ルネのきままなアトリエ
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北岳:3193m  間ノ岳:3189,3m  農鳥岳3025,9m  塩見岳:東峰3052m 西峰3046,9m


―2日目 その2  農鳥岳へは行けるのか? 友人たちとは再び会えるのか?

・・んな大袈裟な・・(^▽^;)>゛



小屋から西農鳥岳への登りが始まります。標高差240メートルぐらい。
急な岩屑だらけの道をジグザグに登ります。なかなかきつい!


西農鳥岳(右)を見上げる

振り返ると・・


間ノ岳がどっしり横たわっています
皆は今頃どの辺りを歩いているのかな・・・。

三国平へのトラバース道が間ノ岳の山腹に引っ掻き傷のように長々と伸びています。
・・結構長いですね〜。

特別サービスクリック



その左、樹林帯の中に熊ノ平小屋。



塩見岳の雲も次第に上がっていくようです。

振り返ると・・あっ!北岳!



間ノ岳の陰から北岳が姿を見せました。
朝、ガスで展望ゼロだった北岳山頂ですが、どうやら雲が上がったようです。
あの尖った山の向こうの肩から歩いてきたんですね〜



●西農鳥岳 (11:50)●

途中何組かのグループを追い越して・・・でも、コースタイム50分のところ、45分ぐらいかかって到着・・(×_×;)

標高3050メートル。
向こうの農鳥岳が3025,9メートルですからこちらの方が高いんですね。


向こう右手のなだらかなところが農鳥岳山頂




農鳥岳へはいくつかの岩稜の西側を巻いて下ったり登り返したり。
20分もあれば行けるような気がしたのですが、何の何の・・(><)
快調に飛ばしたのに、しっかりコースタイム通り40分近くかかりました(×_×;)



最後はだらだら斜面を登り・・


山頂です。



●農鳥岳 (12:25〜12:45)●

着きました!
これで、白峰三山のピークを踏むことができました!

ここも360度の展望です。
朝のガスガスの北岳からは想像もできないくらいの青空です。


クリックで大


間ノ岳・北岳をバックに・・笑みがとまりません

北海道から来られた熟年グループの方が休憩されていました。
「北海道には百名山のうち9座もあるんですよ!来てくださいね」と。
行きたいのは山々ですが・・(^〜^;)


それにしても、北岳の鋭く天を突く姿・・惚れ惚れしますねぇ・・。
どっしりと力強く横たわる間ノ岳も存在感がありますが。


オトコマエですね〜


北海道の方も去り、向こうでいらした単独男性も去り、山頂は独りだけになりました。
何だかすごく贅沢な気分です。
しかし、のんびりしてはいられません。
これから熊の平まで、まだ道のりは長いですからね・・

(・・と言いつつ、実のところ、
「ま、後はここを下ってだらだらと巻き道を歩くだけやし、楽勝!」
・・なんて高を括っていたんですね〜(T〜T)
何も知らずに・・・・)



西農鳥岳に戻ります。



●西農鳥岳 (13:15)●


塩見岳の雲もほぼ上がりました。
明日はいよいよあの山頂です。



間ノ岳を正面に下る。


●農鳥小屋 (13:55〜14:00)●


農鳥小屋から農鳥岳を仰ぐ

標高もあり山容も堂々と風格があるのに
深田百名山に入っていないのが不思議です。



小屋から三国平への分岐までは3,4分ほど。
山腹のトラバース道を2時間。そこから小屋まで30分の下り。


●熊の平トラバース道分岐 (14:05〜14:20)●


分岐からはガレ場を怖いほど下ります。

下った分、登り返しが待っています。

こちらに向かって下りてくる男性2名。
1人は熊の平から今日塩見をピストン。1人は三伏小屋から。
二人ともテントです。すごいですね・・・。
この後小屋まで誰にも出会いませんでした。



目の前に延々と伸びる引っ掻き傷のような巻き道をひたすら歩きます。三国平までコースタイムは2時間ですが、何とか半分ぐらいで歩けないかな・・と。

ところが・・
歩けども歩けども、道は延々と続いています。



左後ろに農鳥岳・・なかなか遠ざかってくれません

その右手に遠く塩見岳・・


道は山襞に沿って大きくくの字にカーブしているのですが、小さな襞もあり、そこを乗り越す度に、
もうその先に三国平が見えるかも・・・?
と、思うのですが、何の何の、やはり同じように道は遥か彼方まで続いているんですねぇ・・(><)

かなり足がくたびれてきました。
小さなアップダウンがこたえます。





写真では大きさが分からないのですが、巨大な岩ごろごろの上を飛び石のように歩き、その先で小休止。
とてもワンピッチでなんか行けるはずありません。
・・が、もう3時半です。のんびりもできません。先を急ぎます。

その向こうが三国平・・?
まだまだ・・・(>_<;)
今度こそ・・
なんのなんの・・・(T-T)/~

こういうときは声を出して自分を奮い立たせるに限ります。
「もうちょい!」
「頑張れ!」
「なにくそ!」
「ほいほい!」・・もうやけくそですね・・

夕暮れの迫る人気の無い登山道。
髪振り乱し何やら大声で叫びながら駆け抜ける人影・・・。
コワイですねぇ・・・・



幾つ目かのカーブを乗り越すと・・・


あ、今度こそあの上が三国平です!

●三国平 (15:50)●


緩やかに斜面を登り・・やっとのことで辿り着きました!




仙丈ケ岳(左)と甲斐駒ケ岳(右)


広々としたハイマツの斜面を下ると・・


熊ノ平小屋がすぐ下に見えてきました。
あと一息!

・・が、この最後の30分も辛い下りでした。
とうとう膝が自己主張を始める気配・・。
すぐ下に見える小屋がなかなか近づかず・・。



●熊の平小屋 (16:20)●

4時20分、遂に小屋到着!

北岳肩の小屋を出発してから10時間20分の行動時間でした。
心中密かに3時半ぐらいに到着して3人をあっ!!と言わせてやろう!
・・なんて思っていたのですが・・・。

もっと自分を知らないといけません・・(;´_`)








▲到着!!
農鳥岳をバックに思わずピース
(小屋玄関前のテラスにて)
▲既にリラックスの先着3人

▲寝ながら山が見えるという素晴らしいシチュエーション




熊ノ平小屋は樹林帯の中にあり、こじんまりとしていますがとても清潔で気持ちの良い小屋でした。
小屋の側のホースからは冷たく美味しい湧き水が、勿体ないぐらい豊富に流れ出ています。
食事もとても美味しかった!

同宿の方たちとあれこれ山の話に花が咲きましたが、南アを歩く人というのはユニークな人が多いような気がするのですが・・。


それにしても、長い一日が終わりました。
明日はいよいよ塩見岳。ここも念願の山です。

明日に疲れは絶対残せない!!
いつにも増してストレッチにマッサージをたっぷりし、シップをベタベタ貼り眠りに就きました。


夜中、窓の外には満天の星・・・。


●3日目 いよいよ念願の塩見岳へ● 



コース 広域地図     コース地図
 6:00 北岳肩の小屋
 6:40〜 7:00 北岳
 8:05〜 8:25 北岳山荘
 9:55 間ノ岳
10:40〜10:50 熊ノ平トラバース道分岐
10:55〜11:05 農鳥小屋
11:50 西農鳥岳
12:25〜12:45 農鳥岳
13:15 西農鳥岳
13:55〜14:;00 農鳥小屋
14:05〜14:20 熊ノ平トラバース道分岐
15:50 三国平
16:20 熊ノ平小屋

※小休止省略




⇒1日目  7月28日(月) 広河原〜(大樺沢)〜二股〜(右俣)〜北岳肩の小屋(泊)
⇒2日目  7月29日(火) 〜北岳〜間ノ岳〜農鳥小屋〜(農鳥岳ピストン)〜熊ノ平小屋(泊)
⇒3日目  7月30日(水) 〜北荒川岳〜塩見岳〜塩見小屋(泊)
⇒4日目  7月31日(木) 〜本谷山〜三伏小屋〜鳥倉林道下山






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