ルネのきままなアトリエ
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北穂高岳:3108m  涸沢岳:3103,1m  奥穂高岳:3190m  前穂高岳:3090,2m


―2日目― その1   8月7日(木) 晴れ  ⇒その2へ

〜北穂南稜から北穂高岳へ 涸沢岳を経て穂高岳山荘へ〜




夜中、テントから外を覗くと、雲は消え満天の星。

涸沢の朝は感動的だ。
穂高の頂がほんの少しオレンジに染まったと思うと、ちょっと目を離した隙にそのオレンジは瞬く間に山肌を駆け下りる。
光が織りなす束の間のスライドショー。

数分後には何事もなかったかのように山は朝の明るい陽射しに光り輝いている。
一日の始まりだ。




⇒1日目  8月 6日(水) 上高地〜明神平〜徳沢〜横尾〜涸沢(テント泊)
⇒2日目  8月 7日(木) 涸沢〜北穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘(泊)
⇒3日目  8月 8日(金) 穂高岳山荘〜奥穂高岳・前穂高岳ピストン〜穂高岳山荘〜涸沢(テント泊)
⇒4日目  8月 9日(土) 涸沢〜屏風のコル〜屏風の耳ピストン〜新村橋〜徳沢〜明神〜上高地

2日目。
今日は北穂南稜を北穂へ。
そして、岩岩岩の稜線を涸沢岳に向かって縦走する。

そこを重いザックを担いで登る体力は皆無!

テントは涸沢に張ったままにしておいて、今夜は白出のコルに建つ穂高岳山荘に泊まる予定。
2日分の必要な物だけザックに詰め、いざ、出発!!

コース 広域地図     コース地図
 6:00 涸沢テント場
 8:30 奥穂分岐
 8:40〜 9:25 北穂山頂(北穂高小屋)
 9:30 奥穂分岐
10:25〜10:35 最低鞍部
11:30〜12:30 涸沢岳山頂
12:40 穂高岳山荘
※小休止省略

●涸沢テント場出発 (6:00)●


まだ日の差し込まないカールを出発



涸沢小屋の右側が北穂沢。
ここから小屋上部に見えている南稜を登る。
カールの底から北穂山頂は標高差800メートル。
コースタイム3時間の登り。



登り始めは北穂沢右岸の石段の道。
次第に岩がごろごろになるけれど、わりと歩きやすい。
登るほどにカールが下になっていく。





前穂北尾根と奥穂高岳(右)



わっしわっしと登ります。

鎖・鉄梯子を登り切ると南稜に乗る。
小休止。
ほとんど撮っていないけれど、お花もたくさん咲いていた。
この辺り、穂高周辺では一番花が華やかだそうだ。

テガタチドリ・ヨツバシオガマ・イワツメクサ・・・etc.

更に、登る登る登る!
爽快な眺め!!


常念岳が逆光の中に浮かび上がる


奥穂高岳(左)と涸沢岳(右)



前穂北尾根が次第に目の高さになっていく




北穂山頂にしがみつくように建つ小屋が見えてきた。

あ〜もう少し・・・と思ってからが少し長い。



●奥穂分岐 (8:30)●

登り始めて2時間半、北穂南峰直下の奥穂高岳との分岐に到着。
ザックをデポしてもよいけれど、ま、そのまま北峰へ。






山頂手前、北穂沢源頭(松涛のコル)に雪渓が残っていた。
30メートルほど雪の上を歩く。
ステップが切ってあり、ロープも渡してあるけれど、慎重に通過。





↓松涛のコルから見下ろす・・
スリップすると・・カールの底まで・・(>_<;)





雪渓を登り3,4分で北穂高岳北峰に飛び出した。
10メートル四方ぐらいの岩の広場。

●北穂高岳北峰(北穂高小屋)  (8:40〜9:25)●

おーー!!
槍が・・・


大キレットを隔て、南岳・中岳・大喰岳が折り重なるその向こうに
槍ヶ岳が気高く天を突く姿で鎮座していた。

完璧なまでの洗練された構図!!



裏銀座辺りからのすっきりとした姿も捨て難いけれど、
やっぱり、ここからの槍の眺めは秀逸だ。


しばし声もなく佇む・・間もないうちに・・ヘリコプターの爆音が近づいてきた。

「ヘリが着きますので、小屋の前まで下りて下さーい!」

追われるようにすぐ下の小屋に下る。
山頂広場はヘリポートでもあったのだ・・。


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