(;^_^A
聞くと斑鳩の方だった。
ご主人が荷物を一手に引き受け、奥さんは手ぶら。

昨日登るはずが、前夜一升瓶を空けてしまい二日酔いで登れなかったとか・・。
なかなか明るく存在感のある方たちだった。
(下山後テント場で一緒になり、いろいろご馳走になる)



去りがたい山頂ではあるけれど、摩利支天にも回りたい。
そろそろ下山することに。

東の黒戸尾根の方に2,3分行き右に斜面を下る。



ザレの歩きにくい斜面・・あちこち踏み後が・・

山頂を振り返る

摩利支天へはそのまま尾根筋は行けない。
鞍部の手前で切り落ちており、行き止まり。
斜面を右に駒津峰の方角に戻る。

この辺りから、あたりにちらほら白い埃のようなものが舞い始める。
埃?
・・ではなく、雪だった。

寒いはずだわ・・(>_<;)




●摩利支天分岐(11:50)●

摩利支天分岐から

上から見るとそれほどにも思えなかったけれど、分岐から摩利支天の山頂までは結構登り返さないといけない。

パスしたい気持ちもあるけれど、もう2度と来れないかもしれない。
はずすわけにはいかない。

周りを見ると、足を延ばすのは3分の1ぐらいかな?




甲斐駒東面の絶壁   (摩利支天との鞍部から)


あれ?八ッの雲が消えた!!



●摩利支天山頂(12:05〜12:15)●
剣やら石仏やらいろいろなモノが・・
さすが、信仰の山・・

ここで出会った単独の女性は、山小屋の予約が取れなくて、明日登るつもりだった仙丈ケ岳を諦めたとのことだった。

この連休、長衛小屋も、北沢駒仙小屋も、大平山荘も予約以外の登山者は受け付けないらしい。
戸台への最終バスの発車は4時。
それまでに下山しないといけない。



黒戸尾根・・右手に八ヶ岳


黒戸尾根は、麓の駒ケ岳神社から標高差2400メートルの激登。
ここが言わば表登山道になる。
・・とても登れない・・(×_×;)



中アをバックに(⌒▽⌒)/
3週間前、あそこからこちらを見ていた


すっかり雲が取れた八ヶ岳南部



北岳・・東面はガスっているけれど

仙丈の雲も晴れた

先程の雪はいったい何だったのか・・。
又しても明るい陽射しが降り注ぎ始める。


鞍部に向かって下る



鞍部から巻き道に向かって白砂の斜面を行く



摩利支天分岐から振り返る

六方石の向こうに駒津峰


甲斐駒西斜面


六方石からふ〜ふ〜言いながら登り返し。
かなりくたびれてきました。

鞍部を境に岩の質がガラッと変化する。
甲斐駒側はざらざらの花崗岩。
駒津峰側は、硬く滑りやすい岩。



●駒津峰 (13:20〜13:40)●

ここから北沢峠への尾根通しの道を下ることにする。

双児山へのちょっとした登り返しがあるけど、ここまでくれば楽勝!!

・・と、喜びたいところだけれど、今日は膝の調子がいまいち。
相方も、山頂への登りで岩角に左膝をぶつけてしまい、痛むらしい。


行き倒れの人も・・イテッ!\(-_-)


これから2時間ほどの下り、持ちこたえてくれるだろうか・・。
ま、時間を気にしなくてもいいので、休み休みゆっくり下りることにする。



双児山に向かってガレた道を下る。
素晴らしい展望が広ががる気持ちの良い斜面だけれど、足元から目が離せない。

正面には仙丈ケ岳。
左手には、やはり北岳。
双児山への登り返しから振り返る。

今年の紅葉は1週間以上も遅いらしい。
秋本番はこれからだ。

・・が、高山では、秋から一日で冬に突入する。
山を楽しめるのも後1週間ほどかな?
駒ケ岳の北に連なる鋸岳。
その名の通り、鋸の歯のようなギザギザの岩稜が連続する。
もちろん熟練者コース。



●双児山 (14:05〜14:25)●


これからの下りに備えて、十分足を休ませる。


石ころの道から、すぐに針葉樹林に入る 樹間からも北岳が・・


途中何度も小休止をとりながら、3時半過ぎ北沢峠に辿り着いた。
長かった・・・(><)



●北沢峠(15:35)●


快適なトイレあり 長衛荘

長衛荘にバッチを買いに入っていくと、夕食の準備が始まっているのか、美味しそうな匂いが漂っていた。
小屋の前では、ビールで乾杯するグループ。

さ、私らもテントに戻って夕食だ!

倍ほどに増えているテント テントからは摩利支天が見えていた


今夜の献立

●すき焼き・・・榛原牛の一番安いの
●キュウリの即席漬け・・・塩を振り揉むだけ
●稲荷寿司・・・昼の残り
●ご飯・・・無洗米を炊く

●しめ鯖・・・斑鳩のご夫婦から頂く
●鯛めしのおにぎり・・・同じく頂く
●焼酎・・・同じく頂く



今回はほとんど歩かなくても良かったので、無駄に食材を運び上げてしまった。結果、どこに何があるのかごちゃごちゃ・・(><)

2日ぐらいは耐乏生活!!
・・ぐらいの意気込みでないと、テン泊なんてムリムリ、と実感。






昔なら考えられなかった甲斐駒ケ岳の日帰りピストン。
こんなに気軽に登れる身近な山になっている。
・・とはいうものの、やはり運動不足の身にはかなり応えました。

周囲が闇に包まれ、そろそろ寝る準備をしょうか・・と時計を見ると、まだ6時。
ストレッチをたっぷりし、シップをベタベタ貼って7時前、眠りに就いたのでした。

空には、昨夜にも増して満天の星・・。


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●2日目の仙丈ケ岳へ●



●南アルプス林道バスHP●






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