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ルネのきままなアトリエ
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〜信州スノートレッキング三昧3泊4日(得々プラン) 第4日目〜


凛と凍てつく大気。
木々の梢には純白の霧氷。
まだ光の射し込まない大正池の水面に立ち込める靄。
朝日を浴びて次第に目覚め行く穂高の岩稜。
・・それは、言葉を失うほど美しい眺めだった。
長野県・標高1614m(小梨平)
2007年2月25日(日) 
快晴


▲朝の大正池から穂高連峰
厳冬期の上高地。
昨年に引き続いて2度目の訪問になる。
あの眺めが忘れられず、今年も行ってきた。

夜が明けるのを待ちかねて入山。
昨年見ることができなかった霧氷。そして、大正池の湖面を覆う靄。冬の上高地ならではの瞬間に巡り会えた。

日が昇り気温が緩むにしたがって、刻々と表情を変える自然。
神々しいばかりの眺めを前にし、ただただ溜息をつくばかりだった。

前日夕方、沢渡第2駐車場到着。車が5台ほど停まっている。
P前の○上商店に灯りが点いていたので、明日のタクシーのことなどを尋ねに行く。
親切にアドバイスしてくださり、バスの時刻表やパンフレットなどを下さる。

冬季でも土日は早朝5時半ぐらいからP前にタクシーが待機しているらしい。
もし来なければ予約センターに連絡を入れればよいとのこと。

明朝、そのタクシーを利用することにして車内で夜を明かすことにする。


コース 広域地図   コース詳細地図
 7:00 釜トンネル
 8:00〜8:30 大正池畔
 9:20 中の瀬
 9:46〜9:50 河童橋
 9:58〜11:00 小梨平(昼食)
11:30 明神途中(引き返す)
12:05〜12:28 河童橋・バスセンター
13:31〜13:40 大正池
14:28 釜トンネル

●ルネ母ちゃんの知恵袋●  〜厳冬期の車内夜明かしを快適に〜
↑暇を持て余している方、経済的に窮乏しながらも山を楽しみたい方はクリック



早朝の釜トンネル入口
「自分らの歳、考えや〜
車の中で寝るやなんて、ええ加減にしとき〜〜!」

自宅を出る時に娘からきつく釘を刺されたけれど、工夫の甲斐あって快適に安眠。朝を迎えた。(^_^)v

車のガラスが凍っている。マイナス10度までしか計れない温度計では気温測定できず。
痛いぐらい空気が冷たい。
寝ている間に車が数台増えている。

やはり5時過ぎぐらいから駐車場にタクシーがやってきた。

身支度を整えながら様子を見ていたけれど、6時半、タクシーの運転手さんが声をかけてくださったのを機に出発。

釜トンネルまでは20分ほど。2430円也。
朝の明けやらぬトンネル前には、まだ人気はない。

●釜トンネル前出発(7:00)●


釜トンネルを抜け、しばらく行くと焼岳が姿を現す。
路面は工事用車両の通行のため除雪されている。
カーブを曲がると正面に穂高が。

息を呑む眺め。
この辺りから路面は雪に覆われている。

薄っすらと霧氷も。

更に進むと、大正池が見えてくる。
一瞬、湯気かと思ったけれど、水面を覆っているのは靄(もや)だった。

水面は半分ほど凍っている。



大正池の水面を覆う靄





池の向こうに穂高連峰


まだ光の射し込まない池の向こうに、朝日を浴びて眩いばかりに輝く穂高。
大正池ホテルの向こうの川原に、三脚を構えた男性と女性が佇んでいるのが見えた。

ホテルの手前に冬季トイレあり

●大正池畔(8:00〜8:30)●


対岸に眩い焼岳
ホテルの裏を通り、川原に下りる。
三脚の熟年男性は朝5時に釜トンネルから入山したらしい。
この冷え込みの中、ずっとシャッターチャンスを狙っているという。
いやはや、執念やな〜・・・。ご苦労さん・・。

少し離れた木立の影で佇んでいる女性は連れかと思ったら、そうじゃないみたい・・。

あれ?
真っ白いロングコートの下は、ブーツ。街で普通に履く皮のロングブーツ。

・・あれ?
・・・その上はスカート?
コートの裾から、素足が見えているではないか・・・!
うっそーーー( ̄□ ̄;)!!
まるっきり街を歩くスタイル・・。
頬がビシバシと凍てつくほどの寒さなのに・・・。


・・おや・・このオネエサン、何やら・・いかつい・・。
かなりの美人なんだけれど・・・いかつい・・(>_<;)

カメラマンのおじさんと・・


池畔に佇むオネエサン


おじさんが去った後、記念撮影していると、やおら彼女(?)が声をかけてきた。
「シャッター、押しましょうか?」
鼻に抜ける色っぽい声・・・だが・・声も、いかつい・・(>_<;)


・・ニュー・ハーフ?

震える手でカメラを渡し、シャッターを押してもらう。・・が、なかなか彼女の思い通りの写真が撮れないらしく、強制発光やら何やら聞かれるままにお答えし、何枚か写真を撮っていただいた。

お礼を言ってその場を立ち去る時に、足元の彼女の荷物が目に入った。

・・ん?
ミュール・・?

雪の上にヒールの高い銀色のミュールが置いてあった。

「・・あの・・こ、これ・・・?」

艶やかに微笑みながら近づいてきた彼女、
「うふ〜ん、実は・・ねぇ・・」
言いながら、白いコートの胸元をそっと開いた・・・。
「これを撮ろうと思って、来たの・・・うふ・・」

コートの中は、色鮮やかなマリンブルーのビキニ一枚でした。

固まったまま、声も出ぬオジサンとオバサン。ようやくのことで、
「・・お・・お気をつけて・・・」と声をふりしぼり、そそくさとその場を立ち去るのでした。
ちなみに、オネエサンの胸元はふくよかに盛り上がっておりました・・すっかりオネエサンに転換してはるんや・・(x_x)

・・あーーー、びっくりした・・・(>_<;)

・・厳冬期の上高地・・・あなどれない・・(+_+)

※同じ日に上高地に入山された方の記録をインターネットで見つけました。それによると、6時の時点で気温−21度だったらしいです。




オネエサン(!)に撮っていただきました♪


赤ちゃんもいる川原
「あのオネエサン、今日一日、あそこで通りがかりの人を驚かせてくれるんやろか・・」

興奮冷めやらぬまま川沿いの道を先の川原に出る。
振り返ると、もうオネエサンの姿は消えていた。

ふぎゃ〜ふぎゃ〜。
向こうから聞こえてくる声。

・・え?これ、赤ちゃんの泣き声ちがうん?
川原に佇む7,8人の人たち。そこから赤ん坊の泣き声が・・。
果たして、その中の一人の男性が赤ん坊を胸に抱きかかえているのが見えた。

厳冬期の上高地、何でもあり、やなぁ・・(><;)


ここでスノーシューを着ける。
雪は固まっており必要はないけれど、担いでいくのは重い!

必要のないスノーシュー装着



大正池に映る焼岳


大正池畔でのんびりしている間に、急に人が増えてきた。
林の中を田代池に進む間に、後からやってきた何組ものスノーシューのグループに出会う。
・・が、それもあちこちに分かれてしまって、またしても静寂が訪れる。



朝の田代池

●中の瀬(9:20)●

真っ白な穂高を正面に見ながら西穂高岳登山道が分かれる中の瀬に到着。

橋を渡り右岸を行こうかとも思ったけれど、やはり穂高を見ながら歩きたい。
左岸を川沿いに進む。

中の瀬(冬季トイレあり)
川原のケショウヤナギの紅色の冬芽にも薄っすらと霧氷が着いている。

右手の林の中にバスセンターが見え、更に行くと向こうに河童橋が見えてくる。

神々しいばかりの穂高・・

●河童橋(9:46〜9:50)●


河童橋から穂高連峰を望む



ひとしきり写真を撮り、小梨平へ向かう。
小梨平は河童橋のすぐ向こう。小梨と落葉松の林の中にキャンプ場がある。
お気に入りの場所だ。若かりし頃の思い出の場所でもある。
橋が人でごった返している時でも、ここはひっそりと静まり返っている。

時間は早いけれど、小梨平の林の中で昼食にする。


●小梨平(9:58〜11:00)●


ザックの中の水が凍りかけていた


♪ランチタイム in 小梨平♪

おあつらえ向きの切り株

豪華メニュー!
日頃の食事内容が推し測れる・・(^〜^;)

哀愁のオジ&オバ



小梨平からの穂高(クリックで大)



ケショウヤナギの冬芽が鮮やか



●河童橋・バスセンター(12:05〜12:28)●


河童橋に戻ってくると、かなりの賑わい


川原にもたくさんの人が下りている・・今日は一日素晴らしい天気だ

バスセンターのトイレでツアーの団体と一緒になり、10分近く待たされてしまった。


やはり左岸の道を戻る 正面に焼岳を見ながら・・



●大正池(13:31〜13:40)●


大正池の川原まで戻ってくる



立ち去りがたい・・いい一日だった・・



対岸の斜面を滑り降りるスキーヤー(クリックで大)



●釜トンネル前(14:28)●

14:25発のバスにタッチの差で乗れず、タクシーを捕まえようかとトンネル入口まで来ると、タクシーの運転手さんが声をかけてくれた。

松本まで帰るという女性二人と相乗りで、バス料金とほぼ同じの一人800円で沢渡まで乗せてもらった。

沢渡から平湯を経て高山から東海北陸自動車道へ。

平湯でちょっとゆっくりしすぎたのも祟って、東海北陸自動車道で大渋滞に引っかかってしまった。
渋滞を避けようとR156号に下りるが、ここも大渋滞。更に迂回路に入ると、やはりここも渋滞で動かない。

結局抜け出すのに2時間もかかり、自宅に帰り着いたのは日付が変わろうかという時刻になっていた。


信州での四日間。
自宅を出発したのが、遥か遠い昔のようにさえ思える。

日常を離れ、すべてのわずらわしい些事を忘れ、存分に遊ばせてもらった。
こんな豊かな時間を持たせてもらったことに心から感謝。




●2006年3月5日の上高地記録●


●1日目 入笠山・車山へ●   ●2日目 北横岳へ●   ●3日目 縞枯山へ●




■冬季上高地への入山について■

  • 道路は釜トンネル入口で閉鎖(許可車のみ通行可)釜トンネルと道路を歩いて入山。新釜トンネルは照明あり。出口付近凍結注意。
  • 釜トンネル前には駐車場はないので、沢渡か平湯の駐車場からバスかタクシーを利用することになる。(平湯アカンダナ駐車場は冬季閉鎖。ターミナルの駐車場が利用できる)
  • バス利用が一番安価。しかし、始発時刻が遅い。(※沢渡始発8:45)
  • 平湯からタクシーを利用すると、安房トンネルの往復の通行料を負担。(片道750円×2)※事前に聞いたところによるとだいたい合計片道4000円ぐらいになるらしいです。
  • 冬季トイレは、大正池、中の瀬、バスセンター、小梨平に。但し、男女共用個室一つのみ。
  • 当然、すべての営業施設は閉鎖されています。








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