▲斜面に張り付くようなサイト地
▲飛騨乗越 |
サイト地の間を通り、10分ほど下ると飛騨乗越。
標高3010メートル。日本一高い峠らしい。
(ちなみに、標高についてネットで調べると、3020メートルだとか3030メートルだとかまちまち。電子国土の地図で見るとどうやら3010メートルかな?)
●飛騨乗越(6:34)●
ここからさらに稜線を辿れば、大喰岳、中岳、南岳、そして大キレットを経て穂高。
南岳まで足を延ばしても、そこから槍平へ下ることが出来る。2時間ほどの回り道。
う〜ん、捨てがたい・・・。
この先、これだけの好天気に巡り会えることができるか・・。
峠には、リンクしていただいている風花師匠に何となくよく似た雰囲気の方が佇んでいらっしゃって、先程の方もここで迷いに迷い、結局南岳に登っていったとおっしゃる。
う〜ん、う〜ん・・・
相方は・・と言えば・・
「お前、明日仕事あるんと違うんか・・」・・と、考えるまでもない・・といった風。
う〜ん、仕方ない!
今日のところは諦めるとするか・・。
それに、今回の山の目的の一つは、まだ歩いたことのない飛騨沢の爽快な下り・・だったはず・・。
常念岳にも別れを告げる⇒ |
▲ガレの急な下り
▲千丈沢乗越分岐
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期待通り、飛騨沢の下りは爽快そのものだった。
正面に朝日に眩しく輝く笠ヶ岳、右に西鎌尾根を見ながら、岩屑だらけの道をジグザグにひたすら下る。
下に、キャーキャーと賑やかな若い男女の一団。
おぼつかない足取りで歩く女の子に、男の子があれこれ手を貸している。・・ホンマにその足取りで槍ヶ岳に登ったの・・?しかも、テント装備!
若いというのは怖いもの知らずやな・・。
(・・というこの本人も、怖いもの知らずのオジオバだ・・)
若者達を颯爽と追い越すオジオバ。
(まだまだ若いもんには負けへんでーー!!)
ここで、ズズズズズーーードッデーーン!!・・と尻餅をついては話にならない。細心の注意を払って・・・且つ、さりげなく・・( ̄〜 ̄;)
千丈沢乗越分岐手前で、標高2600m。
●千丈沢乗越分岐 (7:13〜7:20)●
分岐には、エマージェンシーボックスがあった。槍平小屋が好意で設置されているのだと下山後知った。
救急用品や水、ヘッドランプの他に、ガムテープも。
靴のソールが剥がれた時のためだ。
(先日の朝日山行で、同行のMちゃんのソールがパカっと剥がれた。他人事ではない) |
▲笠ヶ岳を正面に見ながら
▲奥丸山 |
乗越を過ぎた辺りから、草丈が次第に高くなり、ダケカンバなどの樹林帯に入る。
陽の差し込まなかった飛騨沢にも、ようやく朝の光が射し始める。
右手正面に奥丸山が見えてきた。
コースタイムでは槍平から1時間半の登り。
・・だけど、そんなにかかるかなぁ・・・
ちょこちょこっと登れそうに見えるけど・・
実は、今日はあそこをピストンするつもり。
渋る相方には、
「大変我がままを言って申し訳ないのですが、ここは一つ無理を聞いたもらえないでしょうか?同行していただければ嬉しいのですが、無理なようなら一足先に下山していただいても構いません」・・という気持ちをこめて
「先に下山して昼寝でもしてたらええやん・・・」 |